学生の就職活動に変化が見られている
高卒人材の採用が増えているという報道がある。
就職難だった時代もある中で、明るい話題だ。
主は進学校に通った経験のある高卒社会人で、厳密には専門学校卒だが、世間的には高卒と同等レベルとされるため、あえて専門卒とは言わない。
同級生の大部分が大学進学を目指していた環境下で過ごした経験がある。
主の経験を元に、この件について戯れ言を語る。
進学をするのか就職をするのか迷っている学生さんと親御さんの参考にどうぞ。
参照記事:高卒求人の争奪戦、工業高校は倍率20・6倍…人手不足で新たに高卒採用始める企業も 読売新聞オンラインより
高卒求人の争奪戦
読売新聞オンラインより、高卒求人の争奪戦、工業高校は倍率20・6倍…人手不足で新たに高卒採用を始める企業も(2024/07/13 15:00)という報道がある。
少子化で労働力不足が慢性化し、高卒採用に目を向ける企業が増えたという内容だ。
就職希望者が多く、実習経験もある工業高校に人気が集まっている。
倍率は3・98倍とバブル期を超える過去最高を記録している。
高校生側は進学率の上昇から、就職希望者は減少傾向にあり、人材獲得競争が激しくなっている。
大卒採用のみだった企業が高卒採用を始める例が増えている。
工業高校への求人は整備士など技能職のイメージが強いが、設計、施工を担う技術職やオフィスワークもある。
大卒でも入社が難しい大手企業の求人も増えており、充実した進路が選択できる。
1: 人材不足と少子化の中で求められる工業高校の学生
日本社会では人材不足と少子化が深刻な問題となっている。
この状況で企業は即戦力となる若い人材を求め、特に工業高校の学生に注目している。
工業高校では実践的な技術や知識を身に付けることができ、卒業と同時に就職先が見つかるケースも多い。
2023年の文部科学省の調査によれば、工業高校の卒業生の就職率は98.3%に達している。
2: 高卒の現実と大学進学の重要性
しかし、日本の学歴社会において、高卒者はしばしば安く買いたたかれる。
2023年の厚生労働省の調査によれば、高卒初任給は平均18万円、大卒初任給は平均22万円であり、収入には明らかな差がある。
将来の収入やキャリアパスを考えると、高校卒業後に大学に進学することは大いに意味がある。
3: 新卒カードの重要性
日本の企業文化では、新卒カードの価値が非常に高い。
新卒一括採用の仕組みは、企業が未経験でも新しい風を吹き込む若い力を取り込むためのものだ。
多くの企業が大手就職を希望する学生を対象にしている。
2023年の日本経済新聞の調査では、大手企業の新卒採用数が前年同期比で5%増加し、特に技術系学生への需要が高いことが示されている。
4: 高専進学のメリットとリスク
高専(高等専門学校)への進学は、一つの有力な選択肢だ。
高専では中学卒業後に進学し、5年一貫教育を受けることで高度な技術力を身に付ける。
これにより、即戦力として企業に貢献できるため、高専卒業生の就職率はほぼ100%に達している。
特に製造業や情報技術(IT)分野での需要が高い。
5: 高専進学の難易度とリスク
しかし、高専の進学には難易度が高く、進級や卒業も大変だ。
高専では厳しいカリキュラムが組まれており、学業に対する高い理解度と努力が要求される。
進級や卒業に向けての試験や実習は非常に厳しく、一定の技術力を身に付けるためには相当な努力が必要だ。
さらに、技術系の業界にはリスクも伴う。
例えば、製造業では工場での作業中に事故が発生するリスクがあり、IT業界では過労やストレスが問題となることもある。
6: 安全とホワイトワーカーを目指すなら
身の安全を重視し、『ホワイトワーカー』を目指すのであれば、文系の難関大学への進学が賢明だ。
文系難関大学を卒業することで、大手企業への就職が有利になることが多いため。
2023年の日本経済新聞の調査によれば、東大・京大などの難関大学の卒業生は、大手企業や公務員、金融機関などの安定した職種への就職率が非常に高い。
まとめ
即戦力として活躍できる工業高校や高専の道も魅力的だが、日本の学歴社会の現実を踏まえた大学進学の重要性も見逃せない。
自身の将来の希望やリスクをよく考えた上で、最適な進路を選択することが求められる。
工業高校や高専では実践的な技術を学び、早期にキャリアをスタートすることができるが、学歴による賃金差やキャリアパスの広がりを考慮すると、大学進学も強く検討すべき選択肢だ。
結論
将来の目標が明確で技術力を重視する場合は、工業高校や高専の進学を視野に入れる価値がある。
しかし、幅広い職業選択の可能性や高い収入を求める場合は、大学進学が最適な選択となるだろう。
どの進路を選ぶにしても、自身の興味や適性、将来のライフプランを考慮し、慎重に判断することが大切だ。
本日の記事は以上となります。
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