埼玉県狭山市の図書館で、図書館司書を含むベテランスタッフが大量解雇されて話題になった。
日本共産党の小池晃氏も、この件についてTwitterでけしからんという内容を投稿している。
主は公務員の事情などには詳しくないが、自営業経験者の目線で語る。
ちなみに、この件について当事者のことを批判する意図はないので悪しからず。
ビジネスジャーナルより要約
参照記事:狭山市、図書館職員を大量解雇…22年勤務のベテラン司書を雇止め、雇用保険も不支給の恐れ
解雇されたのは会計年度任用職員がメインで、狭山市立中央図書館での出来事だった。
記事ではシングルマザーのYさん(勤続22年間)などが解雇の対象となった。
解雇されたYさんは、なぜか雇用保険も貰えなかったという。
職場は、翌年度の勤務を希望する者に書類を提出させて選考を実施。
結果的に非正規職員32名中11名が解雇になったとのこと。
提出書類は、履歴書や志望動機などを書くエントリーシートに加えて1200字の論作文だった。
解雇に納得がいかず、Yさんらは市の職員労働組合を通して団体交渉を行った。
だが結果的に交渉は認められず。
雇止めを食らった理由に様々な不可解な点があるという。
会計年度任用職員
解雇の対象になった会計年度任用職員とは、簡単に言うとアルバイト公務員のこと。
契約社員のような存在で、立場は不安定な非正規雇用労働者と言える。
解雇された人には、図書館司書の資格所有者も含まれていたらしい。
とはいえ資格所有者だろうと、関係なく人員整理の対象になるのが会計年度任用職員である。
主は、自己責任論を唱えるつもりはないが、政府側の判断が間違っているとは思わない。
あくまで働き方のリスクを考慮していなかった雇用者側の問題だ。
会計年度任用職員は政府に体よく使われる使い捨ての人材である。
言ってしまえば自動車会社の期間工と同じで、必要に応じて人員確保や人員整理ができる便利な存在。
なので解雇は正当であり、更新のタイミングで人員整理されるリスクを考慮していなかった当人達の問題でもある。
なぜ会計年度任用職員が存在するのか
原則、正規公務員は簡単に解雇できないから終身雇用が約束されている。
なので政府は可能な限り正規雇用の公務員を減らし、足りない戦力を非正規公務員である会計年度任用職員で賄う。
それなら使い物にならない人材を採用しても、期限付きで解雇できるメリットがある。
正規雇用だと、どんなに仕事ができない人材を採用しても、定年退職までしっかりと面倒を見なきゃいけないから採用リスクがある。
できるだけリスクある正規採用を減らすために、会計年度任用職員制度が役立つのだ。
言うなれば、派遣切りをするために派遣社員が存在するのと同じ。
使えなかったり不要になったら解雇できる存在として会計年度任用職員が存在する。
なので行政が解雇することに対して文句を言う事はお門違い。
なぜ解雇されたのか
給料や待遇を上げるための抗議や再雇用を求めた活動は無駄になりやすい。
むしろ、その労力を別のことに向けるべきと主は思う。
残念だけど、それが政府からの評価である。
今も正規雇用の公務員になりたい若者がたくさんいるため、給料が安くても図書館職員になりたい人もたくさんいるのが現状。
体力が衰えているのに、長期間在籍して偉そうになるベテラン職員を解雇したのではないかとも思う。
基本的に図書館職員はかなりハードな体力仕事。
定期的に若くて体力がある即戦力に入れ替えたい思惑もあるだろう。
年数を重ねて体力が落ちたベテランを雇うよりも、正規雇用公務員の言う事を聞く体力のある若者を行政は優先したかったのではないだろうか。
誤解の無いように言っておくと、図書館職員の仕事を軽視する意図はない。
だけど図書館職員は、資格が無くても仕事を覚えて誰でも働くことができる職業でもある。
なので長年在籍するベテラン職員に拘る必要はない。
なんならシルバー人材でもいけるだろう。
一般人も大多数は図書館職員そのものに愛着や信頼は無い。
それこそYさんはシングルマザーであるとのこと。
時間的な制約があるシングルマザーよりも、時間に融通がきく独身の若者の方が確実に働いてくれるだろう。
そういった事情も解雇の要因にあるかもしれない。
社会から必要とされるスキル
解雇された側の問題は、解雇されても通用するスキルを身に着けていないことである。
もしくは解雇されない特別な能力を磨いていなかったことか。
残念だけど、Yさんに関しては22年間の非正規雇用期間で特別なスキルを磨いてこなかったことが、今になって慌てる結果になったといえる。
所詮は正規雇用されないなりの理由があるのだ。
もちろん正規雇用されたいけど、されない人もいるのは承知の上で言う。
それだけ図書館職員をやりたい人が多すぎるから行政は選びたい放題なのだ。
特別に高い給料じゃなくても求人を出せば応募が殺到する。
民間の一般事務仕事なども同じで、座ってできるオフィスワークのように給料が安くても図書館で仕事をしたい人がいるのだ。
主の目線だと、解雇された職員は図書館職員に拘らず、仕事を探した方が良いのではと思う。
なんなら本に関わる仕事だって民間にはたくさんあるだろう。
たとえ未経験の仕事でも、狭山市の図書館職員並の給料を稼ぐ事は可能である。
狭山市は都会のベッドタウンであり、西武池袋線で池袋まですぐアクセスできる立地だ。
最低賃金が日本で1番高い東京都に、短時間でアクセスすることが可能である。
図書館職員よりも給料を稼ぐチャンスが十分にある。
会計年度任用職員は公務員になる夢を諦めさせる制度
会計年度任用職員の任期は政府が用意した公務員になりたい夢を追うための期間と言える。
公務員は年齢制限があるため、その期間で正規雇用を勝ち取れないなら諦めて民間就職を目指したほうが良い。
そう考えれば、ある意味で会計年度任用職員の任期中は夢を諦めてもらうための準備期間でもある。
正規雇用されず、会計年度任用職員の道しか用意されなかった人は長期的に必要ないと思われている。
任期の間で評価を上げれば、正規採用される可能性もあるだろう。
だけど、資格取得の勉強をしたり新しい技術を身につけるために行動した方が良いというメッセージをしっかりと受け取った方が良い。
もし公務員になりたいだけなら、自衛隊や小中学校の教員を目指す方が採用されやすいかもしれない。
教員の人手不足も深刻だから、大学で教員免許を取得して、教職に就けば学校で図書委員会の顧問くらいにはなれるかもしれない。
会計年度任用職員の待遇が改善されることはない
基本的に会計年度任用職員が待遇改善を訴えても無駄である。
なぜなら安い給料で特定の仕事を奪い合う業界は給料が上がらないから。
インボイス制度反対を訴える声優業界などがそうだ。
公務員に関しても、毎年のように若い公務員希望者が応募してくる。
特に図書館職員は採用枠の割に応募が多い。
それゆえ給料が上がりにくい構図が出来上がっているのだ。
以前も図書館職員の不遇を訴える人の話題をブログで取り上げたことがある。
なので日本中の図書館などで起きている問題でもあるだろう。
その時の話題は、図書館司書資格取得のバックアップを政府に求めたが認められずというもの。
つまり政府側が現場で働く会計年度任用職員かつ非正規雇用公務員のスキルアップを希望していないのだ。
あくまで与えられた仕事を黙ってこなしてくれる人材を求めているだけ。
会計年度任用職員の雇用期間は、常に若い人材と入れ替える歯車だから、本人は身の振り方を考えておけというメッセージでもある。
なので政府の待遇改善策などを真に受けない方が良い。
これは会計年度任用職員に限らない話でもある。
まとめ
日頃から解雇されても何かしらの方法で食っていけるスキルを身に付けたほうが良いという教訓になった。
もしくは未経験でも働ける職場で絶えられるメンタルを身に着けておくことが大事。
職を失った時のシュミレーションを常にしておくと良いだろう。
なんなら最終的なセーフティーネットとして生活保護もある。
本来は雇用が流動化するほうが国民の給料は上がる。
正規雇用で安定して働きたい人が多数いるうちは日本人の給料は上がらないままだ。
まずは日頃から常に勉強をする習慣を身に着けて、新しいことにチャレンジしていこう!
本日の記事は以上となります。
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最後までお疲れチャンドンゴンでした。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
迷える子羊ちゃんに幸あるように。。。
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