手に職は安定じゃない!? 2020年・転職と資格取得情報と新型コロナについて思うこと
いらっしゃいませ、鉱平です。
本日は「手に職は安定じゃない」をテーマにお話していきます。
私のブログやユーチューブでは主に同年代(20後半~30後半)くらいで接客・サービス業に携わる男性向けに構成して書いています。女性やそれ以外の年代の人から見たら、ちょっと際どい話になるかもしれません。ご理解いただけると幸いです。
今回のネタは主に仕事に活かせる資格を持っていない人向けに書いています。資格取得のために頑張っている若い学生さんよりは、副業や転職で資格取得を考えている人向けです。
今のキャリアに悩んでいる人や転職を考えている人の参考になったり、反面教師にしてもらえたらと思って書きました。
美容師目線での見解となります。
ぜひ最後まで読んでください!
ここで言う「手に職」とは「国家資格がないとできない仕事」です。
国家資格は、士業とか師士業なんて言われたりもするようです。
いわゆる〇〇士とか〇〇師と呼ばれる資格のことですね。
資格もピンキリで、よくわからない会社や協会の認定資格から国家資格まで様々なものがありますが、ここでは国家資格を中心にお話します。
国家資格も司法・会計・建築・農林水産・医療・福祉から私が従事する美容まで多くの資格があります。基本的に、人の肉体や生活に密接に関わる業務が国家資格になるようです。
社会的責任が重い仕事が資格必要になるという認識でしょうか。
〇安定とは
ここで言う安定とは、「資格があればずっと食っていける」という考え方です。
資格を取得すれば給料は上がり続け、年々収入が上がっていくのか?というお話ですね。
たぶん資格を取得して働いている方なら分かると思いますが、答えはノーです。
〇なぜ安定ではないのか?
結論から申しますと、肉体労働が前提だからです。
どんなに難易度の高い資格を取得したとしても
資格を活かして「労働する」ことで、始めて資格が活きるのです。
「いや、あたりまえだろ?」って思いました?
でも実際には、その当たり前に気づいていない人が多いんです。
人間の肉体にはタイムリミットがあります。
年齢も重ねるので、年々体力は落ちます。
どんな仕事でもあてはまるかもしれませんが
元気な肉体があってこその仕事なんです。
つまり、労働ができないと安定した収入は入りません。
起業して経営者になる以外は現場で働くことになると思います。
資格を取得したから収入が得られるわけではないということを
今一度再確認しましょう。
資格取得して、資格を活かして働くのは若ければ若い方が良いです。
〇国家資格取得の難易度によって収入が変わる
国家資格は様々なものがありますが、それぞれ取得までの難易度に差があります。
受験資格を得るために一定期間特定の学校へ行く必要がある資格から、すぐに誰でも受験できる資格まで様々です。基本的に資格取得の難易度が高い方が仕事での収入は高くなる傾向にあります。
ですが、必ずしも国家資格を取得したから稼げるかというと、その限りではありません。
〇稼げない資格もある
私は「手に職」だと思って美容師を目指しました。
美容師は、基本的に低賃金で長時間労働です。
実際に自分が想像していた通りの業界でした。
でも資格と技術があれば仕事には困らないからという理由で頑張って働きました。日本中どこでも働けて、その気になれば海外でも働ける魅力があったのも志したきっかけです。
実際に海外で働いている美容師はたくさんいますし、とりあえず食っていくには困らない程度に技術もつきました。
生活水準によっては物足りなく思う人もいるかと思いますが、とりあえずは満足してます。
ただ、技術を付けるまでに要した時間やお金に対して対価が良いとは思いません。アシスタント時代、仕事の時給換算をすると学生時代に経験したスーパーのバイト以下で働いてました。
〇実は割に合わない
国家資格取得で稼げるイメージがある医師も6年間大学に通い、キツイ研修医時代の下積みを経てようやく一人前の医師になります。勉学や下積みに費やした時間、塾や予備校と大学の学費で大金がかかります。医師になっても勉強は続きますし、他人の命を預かる以上、社会的な責任は常に重いです。現場で働く以外の方法もあるとは思いますが、基本的に大変な仕事でしょう。
海外では、今回の新型コロナに感染して亡くなってしまった医師もいます。
命の危険もあるので、高給のイメージだけで医師を見るのは失礼ですね。
私は学校の勉強が苦手だったので、医学部のように偏差値が高い学部に入学できる人は本当にすごいと尊敬しています。
しかしながら難関資格ほど、入学後・就職後の苦労も半端ないと思います。
一般的に収入は高めになりますが、もっとお給料稼げても良いんじゃないかなって思います。
たぶん時給換算したら、苦労してる割にかなり安いと思いますよ。
〇実は資格が無くてもできてしまう仕事がある
医師のように資格取得しないとできない仕事がある一方で、資格が無くてもできてしまう仕事もあります。
たとえば調理師です。飲食店で料理を提供するために調理師の資格は必要ありません。料理を提供するだけなら、必ずしも調理師や管理栄養士の資格は必要無いんですね。基本的には飲食店を開業するならちょっとした講習を受けてくるだけでOKです。
参入する難易度が低い分、多くの芸能人や元プロ野球選手が飲食店をオープンさせたりしてますよね。
ファイナンシャルプランナーも家計の相談に乗ってアドバイスするだけなら誰でもできます。言い方悪いですけど、そこらへんのおばちゃん達が日常的に井戸端会議で話し合っていることだってそうです。
〇資格を取得するなら、資格がないとできない仕事を選ぶべき
というわけで、上記でも書いたように、資格を取得したいなら医師のように資格がないとできない仕事を選んだ方が良いです。
ただし、私が従事している美容師も該当しますがおススメはしません。
なぜなら衰退産業だからです。
衰退産業は一生懸命頑張っても大きく稼ぐのは、かなりきついです。
狙い目は伸びている産業が良いと思います。
医療とか介護ですかね。
ですが、私個人としては無理に資格取得にこだわる必要はないと思います。
〇無理に資格を取得する必要はない
どうしてもやりたい仕事があって、その仕事をするために資格が必要ならば問題ないです。
ですが、漠然と資格があれば収入が上がるとか将来が安泰と思っているなら注意が必要です。
理由は上記に書いてありますが
・肉体労働が前提だから
・資格を取っても実績を作らないと収入は上がらない
・資格が無くても仕事ができる場合がある
資格を活かして実績を作って、はじめて給料が上がるイメージですから時間がかかります。これはどんな仕事をしてもそうですね。
そして実は、稼げるようになるまで辿り着くのにリタイアしてしまう人も多いです。
業界にもよると思いますが、美容業界は9割の人が途中で辞めます。
資格を持っていても、稼げる実績や技術が無いままの人が多いのです。
ただ資格を所有しているだけです。
資格取得してもあんまり稼げない場合もありますから、収入を上げる=資格取得と勘違いしないようにしましょう。
コロナで見えた、これからの未来
新型コロナの世界的流行によって、日本でも緊急事態宣言が出されて今までに経験したことのない世の中になりました。
人々は自宅に引きこもり、必要最小限の活動で生き延びようとしています。休業要請こそ出ませんでしたが、美容業界も大きく影響を受けました。客足減による業績悪化で事業の継続が困難になっている店舗も多いです。緊急事態宣言が解除されても元通りの世の中にはならないでしょう。お客さんが今まで通り戻ってくる保証はありませんので、業績悪ければ従業員の給料は低いままか、それ以下です。
今回の流行り病によって影響を受ける業界と、そうでない業界様々ですが、資格があっても失業する可能性があります。
私も美容師の仕事は減りました。
これからの世の中で別のウイルスが流行する可能性もあるし、大きな災害だってあるかもしれません。何が起きるかわからないし、何が起きても変じゃないです。
私自身も今回改めて学びました。
〇結局、どんな仕事が良いのか
個人的にはインターネットとPCを活かした仕事ができた方が良いと思っています。近い将来、多くのサービスが人工知能(AI)に置き換わるでしょう。その気になれば、美容師だって仕事がなくなるかもしれません。ミリ単位の仕事を高速で行える機械が、様々な業界で実用化されています。応用次第で、正確に安全に髪の毛をカットできる技術がすでにあると思います。機械がカット等の美容技術を行えるなら、プログラミングを組んだり人工知能を扱える人材の方が価値があるのかとすら思います。非常に危機感を覚えています。
医療や建築も人工知能に置き換わるかもしれません。
今現在、安泰と思われている職業も大きく稼げなくなる時代が来ています。IT関連で場所を選ばずひとりでも仕事ができるのは強いと思いますよ。
公務員もおススメですが、年齢制限があったりと現実的じゃないです。
学生さんや若い人なら公務員を目指す方法もありますが、副業ができなかったり、仕事が合わなくて転職したくなったときに何もできないなどのリスクがあります。給料はそこそこで安定していて、退職金もありますから、多くを望まない人は公務員が合ってるんじゃないでしょうか。
でも若い人こそ世界中で活躍できる可能性があるIT系を目指した方が良いとは思います。ちなみに美容師はおススメしません。
社会人→IT系、プログラミング、映像編集など
学生さん、20代前半まで→公務員、IT系など
もし高校生とかなら、防衛大学、防衛医科大学校、海上保安大学校、航空保安大学校、気象大学校のように国家公務員を目指しながら給料もらえる学校に入学するのもアリかと思います。学びながら給料をもらって難関の資格取得も目指すことができます。
まとめ
ここまでいかがだったでしょうか。
美容師目線で考えたら「手に職」に安定はありませんというお話でした。
「手に職」に限らず、どんな仕事でも常にスキルアップしながら価値のある人材になろうと努力を続けていかなければ収入は上がっていきません。これからの社会は価値のある人間の雇用が守られ収入が上がります。残酷ですが、市場価値がない人間は、それ相応の仕事と収入しか手にできないでしょう。終身雇用や年功序列の制度もとっくに崩壊していますから危機感を持たないのは危険だと思います。
世の中は常に進化しています。ずっと現状のまま存在し続けるものは無いのです。
我々は、今回のコロナで何が起きるか分からないと学ぶことができました。
若いうちに経験できたのは、ある意味ラッキーかもしれません。
「手に職」を持つというよりも、自分でリスク管理をして生きていく知識や行動力を高めていくほうが重要だと思います。
〇復習
というわけで、美容師目線で「手に職」は安定じゃないというお話をしました。
最後に記事の復習をしますのでご確認願います。
・資格が活きるのは肉体労働が前提
安定収入は働き続けることが条件です。稼げるシステム作りをしたいなら経営者になるか投資家を目指しましょう。
・資格があっても実務経験が無ければ役に立たない
資格は持っているだけでは役に立ちません。資格を活かして働くことで意味が生まれます。資格取得をゴールにしないようにしてください。
・資格が無くても働ける仕事がある
その資格は本当に必要なものですか?
資格がないと働けませんか?
資格によっては命を落とす危険もあります。
取得を目指す前に、良く調べましょう。
資格取得を目指すなら資格がないと働けないものを選ぶべきです。
・世の中何が起こるか分からない
ずっと変わらない世の中はありません。
よって「安定」というものも存在しません。
常に考え、進化し、行動する必要があります。
私も頑張ります。自分で稼げるようになりましょう。
決して資格取得を否定するものではありません。
目的を持って頑張っている人のことを私は応援しています。
お互いに頑張っていきましょう!
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美容師目線で日々考察したり挑戦しています。
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またお会いしましょう!