先日、楽天モバイルが「利用意思無し」という限定的な利用者に解約金を請求すると発表して話題になった。
菅元総理の尽力で通信費革命が起きた日本。
これによりNTTドコモなど、大手キャリアの解約金などが撤廃された。
一方で同じく大手キャリアの楽天モバイルは、これまで解約金や期間縛りなしで利用することができた優良な通信事業者。
主も愛用している。
このタイミングで、一部ユーザーに契約解除料（いわゆる解約金）を請求することになったのでびっくりした。
改めて、この件について解説と思うことをお伝えしたい
マイナビニュースより要約
参照記事：楽天モバイル、“利用意思なし”の短期解約者に契約解除料を請求へ
楽天モバイルが1月29日、利用意思がないと認められる回線への契約解除料（解約事務手数料）の請求を2月21日から開始すると発表。
一般利用者からは、契約解除料をとらない方針に変更なし。
「申込から1年以内の解約」かつ「利用意思がないと客観的・合理的に判断した回線契約」に対してのみ、1,078円の契約解除料を請求する。
なお、1年以内の短期解約であっても“利用意思なし”とみなされない場合、契約解除料はかからない。
例→数ヶ月使ってみたけれど満足できず他社に戻る
具体的な基準は開示されていない。
通信状況や前後の契約状況（新規契約数・解約数）などから判断されるものと思われる。
今回の改定はMNP割引を目的とした踏み台などの悪用対策が濃厚。
「利用意思の有無」で線引きは、昨年10月に改定された規約にもある。
「たった1,078円ではMNP割引目当ての悪用を止めるにはペナルティが軽いのではないか？」という意見も。
総務省が定める「電気通信事業法における消費者保護ルール」より、サービス解約時に違約金を請求する場合の上限は「1,000円（税別）またはそのサービスの月額料金のどちらか低い方」と定められている。
マイナビニュースより
楽天モバイルの解約金
いわゆるMNP乞食を対策するために解約金が設定されたようだ。
総務省のルールに沿って、楽天モバイル1回線あたりの最安料金980円（税込1078円）が解約時の違約金として設定されたカタチになる。
多くの人にとっては、これまで通り解約金や違約金を心配せずに利用できる。
ちなみにMNPとは、他社へ乗り換える時に、電話番号をそのまま使って乗り換える方法である。
他社へ乗り換える際に、契約した通信事業者からMNP番号を取得する。
そのMNP番号を使って、番号を引き継いで他社と契約するわけだ。
МNP転出
また他社へ乗り換える時に、新規契約よりもMNPで乗り換える方がお得なケースがある。
・スマホ端末をお得にゲット出来る
・ポイントをたくさんもらえる
・その他、お得な特典がついてくる
近年では、新規契約よりもMNP乗り換えを歓迎する傾向にある。
長期間、安定して使ってもらえる可能性が高いからだ。
MNP乞食
そんなMNP転出を利用して悪用する輩が「MNP乞食」と言える。
MNPでお得な乗り換えをして、ゲットしたスマホを転売したり、ポイントで得をする「MNP乞食」と呼ばれる輩がいるのだ。
通信業界では、かなり嫌われている。
そのMNPの弾として、楽天モバイルが踏み台に使われる現状がある。
①楽天モバイルで新規契約をして電話番号を取得する
②楽天モバイルから他社へMNP転出する
このように、結果的に短期間で新規契約と解約が繰り返されるのだ。
さらに1ヶ月間に何度も新規契約と即解約する一部ユーザーがいる。
もちろんMNP転出先でも解約を繰り返すとブラックリスト入りする可能性があるわけだが。
でもこうした新規契約やMNPが繰り返されると、通信事業者側の利益にならない。
ただポイントを取られたり、スマホを安く提供するだけになる。
それこそMNP乞食は、排除した方が他のユーザーのためにもなる。
結局、通信事業者が儲からなければ一般ユーザーの料金を値上げして穴埋めするからだ。
結果的に優良な一般ユーザーがMNP乞食の利益のために損をする。
楽天モバイルがさらにおすすめできる事業者になった
そうしたMNP乞食を排除するための対策として、違約金（解約金）を設定したわけだ。
主は、MNP乞食を排除するために違約金を儲けたことは評価できると思う。
もちろん新規契約だけなら楽天モバイルにこだわる必要は無い。
だから1000円程度の対策だとしても、MNP乞食が楽天モバイルを避けてくれるならありがたい話。
今後、他の通信事業者が新規契約のターゲットになり、楽天モバイルが敬遠されることになる。
なので楽天モバイルユーザーにとっては、ありがたい対策と言えよう。
というわけで、一般ユーザーが安心して利用できる環境を整えようとしているので楽天モバイルはおすすめだ。
まとめ
主は、違約金が設定できるルールが残されているのを知らなかった。
一般人は、多くの通信事業者が解約金を撤廃したことで、気軽に乗り換える選択肢をゲットできた。
その結果、通信事業者側にとって長期間利用してくれそうな顧客をゲットすることが難しくなった。
なので他社で長期間契約していたであろうМNP転出で乗り換える優良な顧客をオトクなキャンペーンでゲットしようとする。
結果的に転売やポイント目当てのМNP乞食と呼ばれる輩が誕生することにもなった。
多少なりとも違約金が存在することで、悪質なユーザーは、念を押して楽天モバイルで新規契約を避けるようになるだろう。
新規契約なら他の格安通信事業者でいいじゃんとなるからだ。
今後は、楽天モバイルのように他通信事業者も違約金を設定するなど対策に踏み切るはず。
ひとまず楽天モバイルが安心して利用できるように、これからも頑張ってほしい。
本日の記事は以上となります。
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