今回はビッグモーターの不正な保険金水増し請求問題について語る。
主は自動車を所有しない一般人だが、サービス業従事者の目線で語りたい。
ビッグモーター
ビッグモーターは大手の中古車買取販売事業者で自動車の修理やメンテナンスなども行う企業。
家族で休日に遊びに行けるような楽しさがある。
ここまで大きな企業に成長したのは、商売が上手いのだろうと思った。
社長が小さな修理工場から1代で大きな会社に成長させた凄い企業でもある。
典型的な一族経営でブラック企業にも似たワンマン体質で業績を上げてきた。
保険料水増し請求という不正
そんなビッグモーターでは数ヶ月前から不正が話題になっていた。
ここに来て内部からの情報提供で不正が発覚し大問題に。
ビッグモーターの従業員が車をわざと傷つけ売上を上げていたとのこと。
修理の部品や工賃として保険会社に水増し請求するなど詐欺レベルの手口で利益を上げていた。
客は保険金でカバーされるから深追いしないことを巧みに利用し、こうした手口でビッグモーターが不正な利益を得ていた。
一部の店舗だけでなく全国のビッグモーターで不正に巨額の利益を得ていたのでは?という疑惑が持ち上がっている。
損保ジャパンへの詐欺事件
また不正に保険金を請求されていた損保ジャパンもグルではないかと疑念が持ち上がっている。
ここまで巨額な不正請求をされて気がつかないものなのか?と考えれば、当然グルじゃないかと疑われるのも察し。
ビッグモーター社長は、あくまで不正に関与していないと主張し、現場の判断で不正が行われたという。
ただし会社としては大事にならないように経営を改善していく方向で動くようだ。
とはいえ詐欺に等しい不正なだけに、刑事事件に発展してもおかしくない事案。
むしろ詐欺事件。
今のところは超スローペースで話が進んでいるような止まっているようなカタチに見える。
ビッグモーター不正の被害者
1番の被害者は保険金を払いながら事故を起こさずに健全に自動車を利用していた客といえる。
保険を利用せずに、ビッグモーターで下取りや購入を繰り返していた良質な客が損をする。
次にビッグモーターや損保ジャパンに信頼して投資をしていた株主。
さらにはビッグモーターや損保ジャパンでマジメに働いていた従業員たち。
そしてCMに出演していた佐藤隆太さんも大きなイメージダウンに。
不正で特をした人
一方で、この件で得をしていた人たちは
・手厚い修理や保険請求の手続きをしてもらって金銭的な痛みを伴わないビッグモーターの客
・自ら仕事を生み出し大きな売上を上げていたビッグモーターの幹部
・大口の取引先であるビッグモーターが多数の契約を斡旋してくれる損保ジャパンの幹部
なぜ不正が行われたのか
こうした不正が行われる体質は目先の利益を重視した過剰なノルマや労働環境が原因だったのではないだろうか。
また社長は高級住宅街に誰よりも巨大な豪邸を構えている。
こうした実態の中で、経営陣が知らなかったでは済まされないのではないかと思う。
普通なら刑事事件に発展するレベルの大事件だ。
マスコミが騒げば警察も動くのだろうか注目である。
本来は、楽天モバイルが関連事業者に不正な横領をされたようにバレる時はバレる。
また楽天モバイルのように、刑事事件に発展していない点を考えると、政治力や権力など大きな力が働いているような闇を感じる。
これからビッグモーターが客や株主の信頼を取り戻してやり直していくのはかなり困難な道のりだろう。
でも今は、誠実に向き合って既存のお客さんに対応してほしいところだ。
自動車の任意保険
話だけ聞いていると、誰も損をしない良い話のようにも感じるけど大きなデメリットがある。
それは不正に大金が使われ続けると、保険料が高くなる可能性があることだ。
自動車保険に加入し、事故を起さずに健全に利用しているお客ほど、値上げされた高額な保険料を支払い続けることになる。
実はこの仕組みは日本の社会保険制度とも似ている。
・国民年金→たくさん貰う人が多くなれば、年金を支払っている現役世代の負担が大きくなる。
・国民健康保険→医療を利用する人が増えて、国の医療費が増えるほど、現役世代の支払う保険料が高くなる。
・介護保険料→介護を受ける人が増えるほど、国の介護費用が増えて現役世代の支払う保険料が高くなる。
というわけで、若くて健康な現役世代ほど各種社会保険で高額な負担を負っていくことになる。
医療業界では同様の手口が合法的に横行している
実際に医療業界でも、ビッグモーターと同じようなことが起きている。
・無駄な延命治療
・不要な検査や治療
・必要以上の薬の処方
など、医療業界は製薬会社とグルになって国から多額の医療費を貰って大儲けしている。
患者は知識が無くてわからないから、医者の言いなりで医療費はジャブジャブ使われている。
もちろんボランティア同然に健全に仕事を頑張っている人たちもたくさんいる。
でも必要以上の医療費が医療業界で食いつぶされている実態がある。
これを正すためには、ヘビーユーザーほど多額の負担を負ってもらうしかない。
不正が続くと健康保険のように値上げされる
現状で
・不健康な貧困層
・未成年者
・生活保護受給者
・高齢者
ほど医療費が安い。(もしくは無料)
中でも、多額の医療を食いつぶす高齢者の行動を制限するか、窓口負担を増やさないと医療費は圧迫する。
病院で井戸端会議をしたり、飲みもしない大量の薬を処方してもらったりと、現役世代の医療費は増えていくばかり。
社会保険料に関しては、余裕がある人達には相応の負担を追っていただくか、ヘビーユーザーに負担を負ってもらうことで成り立つ。
日本は余裕がある現役世代に値上げしながら負担を負ってもらっている状態をキープしている。
ビッグモーター不正も、ずっと保険料水増し請求がされれば客が払う保険料は値上げされていくことになる。
自動車の所有をしなければ巻き込まれない話
というわけで、ビッグモーター不正も医療業界と同じようなことが起きていたと言える。
損保ジャパンの内部にも、不正に関与していた人物がいないかを調べた方が良い。
自動車の保険料は等級制度なので、保険を利用する機会が多い人ほど保険料が高くなる。
とはいえ社会保険料に比べるとマシな世界だろうか。
そもそも自動車を所有しなければ、ビッグモーター不正の被害者にもならないし、任意保険にも加入しなくて良い。
主は、公共交通機関を利用し、必要なときだけレンタカーを利用すれば良いと、この件で改めて思った。
自動車には消費者が損をするかもしれない罠がたくさん転がっているし、知識がない人ほど上手く利用されてしまうだろう。
改めて自動車を所有せず、便利な都会で暮らすことを検討してみてはいかがだろうか。
まとめ
ビッグモーターの不正問題が解決し、顧客の信頼を回復できるように運営を頑張って欲しい。
とはいえビッグモーター不正以上に、日本の社会保険料制度もやりたい放題している。(特に医療業界)
社会保険料の在り方も国に見直してもらいたいところである。
なんならビッグモーター不正の報道で、国民の関心を逸らして、ひっそり増税していくかもしれない。
特に自動車を利用する人たちほど、賢くなっていかねばならないと思った。
そこまでできない人は、自動車を手放す生活をしてみてはいかがだろう。
今回の件で、主は改めて「マジで自動車いらね!」と思った。
自動車を購入する人に幸ありますように。
本日の記事は以上となります。
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