今回は、DAZNの値上げ問題についてのお話をしていこう。
長めの内容になったので記事を3本に分けて、それぞれ思うことをお話する。
今回は、プロ野球セ・リーグの課題についてのお話だ。
先日スポーツの映像配信サービスを行うDAZN運営側が、値上げを発表して多くのユーザーに激震が走った。
なんと!一気に1000円以上の値上げに踏み切ったからだ。
特にプロ野球ファンにとっては、大きなダメージを負ったはずだ。
僕もショックを受けたプロ野球ファンの1人。
今回はDAZNの値上げ問題について、僕自身が今後どうするべきかの考えをまとめてみた。
また、プロ野球セ・リーグが抱える課題についても考察してみた。
同じように今後、DAZNの契約をどうするかを検討している人に参考にしてもらえると嬉しい。
ぜひ、DAZN会員の人も非会員の人も野球観戦が好きな人にも確認してほしい。
DAZNとは
DAZNとは、スポーツを中心としたサブスクリプション型(定期契約)映像配信サービス。
DAZNグループが運営していて、DAZN社の日本法人が日本でも設立されて2016年からサービスを展開している。
あらゆる人気スポーツを配信していて、生放送はもちろん過去の配信も定額で見放題という魅力がある。
特に、人気があるF1やサッカーは独占配信。
メジャーリーグや日本プロ野球も、ほぼ独占している。
その他にもバスケットボールやテニスなど、あらゆる人気コンテンツを楽しむことが出来るサービスである。
DAZN値上げ
DAZNグループの日本法人、DAZNジャパン合同会社はこれまで月額料金を税込1925円で運営してきたけど、設備投資などで多額の経費を使っていることなどを理由に2022年2月22日より月額利用料金を税込3000円に変更すると発表した。
新料金は、従来よりも月額1000円程度の値上げとなる。
これに伴ってDAZN側は、適正価格とコメントしている。
プロ野球ファンは大打撃!僕の意見は・・・。
個人的には、かなり痛手な値上げだと感じる。
僕もプロ野球が開催される期間は、DAZNを利用してきた。
プロ野球を楽しみたい人にとっては、DAZNのコンテンツを思いきり楽しむことができないから、どうしたって割高に感じてしまうと思う。
例えば、僕の場合はプロ野球以外のスポーツコンテンツを視聴することは全然無い。
なので全コンテンツを利用しても同じ料金ならば、プロ野球に限らず、特定のスポーツだけを選択して視聴できる割安なプランがあればいいのにとずっと思っていた。
昔、プロ野球以外にもMLB(メジャーリーグ)、F1、サッカー(Jリーグ)も一通り視聴していた頃の僕なら値上げに納得できたと思う。
特にサッカーJ2のザスパクサツ群馬の試合を視聴する環境はDAZN以外に無かったから。
今では育児以外にも副業に取り組むようになったから、作業時間を捻出するために僕の中で優先順位が一番高いプロ野球すら最低限にまで減らして娯楽の時間を削るようになった。
だから今の僕にとっては、DAZNの料金は割高に感じてしまうのだ。
逆にいえば様々なスポーツの視聴を楽しみたい人にとっては、これまでがNHK並みの料金で利用できていたわけだから、ある程度は運営の言い分も納得できる値上げと感じるかもしれない。
なので、1000円の値上げ幅を高いと受け取るか安いと受け取るかは人それぞれだろう。
というわけで僕と同じように、プロ野球を中心に視聴するファンにとっては、値上げを受け入れて、今後も利用していくべきか否かを選択する必要が出てきた。
プロ野球界を盛り上げるパ・リーグと足を引っ張るお荷物セ・リーグ
昔みたいに、毎日巨人戦が放映されていた時代はとっくに終了した。
今ではセ・リーグの試合を視聴するハードルは意外と高いのである。
しかも各配信サービスもパ・リーグ主催の物ばかりでセ・リーグを視聴したいファンが求めている物は少ない。
そう、実はDAZNの狙いはそこにある。
DAZNのプロ野球市場独占はセ・リーグ球団のファンを多数取り込むことに繋がるからだ。
日本では野球人口が減少しつつも、一番人気があるスポーツコンテンツは野球。
毎日のように試合が行われ、観客動員も非常に多い人気興行である。
その野球界を長く引っ張ってきたのが読売ジャイアンツだ。
日本のプロ野球を立ち上げたのも読売新聞社の読売グループといわれている。
新聞を売るためにプロ野球を立ち上げたというのは納得。
乗客を増やしたい鉄道会社もビジネスモデルに賛同して参入して、球団が増えてからは現在のセ・リーグとパ・リーグの2リーグ制になった。
今のプロ野球は、人気が拡大して12球団それぞれに多数のファンが増えて巨人一強時代は終了。
それでも全球団で一番ファンが多いのは今でも巨人であるのは変わらないだろう。
その巨人とライバル関係にある関西の超人気チーム・阪神タイガースもセ・リーグの球団。
さらに広島エリアで絶大な人気の広島東洋カープ、中京エリアで人気の中日ドラゴンズ、昨年日本一の東京ヤクルトスワローズ、300万人都市の人気チーム・横浜DeNAベイスターズの6球団で構成されるセ・リーグのファンは意外と多い。
昔はパ・リーグ球団の試合はガラガラで、毎日のように全国放送される読売ジャイアンツと対戦できるセ・リーグ球団の人気は根強く、セ・リーグ球団への入団を希望する選手も多かった。
特に複数球団から注目される人気選手は逆指名制度で、セ・リーグ球団を希望することができる時代もあった。
その裏側で、日の当たるセ・リーグを倒して日本一を目指そうと高いレベルでハングリーに戦うパ・リーグの選手たちもいる。
それゆえに人気のセ・リーグ、実力のパ・リーグなんて揶揄されたりもした。
あと、単純に指名打者の有無とか予告先発の有無も関係しているかもしれない。
現在ではセパ共に予告先発が導入されているけど、指名打者制度がある分、パ・リーグの方がレベルは高いかもしれない。
指名打者問題にしても、球界創設に関わった読売ジャイアンツが導入を提案してもセ・リーグで導入されないのは、他球団の意向も大いに尊重されているのだろう。
ルール変更も含めて、特定球団の独断で方針が変わらないことは力関係が対等で良いことだとも言えるが・・・。
なぜセ・リーグは足並みそろわないのか
DAZNのプロ野球中継も全球団の試合が、視聴できるわけではない。
その年によって中継不参加の球団とか、一部視聴できない試合もあった。
読売ジャイアンツ、ヤクルトスワローズ、広島東洋カープ等の主催試合がDAZNで視聴できなかったことは記憶に新しい。
また、セ・リーグ球団には放送局と太いパイプを持っている球団が多い。
特にプロ野球創設に関わった読売ジャイアンツは、読売グループとして日本テレビと深いつながりがある。
日本テレビは、G+など独自の有料放送を持っているし、Huluの運営もしている。
Hulu会員には読売ジャイアンツの主催試合を視聴できるメリットがあるから、日テレ側の都合でHulu会員をDAZNに獲られたくない意図があるんじゃないかと思う。
またヤクルトスワローズは、フジサンケイグループとズブズブでフジテレビoneという独自の有料配信サービスで放映される。
こちらもフジテレビ側の都合で会員を減らしたくない意図が見える。
また広島カープは地元のローカル局の放映に力を入れているために、DAZNと提携していた頃も広島エリアの会員だけはテレビ視聴じゃないとカープの試合を視聴できないゴミシステムっぷりも披露している。
その他、中日と阪神も地元放送局とのつながりが深いし、横浜ベイスターズも以前はTBSが親会社だったりと、放送局の都合でセ・リーグ球団は足並みが揃いにくいのだ。
その点、パ・リーグ球団は放送局との兼ね合いも上手く解消して、パ・リーグ独自の放送網を拡大しているから強い。
昨年に関しては巨人もヤクルトスワローズもDAZNの中継が復活したけど、広島カープだけがDAZNの放送枠から外れたためにプロ野球は11球団の中継が続いた。
広島東洋カープの主催試合が視聴できないと、カープファンはもちろんカープ主催の贔屓チームとの対戦が視聴できないデメリットがある。
今年に関してもDAZNで広島カープの中継は、約束されていないから放映権の問題などを交渉中だろうか。
というわけで、プロ野球界の足を大きく引っ張っている存在がセ・リーグ球団のどのチームなのかはお察しいただけたかと思う(笑)
プロ野球チーム全球団の協力を得られないとファンの満足度は低下して、プロ野球界にとっても損失であるともいえる。
もちろんビジネスだから、それぞれの球団が独自の利益とか既得権益を追求することを悪いとは思わないけど、野球ファンとしての目線では全球団が協力してファンのためにより良いコンテンツを作り上げてほしいなと思う。
Jリーグ、バスケットボール、テニス、F1などは業界で一致団結して取り組んでいるので野球界も出来ないことは無いと思う。
ぜひパ・リーグの取り組みに倣ってセ・リーグも後に続いてほしいところ。
プロ野球界はどうすべきか。
僕としては、プロ野球も各スポーツみたいに協力して独自の放送網を構築してほしいと思う。まずはパ・リーグTVがあるので、同価格で楽しめるセ・リーグTVを導入してほしいなと思う。
あと少し値段は高くなっても良いからDAZNよりは、安く楽しめる12球団の試合が視聴できる配信サービスを作ったら野球ファンを一気に獲得出来るだろう。
その名もNPBTV!
可能ならば日本プロ野球機構(NPB)とアマチュアの野球連盟が協力してプロ球団(NPB)のオープン戦、公式戦、日本シリーズまでの全試合はもちろん、2軍と3軍、各独立リーグのプロチーム、ジュニアチーム、大学・社会人野球リーグ(東京六大学野球や東都リーグ等)の中継、アマチュアの大きな大会(甲子園大会や都市対抗野球等)や国際大会(全日本チーム)の試合も視聴できる野球専門の配信サービスがあればDAZNと同じ価格でも視聴する人はいるんじゃないだろうか。
年パスで少し安く販売すればオフシーズンも解約されないし、試合が無い時期もプロアマ含めた選手へのインタビューとかドラフト会議の中継とか各種イベント開催を行えば、視聴者が離れることは無いだろう。
かなり需要があると思うので、ぜひ取り組んでほしい。
セ・リーグファンはどうすべきか?
ここまではパ・リーグファン向けの内容だったけど、セ・リーグ球団の試合を視聴したいファンにとっては選択肢は大きく分けて2つとなる。また一部条件付きで他の配信サービスを利用する方法があるので確認してほしい。
・DAZN継続
まず費用的には、圧倒的にDAZNの視聴を継続することが一番安い。
これは値上げ後も現時点で一番安い。
なのでセ・リーグ球団の試合を視聴しようと思ったら、結局はDAZNがオススメだ。
ただし大きなデメリットとして、広島東洋カープ主催試合は視聴ができないことが挙げられる。
また野球しか観ない人にとっては、DAZNの他のコンテンツは持て余してしまう。
どれだけ視聴しても料金が同じでパ・リーグTV等と比較したら割高に感じてしまう点にある。
あと日本国内の生中継でも、一旦は宇宙空間の衛星を経由して海外のサーバー(場所は不明だけど、たぶんロンドン)に映像が転送される。
そこから日本のサーバーへ転送されたものを我々が、それぞれアクセスして視聴する関係で最大数分程度の遅延が起きる。
つまり現地で、DAZNと一緒にスポーツ観戦していると目の前の出来事は生中継でも数分後にならないと視聴できない。
またインターネットで、速報が先に出てしまうからネタバレになってしまうケースもある。
・スカパー
プロ野球セットなら料金は、月額4500円程度で12球団すべての試合を視聴できる。
そのかわり、料金は高め。
スカパーはスマホやタブレットで視聴できるアプリでの配信も行っているので、特別な設備を構築する必要なく視聴ができるようになった。
また最大の強みは遅延の少なさ。
DAZNよりも圧倒的に現地の映像が、早く視聴することが出来るのが最大の強みと言える。
例えばYouTubeのライブ配信で試合の速報を実況しようと思ったら、他の配信者に遅れを取ってしまうからスカパー契約以外にはありえない。
広島東洋カープの試合も全て視聴したい人、現地映像の遅延を対策したい人にとっては料金が高めでもスカパーがベストだと思う。
・球団ごとの配信サービス
特定の贔屓球団の試合しか観ないって人には、各球団ごとの有料配信サービスを利用するのも良いだろう。
特にサブスクリプションサービスのHuluでは巨人戦の主催試合を視聴できるし、フジテレビoneではヤクルトスワローズの試合を視聴できる。
ニコニコでは、横浜DeNAベイスターズの試合を視聴できる。
主催試合限定でも我慢できる人、特定の球団が大好きな人はオリジナルコンテンツもあったりするので選択肢としてはアリじゃないだろうか。
・交流戦だけパ・リーグの配信を視聴する
プロ野球は、交流戦が開催されるためパ・リーグとセ・リーグ球団が試合をする時期がある。
その交流戦期間であればパ・リーグ専門のチャンネルでもセ・リーグ球団との対戦を視聴できるので、そこらへんを上手く活用してセ・リーグ球団の試合を観戦する方法もある。
かなり限定的な使い方なので参考までに。
値上げを受け入れる
では、今後どうするかって話なんだけど、解約するか値上げを受け入れるパターンのどちらかしかない。
今回は、値上げを受け入れることについて考えてみよう。
プロ野球のパ・リーグファンに関しては解約して他サービスの利用を検討してみてOKだと思うけど、プロ野球セ・リーグファンF1やJリーグのファンに関してはDAZNを利用するしかない。
セ・リーグファンにとっては、値上げ後もDAZNが一番安く利用できるにこしたことはないのだ。
・言い値で使う
まずは、通常通りDAZNの言い値で利用するパターン。
値上げを受け入れて従来通り利用できる確実な方法である。
月額税込3000円だ。
プロ野球ファンなら3月から10月いっぱいまで視聴を楽しむと仮定すれば8か月分の料金が必要となる。よって税込24000円なり。
視聴したい月だけの加入で利用料金を抑えることはできるので、この辺は個人個人で調節してほしい。
・他社サービスから期間限定で使用する
例えばauユーザーであれば、povoというオンライン限定プランに加入していると、7日間限定で税込760円でDAZNを視聴することができる。
仕事が忙しくて視聴できる機会が限定されている人は、こうしたプランを上手く活用して手頃な料金で視聴するのもありだろう。
・年パス
DAZNには年間プランが存在し、新料金プランが開始される2月21までは19250円で加入できる。
しかも、1か月多い最大13か月分を視聴出来て10ヶ月分の料金で済むのだ。
新料金でプロ野球開催シーズンだけ加入するよりも現行料金で年間プランに加入する方が安いので、今のうちに今年だけでも安く利用するために年間プランに加入するのもありだろう。
新料金になってからは、年間プランの料金は27000円となる。
つまり9か月分の料金で済むからお得にはなっているけど、早めに加入した方がお得ではある。
ドコモ会員はオススメしない
またドコモ会員に関しては値下げの対象外とのことで、新料金プラン開始後も税込1925円。
これを機に、ドコモ会員になろうかと検討している人に関しては絶対に契約しない方が良いと断言する。
まずドコモを含めて、大手通信会社のスマホ料金は高額だから、DAZNの値上げ分以上の金額をスマホ代で散財する可能性が高い。
ドコモと同じくauもDAZNと提携した会員限定のプランもある。
今後は、auも大容量の新プランを2月22日以降にも展開していく予定だそう。
ただし基本的には、楽天モバイルとかマイネオなどの通信会社を上手く活用してスマホ代は安く運用した方がトータルの出費は抑えられる。
「DAZNが値上げするからドコモ民のワイは勝ち組♪」とか思っている人はドコモの思うツボだ。
永遠に搾取され続けるから、DAZNが安く利用できるとしても、大手キャリアからは逃げた方が良いと断言できる。
以前は、ドコモユーザーならばDAZNが1000円未満で利用できた(確か税抜き980円だったと思う)。
僕もドコモ会員としてDAZNを安く使っていたこともある。
これを機にドコモ会員の価格を調べてびっくりしたよ。
だって価格が1985円に値上がりしていたんだから。
実はドコモ会員の料金もひっそりと値上がりしているから注意した方が良い。
今後は、ドコモとDAZNの契約次第だけど、ドコモ会員のDAZN料金も値上がりする可能性は否定できない。
まとめ
DAZNの市場を独占して値上げをする戦略は、ビジネス的には正解。
というわけで、消費者は今後は継続か解約の二択になる。
僕個人的には、ヤフープレミアムか楽天TVでパ・リーグの試合を中心に楽しむことにすると思う。
セ・リーグファンに関しては、他社を選ぶメリットは価格面を考慮すると無い。
DAZN包囲網と言わざるを得ないくらい上手な戦略だろう。
日本市場でDAZNが儲からないと判断すれば撤退して日本企業が優位になって消費者が手頃な価格で楽しめるかもしれないけど、値上げ前にJリーグファンが年パスを買い求めてバカ売れしていると聞くし今後は業績を伸ばしていくと思う。
スポーツ球団はDAZNから多額の収益を得られる方がメリットがあるので、今後も協力的だとも思う。
というわけで遅延というデメリットはあるものの、スカパーを超えない程度の価格設定は上手過ぎるとしか言えない。
値上げで解約者が増えても、値上げを受け入れたファンからの収益でカバー出来るって話。
単価アップは、ビジネスを長期的に安定して継続していくためには重要なことでもある。
トータルではスポーツファンは、値上げを受け入れてDAZNを利用していく構図が日本でも主流になっていくだろう。
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