先日、各ニュースサイトやテレビ番組などで美容師の国家試験見直しについて話題になっていたので、僕が思うことを伝えたいなと思って動画を作成すべく記事を執筆してみた。
美容師の国家試験は技術が時代遅れだから見直すべきじゃないか?
ってテーマでプチバスりしてたようなので美容師の話題が、一般に取り上げられる数少ない機会なので有難いなという印象。
今回は記事の内容を確認しながら見解を述べていこうと思う。
今回はYahoo!ニュースよりFNNプライムオンラインさんの記事を参照している。
参照記事:時代遅れ?美容師国家試験 イマドキ使わない「オールウェーブセッティング」必修見直しを検討
イットって情報番組で取り上げられた内容だそうで、それについて深堀をしていこう!
内容は美容師の、国家試験で導入されているオールウェーブという試験科目や、美容師の国家試験が現場で役に立たないことなどが話題の中心となっている。
各ニュースサイトや番組で取り上げられた話題なので記事によって見解が違うかもしれないけど、僕はこのFNNさんの記事とイットで佐々木恭子アナと加藤綾子キャスターが伝えた内容について戯れ言を述べようと思う。
美容師の見解は様々
この件については賛否両論なようで、多くの美容師さんのコメントや意見が目についた、記事の内容に賛同する人も、異を唱える人も様々。
だから僕は、それぞれの意見を否定するつもりは無い。
そのうえで僕が思うことを伝えていこうと思う。
以前、美容学校について思うことを動画やブログ記事にもさせてもらったけど内容が被るところもあるので、こちらの記事同様に興味あればそちらも確認して欲しい。
美容学校の技術は現場で役に立たない
まず大前提として、記事にある通り、美容学校を卒業しても美容院の現場では役に立たない。だから美容学校で過ごす時間は、ハッキリ言って無意味だと僕は思っている。
現場で役に立たないことばかりを勉強しているというよりも、純粋に国家試験に合格するためだけの内容を勉強しているって言い方が正解だろう。勉強の合間にちょっとした美容師ごっこみたいなお遊びをしている程度に過ぎない。
もちろん学び方も様々で、美容学校は昼間2年間学校に通って免許取得を目指す昼間制度と夜間に3年間通学して免許取得を目指す夜間制、通信教育で指定された期間に通学して免許取得を目指す通信制がある。共通していることは、どの学び方をしても最終的に美容師免許を取得するために必要な国家試験は同じものを受けるってことなんだ。
だから最終的には、それぞれの学生が国家試験会場で同じように試験を受ける。
この記事で「無駄だ」といわれているのは、昼間2年間学校に通ってみっちり美容師の勉強をする昼間制についてのことがメインだろう。
その意見に関しては僕はおおむね同意だ。
逆に時間を無駄にしないように免許を取得できる方法としては、通信制があるので僕はその制度なら無駄が少ないと思う。
そういう意味では記事内容や報道が偏っているかなと感じた。
美容学校では現場で役立つ技術を習得させるべきだけどムリ
ただし美容学校で必要な知識や技術習得は、実践向きな内容を盛り込んだ方が良いと思う意見については納得。
だけど実際に美容学校で働いている美容師や講師が現場経験に乏しかったり技術レベルが低かったりもする。
僕がお世話になった美容学校の先生方を否定するつもりはないけど、あくまで美容学校の講師も国家試験対策のプロであって美容技術のプロじゃないんだ。
ある程度は現場経験が長い先生もいるけど、そういう先生は途中で早期退職して現場復帰していくパターンも多い。
ただし、美容室の現場で働いている僕としては素人学生が2年程度の技術練習をした程度で習得できる技術なんてたかが知れていると思っている。だから講師に教えられることも限界がある。理想は自動車教習所みたいに、技術習得ができるのが理想なんだけど美容師技術は短期間では難しいと思う。
僕は昔の働きながら免許取得するインターン制度や通信制での免許取得が、一番無駄が少なくて理想かなとは思う。
まつエクはいらない
なぜか美容師免許見直しで話題に上がっているのがまつエク技術のゴリ押し。
ぶっちゃけ僕は必要ないと思う。なぜなら現場で短期間習得できる技術だから。
あれは一過性の流行だと思う。たぶん新しい技術がどんどん出てきて廃れる技術と思っている。ネイルもそうなんだけど、そのうち機械でできるようになると考えている。
ただしまつエクは目に関する技術なのでトラブルが起きたときがヤバイ。
美容師免許を持たない学生に練習させて事故が起きたときに、責任の所在が無いから美容学校の段階でやらせるべきじゃない。
あとカラーリングも白髪染めは需要あるんだけど、実際には免許を持たない人間に練習させて事故が起きたときヤバイから免許取得前の段階ではやらせない方が良い。
そもそも、カラーもそんなに難しい技術じゃないから現場で練習してからでも十分なんだ。それは美容学生を採用する企業が育成をすれば良い。
理想は学生の段階で技術がある程度習得出来るのがベストなんだけど、免許を持たない人間が事故を起こしたときの責任の所在が無い事は大問題だ。
問題が発生したとき対応が面倒になる点から、まつエクみたいに失明の危険もある技術を学校の段階で導入することはないと思う。
美容業界もお役人の天下り団体やら大人の事情で動いている
たとえば、オールウェーブ技術で使用されているローションは特定の企業のローションが推奨されている。
記事ではオールウェーブは無駄じゃないかと言われているけど、特定企業にとっては廃止されると痛手となるんだ。
オールウェーブが国家試験科目に採用されると練習と本番用にローションが飛ぶように売れる。男女の営みで使用される量をはるかに超えるローションプレイを学生たちが何万人もやるわけだ。
ローションをドバドバ使って何本あっても足りない。だからローションを作っている会社は大きな資金源となる。
こんなふうに美容関連商材とかでも様々な商品が使用されて金を生んでいる。
美容師免許取得のためにお金が絡んで私腹を肥やす役人やら利権で食っている人が、たくさんいるから国家試験ビジネスは、ある意味でおいしいといえる。
謎の独立行政法人とかもたくさんあるので、美容師免許法の改正とか見直しで大きな変更がされることは今後も無いんじゃないかなと僕は思っている。
以前も民主党政権下の時に、管理美容師制度が無駄金使っているとして仕分け整理の対象になったことがある。
もしかしたら二度と取得できなくなる資格になるかもしれないし持っていたらネタになるかなと思って、慌てて管理美容師資格を受講しに行った経験もある。
こんなふうに美容師免許の実施だけでも儲かっている団体だってある(笑)
たとえば公益財団法人理容師美容師試験研修センターっていう団体とか。
いわゆるお役人OB達の天下り団体と言える。
いわゆる埋め立てエリアなんだけど、国際展示場や大手企業の巨大ビルが立ち並ぶ高級立地エリアにオフィスを抱えている。
いったいテナント料金だけでいくら支払っているなかなと思う(笑)
賃料は非公開だけど、お隣のA棟2階の約80坪オフィスが約150万円ほどだそう。
おそらく月額150万~200万円で年間で2000万円前後のテナント料金を支払っているんじゃないかと察する。
〒 135-8507 東京都江東区有明3-7-26 有明フロンティアビルB棟9F
国公立大学で学部化するべき
僕は美容学校が変わることは無いと思うし、無駄だとも思う。
現状は現場で役に立たない存在だから、学生個人の努力が重要になる。
そうするとドロップアウト組もそれなりに出てくるんだ。
実際に僕の周囲でもドロップアウトした美容師はかなり多い。
僕も美容師としては10年選手になったけど、体感では生き残っている同期の美容師の方が少ないと思う。
でも美容師を辞めたことは悪い事じゃないし、他にやりたいことを見つけたっていう前向きなことかもしれない。
だからそんな姿勢を後押しできるように、国公立大学で美容師免許を取得できる学部の創設がベストなんじゃないかと思う。
ある程度は勉強ができないと入学ができないっていう難しさがあるかもしれないけど、知能レベルが低い美容師を量産しないためにも学部として創設してほしい気持ちはある。
もし美容師を辞めても大卒の肩書は手に入るし、美容師免許を活かして大手の美容用材メーカーとか化粧品メーカーに就職するルートだって誕生する。
現状では美容師免許を取得するために通信制スクールへ通いながら大学とダブルワークをすることも可能なので、やる気次第では大卒と美容師免許は取得できる。実際にそれを可能にしている人もいた。
だけど学費の面を考慮して、国公立大学でも美容師免許が取得できる制度や学部が設置されたら、現場で使い物にならなくても潰しがきく美容師になれるんじゃないかと思う。
少しでも美容師の受け皿として、大学の学部設置を国に検討してもらえたら良いのかなと僕なりに考えている。
まとめ
美容師免許に関しては、大人の事情で金や権力が絡んでくるから大きく変わることはないと思う。
確かに現場で役立つことは学べないので、通信制の学校が通学しながら現場で働くことができるので費用対効果として現状は一番ベストかなと思う。
免許を持たない人間が、現場で役立つ技術習得をすると事故につながる危険があるから法律上は免許取得まで危険な技術をさせることができない。
だから結果的には技術習得は現場任せになる。
良いか悪いかはともかく、どんな形であれドロップアウトする人間もいるので救済措置として国公立大学の美容師免許が取得できる学部設置をしてほしいなと思う。
少しでも大卒であることでキャリア構成に潰しがきくし、ステップアップにもつながる。
ぜひ国に検討してほしいなと思った。
新しい利権が生まれるので(笑)
とはいえ少子化で学生が減ることは確実なので、教育事業に国が手厚くサポートしないのが現状日本だ。
結局未来を決めるのは自分。
頑張ろう!!
あとがき
本日の記事は以上となります。
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というわけで、今日も最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
迷える子羊ちゃんに幸あるように。。。
グッドラック!