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美容師の仕事

美容室の倒産が過去最多になった件について元美容院経営者が戯れ言を語る。

 

 

美容室の倒産が過去最多を大幅に更新したという報道が出た。かわいそうと思う人もいるかもしれないが、元美容院経営者の主としては、この件について本音を語りたい。

帝国データバンクより

参照記事:美容室の倒産が急増、過去最多を大幅更新へ 経営襲う「三重苦」が打撃 美容室の6割が「業績悪化」人手不足に物価高、競争激化が追い打ち

2024年度の美容室の倒産は2月までに197件発生し、過去最多を大幅に更新する見込みとなった。人手不足、美容資材や光熱費の値上げ、同業者の競争激化という「三重苦」により経営が圧迫されている。円安の影響で美容資材の価格が5年間で14~16%上昇し、人件費の増加も経営負担を重くしている。価格競争が激化し、2024年度のカット代(全国平均)は3700円と5年間で4%の増加にとどまり、コスト上昇に見合う値上げが難航している。業績の悪化は深刻で、2024年度の美容室の約3割が赤字経営となり、業績悪化の割合は6割に達した。

眉毛サロンやヘッドスパなど新たなサービスを導入する動きもあり、リピーター獲得による収益改善が模索されている。今後の美容室経営には、プレミアムサービスの提供や価格戦略の見直し、デジタル技術を活用したマーケティングの導入が求められる。

美容室の倒産は必然

記事にもあるように、美容室は美容師でなくても開業できる。管理美容師の資格を持つ美容師を雇えば、誰でもオーナーになれる。大手チェーンでも、社長が美容師ではないパターンは普通にある。つまり、美容室の倒産が多いのも当然の結果であり、そこまで悲観的に考える話ではない。

理容室よりも美容室のほうが開業しやすい。カミソリの消毒設備が不要なので、保健所の営業許可が下りやすい。1000円カットなどの低価格店も、ほとんどが美容室として登録されている。顔剃りをメニューに入れなければ美容室扱いになるため、カット専門店の多くも美容室だ。美容室は開業も撤退も比較的容易なため、ラーメン店のように出入りが激しい業界といえる。参入障壁が低い分、潰れる店も多い。

美容室は儲かりにくいビジネスモデル

主も美容室を個人経営し、廃業した経験がある。カット料金が高額な店でも、1日の売上はそこまで大きくない。利益率が低いため、少し業績が傾くとすぐ倒産する。そのため、美容師の給料も低く、離職率が高い。若者の美容師志望者が減少し、美容専門学校も定員割れしている。少子化の影響もあるが、業界の厳しさが理由で選ばれなくなっているのも事実。

しかし、業界的には美容室が減ったほうが良い。過剰な競争による価格下落が、美容師の待遇悪化を招いている。適正な価格でサービスを提供するためには、店舗数が減る必要がある。ただし、一度安い価格に慣れた客は、高価格に戻ることが難しい。

美容業界の物価高騰は避けられない

人件費の高騰、社会保険料の上昇、光熱費の値上げなどで美容室経営はさらに厳しくなっている。特に社会保険料の負担増により、会社側の支出が増えた分、美容師の給料は据え置き。むしろ手取りが減ることもあり、美容師にとってはマイナス要因が多い。

ぶっちゃけ材料費の高騰はそこまで影響がないが、カラー専門店など材料をふんだんに使う低価格店では負担が大きくなる。とはいえ、美容室が潰れる最大の理由は材料費の物価高騰ではなく、そもそものビジネスモデルが儲かりにくいことにある。客ひとりあたりの使用量が微々たる材料費高騰は大した問題ではない。

美容室の未来は暗い衰退しかない

特に薄利多売の低価格ビジネスは、いつか限界を迎える。ホットペッパービューティーなどのクーポンを活用する中価格帯のサロンは厳しい状況にある。美容室経営で生き残るには、特別な技術やサービスを提供できるかがカギとなる。1000円カットなどの低価格店は、一定の需要があるため生き残る可能性は高い。しかし、美容師の負担は大きく、労働環境は改善しない。

求められる技術と接客レベルが上がり、美容師の仕事はどんどん過酷になっている。このままでは、美容業界はますます若者に敬遠される。だから低価格店の技術や接客は一定レベルの水準で線引きしないと、自らの首を締めることになる。理想は、技術に対して適正な対価が支払われることだ。しかし、安くて良い技術を求める客が多いため、それは難しい。

まとめ

人手不足、コスト高、競争激化の「三重苦」は業界全体の問題といわれる。しかし、個々の店舗の努力だけでは解決できない。だが材料費の高騰は鼻くそレベルの影響しかないから大した問題ではない。結局は業界の収益構造に問題があるとしかいえない。人口減少社会で個人所得も増えない現代で、どれだけ金を使う客を集客できるかの勝負。飲食店と同じように、店舗間の生き残りをかけたサバイバルレースでしかない。

業界は美容師の待遇を改善し、適正価格でのサービス提供を進めるしかない。高単価でも利用したいと思わせる店づくりが生き残りの鍵。もしくは、徹底的にコストを下げて低価格店として生き残るか。どちらもできない美容室は、どんどん淘汰されていく。もはや美容業界は「好きだから」という理由だけでは続けられない厳しい世界。今後も美容室の淘汰は続き、業界の変化は避けられないだろう。

 

本日の記事は以上となります。

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最後までお疲れチャンドンゴンでした。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

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