（ネタバレあり）「金田一パパの事件簿」が連載開始された件について戯れ言を語る。

2025年6月23日

「金田一少年の事件簿」の続編、「金田一37歳の事件簿」が完結し、新シリーズ「金田一パパの事件簿」がスタートした。
今回は、金田一一が結婚し、一児の父となりながら探偵事務所を開設し、育児と事件解決の両立に奮闘する物語だ。
金田一ファンの主として、これまでのシリーズを振り返りつつ、新シリーズの展開について語る。

「金田一パパの事件簿」連載開始

最新作はアプリ「コミックDAYS」で連載開始。
主人公の金田一一は、幼馴染の七瀬美雪と結婚し、一児の父になった。
キャッチコピーは「ジッチャンの名にかけてーー、そして一児の父として。息子にいい推理、見せちゃいます！」。
家庭と探偵業を両立するという新しいテーマが描かれる。
1992年に始まった「金田一少年の事件簿」シリーズは、実写ドラマ化やアニメ化されるほどの人気を博した。
2018年からは「金田一37歳の事件簿」がスタートし、サラリーマン生活を送りながら事件に巻き込まれる姿が描かれた。
2024年には金田一と美雪の結婚が明かされ、37歳編が完結。

「金田一37歳の事件簿」の結末

最新刊で金田一が結婚していたこと、そして父親になることが明かされた。
美雪はCAとしてバリバリ稼ぎ、金田一は探偵業をしながら育児に専念する道を選んだ。
子供は男の子で名前は「九十九（つくも）」。
主は男の子なら「千（せん）」、女の子なら「百（もも）」と予想していたが、ちょっと違った。
37歳編は一通りの伏線が回収され、きれいに完結したが、まだ語り足りない要素も多い。

「37歳の事件簿」の衝撃展開

シリーズ初期から登場していたキャラが殺害されるという驚きの展開があった。
さらに、容疑者として挙がったのもシリーズ初期からのキャラ。
まさかの犯人・ヘーパイストスの正体が明かされ、衝撃が走った。
金田一のライバル・高遠遙一との因縁も見逃せない。
今作では、「探偵学園Q」に登場したケルベロスが登場し、冥王星のケルベロスと同一人物なのか注目が集まる。
高遠が新たな犯罪組織を作り出す可能性もあり、今後の展開に期待が膨らむ。

回収しきれていない伏線

「37歳の事件簿」で終わらせるには惜しい要素も多かった。
・速水玲香の過去とこれから
・ヘルメスの告白
・殺人二十面相の行方

速水玲香の過去

過去に金田一と何かあったことは示唆されていたが、回想が雑すぎて簡単に処理されてしまったのは残念。
時系列的に「少年編」とも異なるため、今後別エピソードとして描かれる可能性が高い。
ただし、事前に犯人が分かっている状況で語られる可能性があり、読者としてのワクワク感は少し薄れるかもしれない。

ヘルメスの告白

話を引っ張ったわりに、内容は大したものではなかった。
高遠と金田一の因縁の深さを改めて示すものだったが、予想通りの内容だったので、期待外れな部分もあった。

殺人二十面相の行方

おそらくもう出てくることはない。
高遠に比べると小物感が否めず、ライバルにはなれなかったのが残念。
また、「37歳の事件簿」では犯人を取り逃がすことが多く、不完全燃焼感があった。

今後の展開と期待

「金田一少年の事件簿」はコナンと同じようにキャラクター設定から始まった作品だが、大きく変化を遂げた。
美雪との関係がしっかりと描かれ、幸せな未来が示されたのは良かったと思う。
ともさかりえ氏が歌ったドラマ版のエンディング「2人」のように、結ばれなかった未来にならなくてよかった。

ドラマ化の可能性

作画のさとうふみや氏が堂本剛氏のファンであり、彼のドラマ再登板を願っているという噂がある。
「37歳の事件簿」は堂本剛氏の復帰を見越して作られたという話もあるが、彼の健康状態を考えるとドラマ復帰は難しいかもしれない。
ただ、次のシリーズを作ることで可能性をつなげたとも考えられる。
堂本剛氏とともさかりえ氏の再共演を期待する声もあるが、実現するかどうかは不明。
個人的には、美雪役は上白石萌歌ちゃんが過去一番の適役だったと思う。
「パパ編」のドラマ化は数年先になりそうだが、二代目・金田一の松本潤氏にオファーが行く可能性もある。
子供の九十九役には次世代のジュニアタレントを起用すれば、話題性は十分だろう。

まとめ

「37歳の事件簿」は一旦完結し、新シリーズ「パパの事件簿」へと続く。
金田一が父親になり、探偵業と育児を両立するという新たな展開は興味深い。
ただし、未回収の伏線や不完全燃焼な部分も多く、今後の展開が気になるところだ。
「37歳の事件簿」からのドラマ化も期待したいが、キャストの問題もあり実現するかは不透明。
とはいえ、シリーズの新たな可能性を広げたことは確かなので、今後も楽しみに追いかけていきたい。
ぜひ今からでも「金田一」シリーズを手に取ってみてほしい。

本日の記事は以上となります。

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