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美容師の仕事

【サブスク】サービス業の生き残りの鍵!? 美容院の定額制サブスクリプションは可能なのか考えてみた。

いらっしゃいませ。

鉱平ねっとへようこそ。

 

本日は「美容院の定額制(サブスクリプション化)は可能なのか?」というテーマについて考察してみた。

 

僕は美容師なので他業種のことは詳しくないけど、サービス業という仕事の将来性に大きな不安を抱いている。機械化や人工知能の発達で働く人間が必要なくなる未来がすぐそこまで来ているからだ。僕が言うサービス業とは、主に美容師や小売りのような対面式の接客業のこと。いわゆるお客さん商売ってやつだけど、この業態がITの発達した世の中で大きな転換期を迎えていると考えている。少なくとも美容師の仕事がすぐ無くなることはないと思うけど、機械が人間の調髪をすることは現時点でも可能でだと考えている。安全面さえクリアすれば、髪を切ったり染めたりするくらい簡単にできるだろう。機械は製造業の世界で1㎜以下の単位で切ったり加工したりの作業を超高速で行うことができるのだ。命を懸けた手術だって機械が行うことができるのだから、美容師の仕事を代用することは割と可能な話だろう。人間が仕事を奪われずに生き残っていくためには、進化をし続ける努力が必要であると以前の記事に書いた。そのひとつがサブスクリプション化(定額制)の導入だ。

この記事では美容師などサービス業に携わる人や、これからサービス業に飛び込もうと考えている人の参考になればと思う。

ぜひ一緒に考えながら最後まで読んでほしい。

 

 

サブスクリプションとは

大まかにいうと、料金を支払って一定期間を利用する権利を買うもののことである。基本的には低額で一定価格なものが多い。

ここ数年で、この言葉はだいぶ浸透したのではないかと思う。

少なくとも何かしらのサブスクリプション(定額制)を利用している人がほとんどではないだろうか。1か月ごと、半年ごと、1年ごととサービスによって支払いの期間は様々だ。

たとえば知名度があるサブスクリプションサービスだと、AmazonプライムとかhuluとかネットフリックスとかYouTubeプレミアムあたりだろうか。

Amazonプライムは年額4900円で音楽、映像、配送オプション等の多くのサービスが定額で使い放題だ。

僕も利用している。

サブスクリプションは光熱費のように使った分に料金がかかる従量課金と違って、基本的に定額で使い放題なサービスが魅力だ。

ある意味では家賃とかもサブスクリプションみたいなものである。

今では、音楽・映像・雑誌・おもちゃ・ゲームの娯楽のほかに通信・交通などのインフラ、飲食・美容など幅広いジャンルのサブスクリプションが誕生した。

呼び名が違うだけで、電車の定期券やプロ野球とかディズニーランドの年パスだって立派なサブスクリプションサービスといえる。

 

サブスクリプションのメリット・デメリット

一番は企業にとっての安定収入に繋がることだ。うまくやれば、今回のコロナ騒動みたいに不測の事態が起きても確実な収入を得ることができるのも大きな魅力。

顧客確保、データ収集をしてより良いサービスを提供することもできる。無駄を減らしたり、今後の事業計画を立てやすいなどのメリットもある。

デメリットは定額になることで大きな利益を出しにくくなることや仕事量増加によって働く人の負担が増すことだろう。

これは定額サービス以外にも付加価値を持たせてお金を使ってもらえるサービス作りや人員のコントロールが必要になる。

ベストなのは労働人員をあまり必要とせず提供できるサブスクリプションだ。その点Amazonはうまいことやっている。プライム会員はお急ぎ便や時間指定オプションが無料利用できるから、つい購買意欲が上がる。本や映像作品もプライム対象のものは見放題だけど、続きが気になるものはお金を払って観てしまうだろう。そのぶん配送業者の悲鳴はすごいことになるだろうが、Amazonそのものにはあまり関係のない話だ。Amazonプライム会員は、日本だと昨年に会費が1000円値上げして年間4900円になったけど、アメリカだと1万円を越えるという。それでも会員になる人は減らない。日本でもだんだん値上がっていくかもしれないけど、それだけの価値を提供してくれるだろう。

サブスクリプションの理想的なビジネスモデルはAmazonがやっているので、とても参考になる。

 

サブスクリプション型の美容院で働いた経験

 

僕は10年ほど前にサブスクリプション型の美容院で働く経験をした。当時はもちろんサブスクリプションなんて言葉もなくスマホだって浸透していない頃だ。「定額制美容院」という触れ込みで、そのお店限定で美容院のメニューを月々定額料金で受けられるという斬新なアイディアを取り入れていた。新店のオープニングスタッフで働かせてもらったのでよく覚えている。

確か月額6000円くらいだったと思う。予約優先で、空いてる時間に申し込んでもらえれば通い放題OKだ。開店したばかりの暇な店だったから予約は取りやすかったと思う。

 

・美容院のサブスクリプションはメリットがない?

サブスクリプション型の美容院では、数か月に1回1万円前後払ってカットやカラー・パーマ・トリートメントをしてる顧客層がターゲットだった。それなりに一定数の顧客もついた。でも結局は思うように安定した収益が出せずに1年ほどで閉店してしまった。もちろん僕ら従業員の技術力や営業力が伴っていなかった可能性もある。でも毎月6000円を支払って美容院に行きたい人は少なかったのかもしれない。料金相場が高めの縮毛矯正やカラー・パーマ・トリートメントをしても大きな料金は取れなくなって売り上げは低迷した。逆に定額制というシステムが足を引っ張った形だ。結果的に仕事はしてても低単価に陥ってしまったのだ。

申し込むシステムにも欠陥があったと思う。

まず申し込みには銀行引き落としのみでクレジットカードが使えない。店舗で従業員が会員の事務手続きや管理をしなければいけないのも負担だった。決済手数料をケチった結果でもあるけど、もっとインターネットを活用したり、手続きに簡単さがあった方が良かったかもしれない。銀行引き落としは意図的に引き落とせなくする客も多くて、勝手な休会とか多かった。低価格は民度も低くなりがちだから確実に料金を取れるようにシステム構築する必要がある。収益が安定したサブスクリプションを成功させるのは意外と難しい。

 

美容業でサブスクリプションは可能だけど、日常利用するかどうかでサブスクのメリットは変わる

 

美容業界でも、すでにサブスクリプションを導入している店舗や企業がある。なので結論としてはすでにサブスクリプション制度は導入されているので可能であるといえる。

だけど成功するかどうかの鍵は日常利用するかどうかにかかっている。

例えば、頻繁にシャンプー&ブローだけをしてもらいたい人は美容院の定額制通い放題が向いているだろう。ちょっとしたお手入れとかヘアセットがメインならありだと思う。

でもはっきり言って美容院は日常利用するものではない。

髪の毛はそんなにすぐ伸びるものじゃないからだ。1か月に何度も切ったり染めたりしたら髪の毛そのものが失わてしまう。だから美容院通い放題といっても、せいぜい1か月で1~2回が限度だ。僕なりに思うのは、定額制を利用したい客層は低価格で美容院に通いたい人である。美容業界は、あえてサブスクリプションを使わなくても価格崩壊した激安価格で美容院が利用できるのだ。今の美容業界は激安店も増えてカットは1000円から利用できる。探せばカット1000円未満だってあるくらいだ。カラーやパーマも安いとこ探せばカット込み5000円未満の店だってある。消費者は賢くなっていて、少しでも安いサービスを見つけるのに慣れている。月1度のカットやカラーパーマしかしないなら、僕がいたお店の6000円定額も、お客さんにとっては別に安くないと感じてしまうのだ。激安店とはいえ、求められる技術や接客は年々上がり続けている。もはや激安店で品質を求められるのはあたりまえになってきたから、技術を心配して低価格のお店に行くのをためらっている人は減少しているだろう。なので美容院の定額制度を利用したい層は低価格帯のお店に流れるので、美容のサブスクリプションは流行らないと思う。今の美容業界は、行きたいときに激安料金を支払えばそれで済むのだから、消費者にとっては手間をかけて毎月定額を支払うメリットはないというわけだ。

 

美容業でサブスクリプションを成功させるには?

あえて美容業でサブスクリプションを導入するなら、シャンプーするのが肉体的に大変な高齢者をターゲットにしたシャンプー&ブローの定額化や毎日ヘアセットする水商売の人向けにアップセットの定額化サービスはサブスクリプションとしてありだと思う。とはいえ日常的にヘアセットが必要な商売は、専属のヘアスタイリストを雇っているパターンもあるから現実的ではないかもしれない。サブスクリプション化は現場の仕事量が増えて責任がより重くなる一方で、料金を間違えると収益を大きく下げてしまう可能性があるから要注意だ。

サブスクリプションを成功させるには、まず業界から激安店を排除する必要がある。言い方はきついけど、業界の衰退は低価格が主流になってしまっているからだ。理美容院や資格者が増えて供給過多になってしまったから、仕方がないところはあるかもしれない。

でも激安店の存在がサブスクリプションのメリットを無くしてしまうのは事実だ。業界全体で手を組んで取り組んでいくべき問題かもしれない。僕は現時点では美容業界でサブスクリプションを導入するメリットは無いと思っている。何か目新しい唯一無二の独自サービスや付加価値があれば流行るかもしれないけど、基本的には美容師ひとりひとりが独自性を出して売れるために努力することの方が重要だと思う。

 

独自のネットワークで独自の目新しい商品価値を!

僕が身を置く美容業界は昭和時代から特に変化のないアナログな世界だ。技術は人の力がほぼ100%でパソコンや機械のスキルがない美容師が多い。お店によってはインターネットの導入どころか、いまだにFAXでやり取りしたり、手書きの帳簿をつけていたりもする。

僕自身は趣味でパソコンやスマホなどのガジェットを使ったり、最新のシステムに興味があったから、経営でもスマホやパソコンは大活躍した。だけど、他のお店で働いていると、会計や事務作業で古いシステムを使っていたりするから「勘弁してよ」と思うこともある。こういう店は、働き方や仕事内容も古臭いやり方してるパターンが多いから、なおさらだ。もちろん料金システムも予約システムも昔から変わっていない。値段も消費税以外は値上がりせず昔のままだったりする。ちゃんと経理をやっているのか?税金をちゃんと納めているのか?それさえ怪しい。とはいえ、ほとんどはそんな店ばかりかもしれない。こういうお店のオーナーをサブスクリプションのネットワークに取り込むのは時間の無駄だろう。業界全体で変わるには法規制しない限り無理だと思う。なので業界を巻き込むよりは、独自のネットワークで独自の目新しい商品価値を生むことが大事になる。たとえば化粧室サービスなどどうだろう。駅近でトイレ、化粧台やヘアブラシ、ヘアアイロンが自由に利用できるパウダールームを解放する。化粧品メーカー等にスポンサーになってもらってヘアケア用品やコスメのサンプルを設置したり、広告料をもらって壁広告や各ブースにチラシを配置する。無料で解放してもいいし、サブスクで定額制にしたり1回100円くらいで解放してもありだと思う。なるべく人材を使わないで運営できるシステムだ。作るのは大変だからやらないけど(笑)

 

サブスクリプションが向いている業種、向いていない業種

というわけで、安定収入を得るためにサブスクリプションはメリットがあると理解していただけたと思う。ではサブスクリプションが向いていない業種は何かというと、対象人数が少ない・利益率が低い・人材に頼るの3つが当てはまると思う。これ以外は逆にサブスクリプションが向いているのではないかと考えられる。

美容院を例に出すと、客と従業員が1対1でサービスを提供する。基本的に美容師は1人で複数人を相手できない。安いところだとカットは1000円~で元々料金が安い。そもそも美容師がいないと商売が成り立たない。このように上記の3つが当てはまるサービスはサブスクリプションは厳しい。ただしヨガやフィットネスジムは大人数を囲い込んでトレーナーを最小限にすれば定額制での運営は可能になっているし、実際に運営されている。逆にYouTubeプレミアムのようにインターネットを使って1つのコンテンツに多くの人間が流れてくるサービスはサブスクリプション理想形だ。顧客一人一人に担当者をつける必要はないし、価格は手ごろだけど利益率はそれなりに大きいだろう。

主にサブスクリプションが向いている業種はインターネットによるコンテンツ販売のビジネスで向いていないのは接客業となる。特に人材に頼る業種は従業員にとって薄給で激務になりやすい。客商売の風俗・キャバクラ・エステ・マッサージ・ネイル・英会話あたりは定額制は厳しいと思う。逆に客側としては嬉しいかもしれないが(笑)特に風俗のように高単価のビジネスはサブスクリプションの恩恵はあまりないように思う。

 

あったら嬉しいサブスクリプション

個人的にうれしいのは飲食と公衆浴場だ。近所の銭湯も回数券はあるけど定額で入り放題だったら良いのにとよく思う。温泉施設は年パスを出しているところもあるけど一般的ではない。お風呂が利用できるフィットネスジムも数は少ないから残念だ。飲食も給食のように日替わりで食べられるお店や施設があれば毎食利用したい。飲食も試験的に導入している店舗などあるみたいだが、我が家の近所にはないのだ。将来的には現実になるかもしれない。

 

まとめ

サブスクリプションは事業者にとって安定収入を生み出すビジネスモデルだけど、人材頼みで利益率が低いビジネスは向いていない。なので美容院のサブスクリプションは、経験上は可能ではあるけど利益を生み出すのが大変だからやらないほうが良い。同様に接客業をサブスクリプション化するメリットはあまりないと思う。とくに高単価のものを低価格で提供することは事業を破綻させるので注意が必要。

とはいえ、サブスクリプション(定額利用)はサービス業を含めて将来の主流な稼ぎ方になるだろう。

日本で一番儲かってる大手のトヨタ自動車も未来を見据えてサブスクリプション事業に乗り出した。今では車の定額利用サービスでKINTOというサービスを提供している。時代は所有することから定額利用で一定期間借りたり体験する時代に変わったということを、トヨタもいち早く感じ取って事業を進めているのだ。

僕ら消費者も様々なサービスをサブスクリプションのおかげで気軽に体験できるようになった。僕が子供のころから見ても信じられない進化だ。本当に素晴らしい世の中になったと思う。サブスクリプションを活用して楽しく有意義な時間を作っていこう!

 

あとがき

 

最後まで長らく読んでくださってありがとうございました。

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