いらっしゃいませ。
鉱平ねっとへようこそ。
本日は「美容師はセルフカラーを嫌がる?失敗しないセルフカラーを選ぶならコレ!2020年版」
という内容で記事を書いていきます。
先日、セルフカラーについて書かれた記事を読んだところ
美容師がセルフカラーを嫌がるという内容だった。
美容師目線でセルフカラーのデメリット
・ムラになる
・ギシギシになる
・思い通りの色にならない
要約すると、このような内容だった。
詳しいことは記事を一読してほしい。
確かに記事にある通り、私はセルフカラーが嫌である。
だがしかし、この記事についての感想は納得できるものだったけど、仕上がりについてはケースバイケース。
まあ、嫌かどうかも美容師によると思う。
でも、セルフカラーって便利だよね。
好きな時間にできるし、安いし、美容院行かなくて良いし。
すごく気持ちがわかる。
なので本日は、セルフカラーのぶっちゃけた話と上手な付き合い方をお伝えしようと思う。
「自分で染めようかどうしようか迷ってる」とか「おすすめのカラーって何だろう」って気になっている人の参考になると思う。。
なのでぜひ最後まで読んでほしい。
まず始めに言うと、セルフカラーをしている人を否定するつもりはない。
みんなそれぞれの事情で、それぞれのおしゃれを楽しんでいると思う。
だからそれを否定をするつもりはない。
これから僕の美容師としての本音を語るけど、勘違いをしてほしくないので先に書いたよ。
あと、薬の成分とか配合とかの科学的な小難しい話はしない。
なぜなら薬剤の成分・配合量・効果については開発にしか分からない部分があるからだ。
薬剤に詳しいことをウリにしている美容師も多いけど、ここでは語らない。
基本的には、僕が美容師として体感した内容を盛り込んでいる。難しく考えず、先入観を持たないで、気軽についてきてほしい。
というわけでいきましょう!
セルフカラーとは
主に自分で染めること。
自分で染めるために、薬局などで販売されている市販カラー剤のことを「セルフカラー」と表現する場合もある。
一般的には後者のことをさす場合が多いかと思う。
美容師は、どちらの意味も含めてセルフカラーという言葉を使っている。
白髪染めとおしゃれ染め(ファッションカラー)どちらも同じ意味だ。市販品ならセルフカラーと呼ぶ。
この記事ではどちらも参考になる話になっているので参考にしてほしい。
○セルフカラーする人は美容院で染める人よりも多い
市販カラーを購入して、自宅で染める人はすごく多い。
僕が「プロ(理・美容師)に染めてもらってよ」と親に言っても、プロである息子の話を聞かずに自分で染めてしまったりするくらいにセルフカラーを使う人が多い。
花王HPより引用⇩
「様々な調査でも美容院以外で染める人が割合として多いとデータで出ている。
仕事をしている体感としてもセルフカラーの人の方が多い印象だ。」
美容師目線で良い点と悪い点
セルフカラーのメリット
種類が豊富、手軽、早い、安い
セルフカラーのデメリット
傷む、汚れる、時間がかかる、いうほど安くない
ん?あれ?メリットだと思ってたことが実はそうでもなくね?逆じゃね?
美容師目線では、そういう話になります。
私の見解では
1、お店に行ったら薬を自分で選別して購入する。
2、自宅で染める準備をする。
3、汚れないように気を付ける。
4、染まったらシャンプーして流して仕上げ。
5、最後は汚れを清掃して片づける。
だけど、現実的に素人が部屋をまったく汚さず自分で染めるのは難しい。
ほぼ何かしらの汚れ物を増やす。
こうやってみると、なんか手間がかかってるよね。
しかも、薬剤は少量しか入ってないのに1000円近くするし1000円越える物もある。
なんと実は美容師目線で考えると、市販品のほうが高かったりするのだ。
もちろん品質は美容院(プロ用カラー剤)の物のほうが高い。ロングヘアーの人は薬が足りないから1回のカラーで市販品を2個以上必要とする場合もある。
だから美容師は、独自にプロ用の品質が良いカラー剤を仕入れて、自分たちで使うのだ。
必要に応じて薬剤を髪にまんべんなく塗布して、ケチらずだっぷり使う。だから基本的に好き好んでセルフカラーを使いはしない。
とはいえ、一般の方にとってセルフカラーを使うことが美容院を利用するよりも費用が抑えられるという点では、一回当たりのカラー代は安いと感じるかもしれない。
ただ僕の美容師目線では、市販品に時間を使い、金を出して使うのは非常にもったいない行為だと思う。その価値無しだ。
〇以外にもダメージや仕上がりはケースバイケース。
でも悪い方に考えていた方が良い。
定期的に繰り返し使うのか?頻度は?
カラー以外にパーマや縮毛矯正をしているか?
ブリーチか黒染めか?
正しい使い方をしているのか?
ちゃんとお手入れをしているのか?
元の毛質や状態はどうか?
メーカーや薬の種類でダメージが違う。特に価格安い薬剤ほど傷みやすい印象だ。
それ以外にも染毛時の髪の毛の状態や、セルフカラーの依存具合でも仕上がりは変わってくる。
最初の1度くらいなら、セルフカラーをしても大きくダメージを感じにくい。
問題はそのあとだ。
繰り返しセルフカラーをするのか、また次回に染めるまでの時間間隔はどれくらいなのか?で変わってくる。
基本的に髪の毛は負担をかけるたびに消耗してボロボロになる。
だから、相応の覚悟をもって望んでほしい。髪の毛が伸びるのは誰でも1ヶ月で1センチ程度だ。1度染めた髪の毛が生え変わるまで男性の短髪程度の長さでも全部生え変わるまで半年から1年くらいはかかる。
なので女性の場合は生え変わるまで2~3年かかると考えられる。
長い時間がかかるから、いつ染めたのかわからなくなる、カウンセリングで染毛履歴を聞いてもお客さん自身がちゃんと把握していない場合がほとんどだ。
半年とか1年くらいで髪の毛が生え変わっていると勘違いしている人も多くて、1年くらい何もしなければ何でも好きな髪色ができると安易に考えていたりもする。
実際はセルフカラーのダメージを数年間引きずって、意図しない退色や変色、ダメージできれいなパーマがかからない、サラサラのストレートにならない、カットがなじまなくて理想の髪型から遠のいてしまうなんてのは珍しくない話だ。
ゆえに傷んだ髪の毛がキレイな髪に生え変わるまで我慢できない人はとても多い。
安易にセルフカラーをやると、取り返しのつかないことに繋がる可能性がある。
また、あくまで薬を使うわけだから体への負担も考慮しよう。毒素は強いから体にも負担がかかる。健康食を意識するのと同じくらい、頭皮から吸収される毒素にも注目をしてほしいというのが私の意見だ。
〇僕がセルフカラーを嫌だなと思う理由
・ギシギシして作業効率が下がる
僕は低価格帯の店舗で働いているので作業効率重視だ。低価格な店舗ほどセルフカラーのお客さんは多い。
セルフカラーをしていることを否定はしないけど、あまりにダメージが蓄積している髪の人はやっかいだ。
ギシギシしていて、手触りが非常に悪くて扱いずらい。
軋む(きしむ)とも言ったりする。
セルフカラーが嫌というより、その弊害で作業が捗らなくなるのが嫌悪する理由だ。
カットに限らず、髪の毛のダメージはほとんどの美容技術に影響がある。
セルフカラーによってダメージが蓄積された髪は、カットならばクシ通りが悪くて作業効率が下がる。
かといって一定の効率を重視して無理やり作業すれば、お客さんにとっては髪を引っ張られてめちゃくちゃ痛い。
客商売である以上は無碍にできないので、こちらとしても扱いに困るのだ。髪の痛みが最小限ならもっと効率よく作業できるのにといつも思う。
・仕上がりはお察しレベル
これをいうと仕上がりは美容師の技術次第っていう同業者もいるかもしれない。
そんな人はどうぞ、ご自身の技術で迷える子羊ちゃんたちを救ってあげてくださいと。
でも実際にダメージ次第でパーマやカラーの放置時間を変更するなど、余計な手間を生んでいる。セルフカラーをしているかどうかは経験でだいたい見分けることができるけど、セルフカラーをしていることで仕上がりに影響が出ることも見越して作業しなければいけないので美容師の負担は大きい。
お客さんはお客さんで、そんなこと知らないから仕上がりが上手くいくと思い込んでいるし、美容師が何とかしてくれると思っている。
セルフカラーのダメージで仕上がりが上手くいかないことを見越して事前に説明したり、了承をもらって作業しても気に入らなければやり直しや返金を求められることもしばしば。事前にやりとりをしても口約束だと忘れてしまうお客さんが多いのだ。
お店によってはお客さんの言いなりになって、返金したりやり直しを何度でも引き受ける。僕はそういう店では働かないし、はっきりできないことはできないと伝えるようにしている。
このようにセルフカラーをしているというだけで、作業負担と責任が重たくなって割に合わないと思うことがとても多い。
セルフカラーでダメージが蓄積した髪の毛は、どんなに美容師が頑張っても、ある程度のお差し入レベルにしかならないと想定できる。
・時間の価値が下がる
作業効率が下がれば、当然のように時間単価も下がる。時間単価とは時給をイメージしてもらうとわかりやすいかと思う。1時間あたりにどれくらいのお金を生み出すことができるかという数字だ。これは商売をするうえで、かなり意識しなければいけない数字となる。
話を戻すと、作業に時間がかかるお客さんを相手にすると、時間をかけた分の対価をもらわなければ商売として成り立たなくなる。だが美容院で、これをもらうことはほぼない。美容師の能力で施術時間をカバーするしかないのだ。だけど当然限界もある。なので、単純に僕の時間の価値が低くなってしまうのは避けたい。いかに高い料金で、効率よく、多くのお客さんを相手することが美容師の価値を高めることになるのだ。時間単価を考えたら美容業界で働かない方がいいかもしれないけど(笑)
なので本音としては、作業の効率が落ちる髪を相手にしたくはない。
髪の毛を染めたい気持ちはわかるけど、セルフカラーでダメージを蓄積させてしまうのはハッキリ言って客側の自己責任だ。
どちらかというと僕の場合はセルフカラーというよりも、自己責任で髪の状態を悪くしているのに、そのツケが美容師側にくるのが嫌なのだ。
少しでも美容師側のことを考えてくれるなら、時間がかかってしまう髪の毛の場合は、迷わずカット料金が高いお店に行かれることをおすすめする。
もちろんダメージが酷い場合はトリートメントをしてもらう等で料金を多くもらう方法がある。だけどセルフカラーに頼る人は、ほとんどが低価格に魅力を感じているから単価を上げるのは通用しない場合がほとんどだ。
・美容師の手や道具に負担がかかる。
仕事をしていると、薬剤の種類によって髪の毛に触るだけで色がついてしまうものがある。また、普段のシャンプーやすすぎが不十分でベタベタしていたり絡まっている場合もある。特に低価格のお店だと、シャンプー無しで作業するから非常に美容師側はやりずらい。手荒れに悩む美容師は本当に厳しいと思う。
また、こうした髪を扱うことは美容師の道具にも負担がかかる。
カットするハサミは自然な髪の毛をカットすることを想定して作られているので、薬剤が残っている髪の毛を切ると負担が大きい。変にギシギシ・ガサガサしている髪を切っていると、非常に硬いものを切っているような感覚が手に残る。薬剤なのか、ベタついたものが刃にこびりついて負担がかかる。ハサミは美容師が自己負担で購入しているものなので、少しは配慮してほしいところが本音だ。ハサミはメンテナンスが必要だし、一生使うことができない消耗品である。だから少しでも長く大事に使いたいと思う。特に低価格のお店を利用する人は、なるべくエチケットにこだわって来店してもらえるとありがたい。
〇おすすめのセルフカラー
じゃあお待ちかね、おすすめのセルフカラーについてお話しよう。
ここではヘナ、ヘアマニキュアなどダメージが少ないカラー剤は除外している。あくまでダメージしやすいアルカリカラー剤のお話だ。
アルカリカラー剤とは髪の毛を明るくする力(脱色)を持っているカラー剤のこと。とはいえ黒染めとか髪を暗くするアルカリカラー剤もある(笑)一般的には、このアルカリカラー剤で染める人が多いかと思う。そして白髪染めもおしゃれ染めも両方アルカリカラー剤が存在する。
僕は以前、お客さんが持ち込んだセルフカラーで染めるお店で働いたことがあった。
そこでは様々な種類のカラー剤が持ち込まれてきた。セルフカラーのことを知ることができて、かなり勉強になった。その中でも、やはり大抵はダメージを伴うものが大半だった。決まって同じものを使っている人、毎回いろんなものを試す人など様々である。
美容院に行ってまでセルフカラーにお金を使うのはもったいないのでは?とすら思っていた。
ところがある時、仕上がりに感動する出来事があった。
とあるお客さんが持ち込んだカラー剤を使用した時だ。
これに関しては、明らかに仕上がりがめっちゃ良いと思った。
手触りも柔らかくてカラー剤のダメージをあまり感じさせない。
しかも、そのお客さんは毎度同じセルフのカラー剤で繰り返し染めているにも関わらず髪の状態が良いのだ。僕にとってはびっくりする発見だった。
一部の方からは誤解を受けてしまうかもしれないけど、僕が美容師目線で純粋に製品として良いものだと思った。
僕は色眼鏡なく、良い製品はいろいろ試すタイプだ。
その中でも抜群に手触りや仕上がりが良い製品だと思う。
アムウェイさんには批判的な声もあるけど、このカラー剤は間違いなくおすすめできる。製品についてはホームページ等を参照してもらえたら良いかと思う。
この製品には、白髪染めもおしゃれ染めも両方のラインナップがある。
しかしながら価格がそれなりに高めで種類が少ない。
セルフカラーとして気軽に手を出せるか考えると、どうなのだろうか(笑)
色や明るさが限られているので、万人にカラーの楽しみを提供するのは限界があるだろう。
あくまで、自然に白髪を染めたいとか自然に髪を明るく染めたいという大衆的なニーズに合わせたラインナップだと感じる。
価格もプロ用の商品よりも値が張るかもしれない。
しかしながら、それくらい会社も自信を持っているということだと思う。
かつて僕が勤務していたお店にアムウェイのカラー剤を持ち込んできたお客さんも、せっかく値が張るカラー剤を使うのだからプロの美容師にムラなくきれいに染めてもらおうと思って来店してたのかもしれない。
ネットワークビジネスの会社の商品は、基本的に高品質だ。
もし自分で染めるなら、ネットワークビジネスのカラー剤はおすすめできる。良い製品を手にしたかったらネットワークビジネスの製品を選べば失敗することはないだろう。
逆に言えば、低価格で手に入るカラー剤の品質はたかが知れているとも言える。
先入観を捨てて、本質を見てもらうと良い商品に巡り合えるのではないだろうか。
まとめ
セルフカラーは、美容師目線で迷惑だと思うときがある。
セルフカラーで染めることを否定しないけど、薬剤であるから気軽に考えてはいけない。体への負担もあるし、プロ用カラーよりもダメージが出やすい。なのでよく特性とか欠点を理解する必要がある。
だけど、セルフカラーをしているお客さんの大部分は問題ない。
ある程度は気にしなくて良いけど、美容院に行くときのエチケットには気を付けて来店してくれるとありがたいと思う。
おすすめのカラー剤は今回はアムウェイさんのカラーを紹介した。
でも他のネットワークビジネスの会社のカラー製品を使ったことがないので、他社にも優れたカラー剤があるかもしれない。
値は張るけど、良い製品を使いたかったらネットワークビジネスの製品をおすすめする。ぜひ興味があれば、いろいろ試してみてほしい。
あとがき
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