近年、住宅価格の高騰と共働き世帯の増加に伴い、夫婦や事実婚カップルが利用する「ペアローン」が増えている。
特にパワーカップルの間で、高額な住宅を購入する手段としてペアローンが注目されている。共同通信社の報道によれば、都市部での新築マンションの価格上昇が背景にあり、ペアローンを利用して総借入額を増やし、より高額な住宅を手に入れる動きが広がっている。
ここでは、ペアローンの利点とリスクについて考察してみたい。
参照記事:住宅「ペアローン」利用増える 物件高騰、共働き家庭が浸透 共同通信社より
ペアローンの利点とそのメリット
ペアローンは、夫婦がそれぞれの収入を合わせてローンを組むことにより、借入額を増やし、通常では手が届かない高額な住宅を購入できるようにするものだ。
特に若い世代にとって、融資額が増えることによる住宅購入の幅が広がることは魅力的だとされている。
また、共働きで収入を安定させているカップルにとっては、より広い家や高価な物件に手が届くようになる点がメリットとされている。
ペアローンのリスクと課題
しかしながら、ペアローンには大きなリスクも潜んでいる。
まず、変動金利が適用される場合、日銀の政策金利引き上げによる金利上昇が家計に重圧を与える恐れがある。
例えば、8000万円を変動金利0.5%で借りた場合の年間金利は約40万円だが、ペアローンでは年利率が0.65%となり、年間金利が約52万円に跳ね上がる。毎月1万円の負担増加となり、家計に対する影響が大きい。
さらに、夫婦のどちらかが病気や失業などで収入を失った場合、支払いが困難になるリスクが高まる。
収入が安定しない職業に就いている場合や、家計に余裕がない場合には破綻リスクがより顕著に現れる。
また、長期間のローンを抱え続けることは、家計に長期的な負担をもたらし、返済計画に無理が生じる可能性もある。
金利上昇の見通しとその影響
2024年内には日銀の利上げが続き、住宅ローンの金利引き上げが予想されている。
既に0.35%の金利上昇が実現しており、年内にさらに追加の利上げが行われる見込みだ。
これにより、住宅ローンの負担はさらに増加し、支払いが困難になるケースが増えると考えられている。
こうしたリスクの高まりを背景に、金融機関はペアローン向けの団体信用生命保険を提供し始めており、夫婦のどちらかに何かあった場合でもローンが免除される仕組みを整えているが、追加金利が発生するためさらなる負担増加を招くことも事実だ。
離婚とペアローンの複雑な問題
ペアローンを組んだ夫婦が離婚するケースも増えており、特にペアローンの片方分を買い取る業者が現れるなど、新たな問題が浮上している。
業者による片方分の買い取りは、結果的にもう片方も買い取られるケースが多く、家を安く手に入れた業者が転売して利益を得る状況が生まれている。こうした情弱ビジネスが存在し、ペアローンを組んだ人々が損をすることも少なくない。
まとめ
ペアローンを組むことは、高額な住宅を手に入れるための有力な手段となり得る一方で、金利上昇や収入の変動に対する高いリスクを伴う。
特に現在の金利引き上げ局面では、返済の負担が増え、破綻リスクが高まっているため、慎重な対応が必要だ。
ペアローンを組む際には、固定金利への借り換えや無理のない返済計画の策定が重要となる。
金利上昇と経済の不確実性が続く中、将来的に長期ローンが家計に大きな負担となる可能性があるため、慎重に判断することが求められる時代だ。
今後は3Dプリンターを使った安価な住宅も登場しており、住宅ローンの新たな選択肢も増えている。
高額な住宅ローンを背負うことが本当に得策なのか、長期的な視野で検討することが必要だ。
本日の記事は以上となります。
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