大手証券会社のSBI証券が一部業務停止となって話題になった。
記事を書いている時点で業務停止の最終日、公開される頃には処分が終了しているはず。
年が明けて新NISAがスタートし、証券口座を開設する人が増えている中での不祥事。
新NISA口座の開設をどうしようか迷っている人にも確認してほしい。
SBI証券ユーザーである主がこの件について戯れ言を語る。
東京新聞より要約
参照記事:SBI証券に一部業務停止1週間 金融庁、個人株や投信は対象外
金融庁は12日、インターネット証券最大手SBI証券に対し一部業務停止命令を出した。
新規株式公開(IPO)銘柄の株価操作を図り、金融商品取引法に違反したとして。
IPO株の買い付けの勧誘を同日から18日まで1週間停止させる。
役員が主導し、市場の信頼を傷つける行為で悪質性が高いと判断した。
個人向けの株や投資信託の売買取引は対象としない。
今月始まった新たな少額投資非課税制度(NISA)の業務に処分は影響しない。
金融庁は業務改善命令も出し、経営陣に責任の所在を明確化し、不正取引を防止するための内部管理態勢の強化を求めた。
SBI証券「再発防止と信頼回復に努めていく」。
業務停止中にIPOを予定する企業はない。
金融庁によると、SBI証券は、主幹事を務めたIPO3銘柄で新規上場後に初めて売買が成立した株価を指す「初値」をつり上げようとした。
機関投資家9社と個人投資家174人を勧誘し、初値が公開価格を下回らないように株の買い注文を受けたとのこと。
結論
新NISAの業務に影響がないということなので、一般人にはあまり関係のない話である。
ただし不正の内容は超悪質。
金持ちがより金持ちになれるように相場を操作して優遇していたのだ。
SBI証券は楽天証券と並んで口座開設数が国内でも上位の人気証券会社。
主もネット銀行は住信SBIネット銀行を利用して、証券口座でSBI証券を利用しているユーザーである。
これがどういうことなのか解説したい。
IPO銘柄
IPOとは新規上場企業株の新規販売である。
つまり上場した企業が最初に販売する株式のこと。
株式市場の新規銘柄であり、成長が見込める企業ならば、確実に値上がりが期待できる株式だ。
新規上場で成長が注目されている企業の株式は、値上がりが期待できるからIPOは投資家に人気である。
つまり、ほぼ確実に儲かるから。
一般投資家にもIPO銘柄は儲かりやすいから人気。
IPOで購入した金額より、最初の値付け(初値)がほぼ確実に高くなると言われている。
だからIPOを購入した人がいきなり儲かるわけだ。
特に、数年に一度しかない注目企業のIPOは非常に人気になる。
ここ10年だと、メルカリが東証一部上場する時のIPOが大きな目玉になった。
IPO購入希望者が多数いると抽選になるため、一般人は抽選が当たりにくかったりする。
そもそも一般人の元へ優良なIPO銘柄を優先して販売するお話が来ることもない。
証券会社にとって、お金持ちの太いお客様に優先的IPOの話が行くようにしている。
SBI証券が何をしたのか
今回、金融庁の処分で、一週間だけIPO銘柄をお得意様に勧誘することが禁止された。
先程述べたように、基本的には機関投資家や資金力のある個人投資家が優先的にIPO銘柄を取得しやすいようになっている。
結果的にお金持ち投資家が確実にお金持ちになるように証券会社も協力している状態だ。
処分内容としては一週間だけIPO銘柄をお客さんに勧誘するのを停止しろって言われただけに過ぎない。
きっかけは、証券会社に所属する役員が、立場を利用して株式相場を意図的に操作したこと。
株式相場を意図的に操作することは、インサイダー取引に触れる可能性があり、場合によっては刑事罰で実刑を食らうこともある。
なので処分としては相当軽いと思った。
まとめると、SBI証券の役員が中心となって、確実に初値が高くなるようにして、IPOを購入したお客様(機関投資家や個人投資家)が儲かるように株の買い注文を受けたって話である。
どうだろうか。
かなり悪質じゃね?と思うのが主の意見。
IPO銘柄は儲かる
本来、株式は購入したい人が多くなるほど値段が高くなる。
また売りたい人が多くなるほど安くなる。
これは需要と供給のバランスのお話である。
IPOは、購入希望者が最初に株式を購入後、次の買い注文が殺到して一気に買われると値段が上がる。
一番最初に上場直後の安い金額で株式を購入できた投資家が、初値を付けた段階で儲かっているのだ。
初値をつけた段階で売りぬいて、利益を確定させて儲けることができる。
SBI証券側がIPO購入者が確実に儲かるように、初値が上がるように優遇して相場を操作をした。
これが証券会社として違法で悪質と判断された。
公平な立場にある証券会社が一部のお客様を優遇して相場を操作したわけだから、実はもっと大きく報じられるべきビッグニュースだと思う。
SBI証券のお得意様が確実に儲けられるように便宜を図っていたわけなので、ある意味ではお金持ちに優しい企業とも言える。
利益確定
またIPOの初値で儲けた投資家が次にやるのはいつ売り抜くかである。
IPO購入で儲かったあとに、利益確定で株式を売りぬくとどうなるのか。
実は、儲かった投資家の利益確定が殺到すると株価が一気に下がる。
でも上場後にIPOを買えなかった一般投資家が、初値で価格が上昇して高くなったのを見て、まだ高くなると思って株を買う。
まだまだ株価が上がると思って、後から新規上場企業の株を買った投資家が暴落で大損をするのだ。
なので最初にIPO銘柄を優先的に購入させてもらった金持ち投資家だけ得をする。
実際にIPOは販売開始後、早い段階で価格が暴落する傾向にある。
空売りで2度儲ける
またプロの投資家は売り抜く際に「空売り」を仕掛ける。
これは株価が下がることを予想して行う取引のことだ。
イメージとしては、証券会社から株を借りて、後日借りた株を返却するイメージ。
借りている期間に株式を売却して、返却する時に株式を買い戻して返却する。
売却した価格よりも買い戻す金額が安くなると差額分で儲かる。
つまり相場が下がることを予想して儲ける取引が「空売り」だ。
プロの投資家はIPO銘柄を購入した後の初値で儲けて、売却して利益確定をする段階で空売りを仕掛けて2度儲ける。
ただし、ここまでのタイミングを的確に読み取って売買をするのは、素人には超難しい。
証券会社の利益
また株の世界で儲かるということは、損をする人から利益を奪うことでもある。
証券会社の利益は
・売買をする人たちから貰う手数料
・証券会社が独自に預かったお金で資産運用をして得た利益
がメイン。
だから証券会社は損をしないように運営されている。
あとはいかに顧客を増やして、大金を預けてもらえるかが重要である。
大金を預ける太い客を掴み取るために、株式相場の操作で優遇していたと言える話だった。
新NISAを始めるなら
ちなみに、主も株取引やデイトレでSBI証券を活用して株の世界を学んだ。
今は手を出していない。
経験上、一般人が堅実に投資で金を増やすなら新NISA一択である。
また主の目線だと、基本的に証券会社の選択肢は楽天証券、SBI証券、松井証券しかない。
とにかく新NISAを始めるなら、手数料の安さと取引銘柄で外国企業をまとめた投資信託を選べるかである。
その中で、手数料が無料で選べる銘柄の選択肢を考えると楽天証券かSBI証券を選べば間違いない。
また経済圏でポイントを貯めたり、運用したりできるのもメリット。
経済圏の活用を考慮すると松井証券は一歩後退する。
今回のSBI証券の不祥事のあと、楽天銀行や楽天証券の口座開設が増えて好調という情報も出ていた
今回SBI証券での新NISA活用に大きな影響は出ないとのこと。
むしろこの程度の処分で終わったことがビックリだ。
役員からも逮捕者は出ていない模様。
SBI証券が政府と仲が良いということかもしれない。
ちょっとした不祥事でもSBI証券なら大した問題にならない証明だったとも言える。
消費者が儲かるように長期的に安心して運用してくれるやる気のある会社とも言える。
一方でSBI証券に不信感を抱いた人は楽天証券を選べば良いと思う。
まとめ
SBI証券の業務停止処分は思ったよりも軽いなと思った。
記事がアップされる頃には何もなかったかのように通常営業されるだろう。
主個人的には楽天証券よりもSBI証券の方が使い勝手が良いから利用している。
主のメインバンクやメインクレカ(オリコカード)との相性が良いからというのもある。
SBI証券の新NISAでは、オリコカードのクレカ積み立てにも対応しているので有り難い。
各種ポイントが貯まりやすいので重宝している。
また楽天カードユーザーは、楽天証券一択。
楽天ポイントを貯めたり運用が出来るし、日経新聞を無料で購読できるメリットもある。
新NISAを始めようと思っている人には、ぜひ参考にしてほしい。
本日の記事は以上となります。
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最後までお疲れチャンドンゴンでした。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
迷える子羊ちゃんに幸あるように。。。
グッドラック!
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