最終回 脱!美容師のイメージ!僕がやめた「3ない運動」その3・関与しない編
本日は美容師ネタをやってみようと思う。
今回お伝えするのは僕が美容師になって辞めたことについてだ。
いわゆる僕が持っていた美容師のイメージを払拭した話である。
主に大きく分けると3つのことをやめた。
美容師という仕事をするうえでは致命的かもしれないし、意味がない事かもしれない。でも僕と同じように
・美容師をしている人には美容師としての生き方を見つめなおしてほしい
・接客サービス業で働く人には仕事に取り組む上で本当に必要なことを考えてほしい
・美容室を利用する一般の方には美容室を選ぶ参考にしてほしい
というメッセージを受け取ってもらえたら幸いである。
難しい話のように感じるかもしれないけどエンタメ的な話として頭を空っぽにして聴いてもらえたら嬉しい。
ちなみに僕は元美容院経営者で現役のフリーター美容師である。
低燃費で頑張らない省エネ生活を目標にひっそりと生きている。
3ない運動
僕が美容師という仕事に就いて持っていたイメージと実際に体感したイメージはそこまで大きく離れたものじゃなかった。
例えば、美容業界は低賃金かつ長時間労働で体育会系な縦社会。
先輩に頭を下げ修行して技術を身に着けて生き残っていく厳しい世界なのはイメージ通りだった。
またお客さんの指名をもらうためにオカルト的な技術や知識を詰め込んで商売をしなきゃいけないと思っていたし、多くの美容師や美容学生が取りつかれている呪縛みたいなものでもあった。
美容師ならこうあるべきって先入観みたいなものだろうか。
僕も持っていたし、美容学生時代の同級生達も多くがこうした先入観を持っていたと思う。
でも実際に現場に出て経験を積んで僕なりに行き着いた結果として、必要ないと思って辞めたことが3つある。
それを個人的には「3ない運動」と呼んでいる。というわけで僕が取り払った先入観について紹介しようと思う。
それは大きく分けて
・オシャレをしない
・仕事をしない
・関与しない
の3つである。
3つの「しない」をまとめて「3ない運動」と総称している。
今回は3本立てで、僕がやめた事を紹介しようと思う。
今回は最終回で、関与しないことについてのお話である。
ご自身の担当美容師が当てはまっていかないか確認してほしい。
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その①
その②
関与しない
僕はお客さんに対して見ざる言わざる聞かざるを信条に仕事をしている。
基本的には同僚に対しても同じなんだけど、仕事を円滑に進めるために気をつけているポイントだ。
詳しく解説していこう。
①見ざる🙈
・お客さんのスマホや雑誌を見ない
よく雑誌を読んでいて、後ろから美容師が雑誌の記事について話しかけてきたことは無いだろうか?
もしくはスマホでLINEをしていて誰かとやり取りしてて「彼氏?友達?」なんてプライベートな質問をされたこともある人はいるんじゃないだろうか。
僕の周囲の美容師もやっている人がいるので、良くある話かなとは思う。
実際、お客さんに何か話しかけないと気まずいなって時に、話題が無くて、覗き込んだスマホや雑誌から話題を振ってしまうのが原因じゃないかと思う。
僕はお客さんが操作するスマホの情報とか雑誌や本の内容を覗き込まないようにしている。
多少なりともお客さんのプライベートな空間に踏み込んでしまうからだ。
少なくともお客さんがリラックスしている状態だったらムリに話しかけなくても良いと思っている。
個人的にはお客さんの立場なら覗き込んでほしくないし、集中しているときだったら話しかけてほしくないなとも思う。
特にスマホの情報はデリケートな問題だから見ないようにしている。
②言わざる🙊
・自分のプライベートを話さない
僕の個人的な話はしないようにしている。
お客さんが興味ないかもしれないし、逆に深く踏み込まれてしまうと面倒だからだ。
家族構成とか収入とか余計なことを話してお節介食らうのも嫌だから余計な話をしないようにはしている。
ゴシップ好きなお客さんが良かれと思って世話焼きをしてくることもある。
でも無料ほど怖いものは無いから、何かしらのお返しをしないといけなくもなる。
結果的に不親切な人間になると、ゴシップ好きなお客さんの口コミによって店や僕の印象が悪い方へ広められてしまうかもしれない。
田舎なら他人の噂はインターネットより早く伝わるって言うけど本当にその通りだと思う。
身を守るためにもアイドルのように秘密を通すのも良いかもしれない。
・他の美容師や店の悪口を言わない
他人を悪く言うと自分のハードルを高くしてしまうことになる。
自分を選んでもらおうとか、指名してもらおうと積極的に頑張るのは良いけど、他人を蹴落として自分の評価を上げる行為は美容室に限らずやらない方が良い。
結果的に他所を悪く言うと、自分はもっと上手くやれるとアピールすることになるからだ。
そうなると失敗した時の傷は大きくて、逆に悪い噂を立てられかねない。
自分の評価を高くする行為は仕事の難易度を上げてしまうことに等しいのだ。
もし仮にアピールに成功したとしても、毎回仕事を高いレベルで要求されることになるからお客さんも面倒な人が増えるし時間ばかり掛かって収益性が悪くなる可能性もある。
自分の負担がアホみたいに増えるから、他人を悪く言って自分の評価を上げる行為は自滅するのでやらないようにしている。
美容師はこれで自滅する人が多いから僕もかなり注意するようにしている。
③聞かざる🙉
これは上記2つにも通ずるものがあるけど、お客さんにプライベートな話を聞かない、悪口を聞かないようにしている。
美容室は、なかなかストレスを発散できない人が愚痴を吐き出す場にもなるんだけど、話半分で聞くだけで僕の意見はなるべく言わないようにしている。
「そうなんですね」
「たいへんでしたね」
「お忙しいのですね」
こんな感じで質問を返すこともせず淡々と聞くだけに徹する。
基本的には聞き手に回るようにはしているんだけど、接客サービス業はその方がいいかもしれない。
ポイントは同意をしないことにある。
お客さんが誰かの悪口を言うものなら「あなたもそう思うでしょ?」って聞かれても同意はしない。
知らぬ存ぜぬでわからないふりして話を流す。
同意をすると「あの人はこう言ってた!」みたいに話が広まってしまうかもしれないからだ。
女子中高生のコミュニティみたいに面倒ごとに巻き込まれたくないなら、何も聞かない方が良い。
「お仕事は何してるんですか?」
「今日はお休みですか?」
「これからおでかけですか?」
「彼氏彼女いますか?結婚してますか?子供いますか?」
「大学はどこへ通っていますか?」
「どこに住んでいますか?」
僕の場合、こんなふうに美容室ではありきたりの質問もお客さんには基本的にしない。
むしろ僕からは絶対に聞かない。
話の流れでお客さんから話してくれた場合は聞くけど、僕からはプライベートな話には踏み込まないようにしている。
プライベートに踏み込むことは自分自身がやけどすることもある。
Mr.Childrenの鈴木英哉氏の関与しない発言
昔、読んだ雑誌に国民的バンドMr.Childrenのインタビュー記事が掲載されてたんだけど、その中で興味深い記事があった。
それはメンバーでドラム担当の鈴木英哉氏のインタビューだった。
当時の記事はMr.Children結成10周年記念とかの内容で、たぶんアルバムの「It’s a wonderful world」がリリースされたころの記事だったと思う。
10周年を迎えて、高校の軽音楽部時代からメンバーとバンドを長く続ける秘訣を記者が聞いたときに鈴木氏は
「メンバーのプライベートは知らないふり。見なかったことに。しーっ!」
と答えていたのが印象的だった。
当時のMr.Childrenは活動休止を挟み、ボーカルの桜井和寿氏さんの不倫騒動など音楽以外でも多くの話題で注目されていた。
そんな中で明るいキャラクターを保ち、メンバーと変わらず接して来れたのは仕事以外で深く関わらないことだったのかもしれない。
学生時代から信仰がある間柄でも、互いに尊重しあってプライベートなことに深く関与せず、仕事は仕事として割り切っているから長くバンドを続けていられるのだろうと、当時中学生の僕は思ったことを今でも覚えている。
もうすぐ30周年のMr.Childrenが変わらずバンド活動をしているのは、鈴木さんに限らずメンバー同士でも一定の距離を保って接しているからかもしれない。
これは美容師だろうと他の仕事だろうと、円滑に業務を勧める上で大事なことだと思う。
まとめ
今回3本立てで記事をまとめてみた。仕事をするうえで僕がやめたことは
・見ざる
・言わざる
・聞かざる
を念頭に入れて、プライベートな部分を重視している。
お客さんのプライベートに深く関与しない、自分のプライベートを明かさないという一定の距離を保つようにしている。
これはちびっこだろうと高齢者だろうと関係ない。
自分の仕事や立場を維持し守るためにも、鈴木氏のように見なかったこと、知らないふりをして誰にも話さないことを気に掛けると良いのではないかと思う。
より仕事でスキルアップしていくには他人に深く関与しないこと、自分のことは自分の中でとどめておくこと、口外をしないことが重要じゃないかと思う。
是非接客業従事者や子供を持つ親御さんにも参考にしてほしい。
本日の記事は以上となります。
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最後までお疲れチャンドンゴンでした。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
迷える子羊ちゃんに幸あるように。。。
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