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戯れ言

高校山岳部が巻き込まれた雪崩事故で引率教諭らに実刑判決が出た件について語る

 

 

 

栃木県の雪崩事故で部活動中の高校生たちが巻き込まれた雪崩事故。

元教諭らの処遇について進展があった。

なんと禁固刑による実刑判決が出た模様。

当時、かなり話題になった悲惨な自然災害による事故。

改めて亡くなった高校生らのご冥福を祈ると共に、遺族の方々へお悔み申し上げたい。

というわけで、この件について改めて主が思うことを語りたい。

大前提として、基本的に関係者の誰のことも批判する意図はない。

また亡くなっている方がいるので、おふざけ無しでお伝えする。

あくまでひとりの動画配信者による意見なので悪しからず。

参照記事:栃木 那須町雪崩8人死亡事故 教諭らに禁錮2年判決 宇都宮地裁 NHKニュースより

 

高校山岳部の雪崩事故

7年前に発生した、高校山岳部が雪崩に巻き込まれた事故。

この裁判が行われて、元教諭ら3人に実刑判決が出た。

まだ刑が確定したわけじゃない。

この件で、弁護側は無罪を主張していたけど認められなかった。

地裁判決なので、おそらく最高裁まで争われると思う。

7年も経過した事故の裁判がこのタイミングなので、検察も徹底的に調べたりしていたのだと思う。

控訴、上告がなければ刑が確定する。

ちなみにこの事故による民事訴訟は判決が確定している。

遺族からの損害賠償請求に対して、控訴がなかったため確定。

民事としては、裁判が終了して一つの区切りを迎えていた。

今回の裁判は、刑事責任を問う刑事裁判。

遺族がどう考えていようと、人命が失われた事に対しての裁きを司法が検討しなくてはいけない裁判。

被告側も民事訴訟では、損害賠償請求の正当性に納得している模様。

こうした状況も含めての実刑判決だったのかもしれない。

 

元教師らへの過失責任

正直、元教諭達に執行猶予がつくと思ったけど、執行猶予無しの禁固刑による実刑判決はビックリした。

一般的に懲役刑よりも禁固刑の方が軽いとされている。

3年以下の禁固刑・懲役刑ならば執行猶予がつく条件も満たされているので、執行猶予がつかなかったことに一定の疑問を感じる。

もちろん子供を失った遺族の気持ちを考えると、被告らが司法でしっかりと裁かれることを望む気持ちはわかる。

遺族のやり場のない気持ちをぶつけるには、被告たちが裁かれることが重要。

ただし、主の意見としては元教諭達に罪を押し付けるのもどうかと思う。

判決内容に疑問は残るが、もちろん司法が間違っていると言うつもりはない。

なので最高裁まで争われたら、その時の判決を支持したい。

個人的には、無罪もしくは執行猶予付きの判決がベストだったんじゃないかと思う。

元教諭ら3人には、4億円ほどの損害賠償が命じられた過去がある。

公立高校の教諭ということで元公務員。

公務員法として、本人達が直接的に民事の損害賠償責任を負わされることにはならなかった。

これは業務上の過失として扱われたから。

なので本人達に代わり、雇用している県や国が立て替えるカタチになったとのこと。

損害賠償請求にすんなり応じたため、実刑判決が刑期短めの禁固刑になったのかもしれない。

大人数の若い命が亡くなっているため、本当ならもっと重い罪でもおかしくない話。

そんな未成年の高校生を引率する保護者としての役割と責任を、引率の教師たちが負わされた。

亡くなった教諭も、生きていたら元教諭らと同じような罪を負わされた可能性がある。

登山を強行する決定権のあった3人の教師に重大な責任があるとして、彼らが責任を負わされることになったとされる。

でも他の大人たちが止めることはできなかったのか。

そういう亡くなった教諭の遺族のコメントを見ているとどうなんだろうと思う。

引率に携わった教諭の場合、多かれ少なかれ保護者としての責任が求められるもの。

裁判にかけられなかった教員全員に責任がないのかといえば、それも疑問に思う。

なので、どっちに転んでも地獄だったと思う。

 

教師は課外活動のプロじゃない

そんな元教諭達は、高校教師であり部活動の顧問をしていた立場。

一部の教師は登山慣れしていたという情報もある。

だけど高校教師であって登山のプロじゃない。

そういう意味では山岳部としての知識も皆無で、険しい雪山での登山は素人同然と言える。

しかも高校教師は激務で、部活顧問になればサービス残業同然で休日出勤している状況。

超過酷な労働環境の中で、仕方なく押し付けられたであろう部活動顧問をやっている。

やりたくもない山岳部の引率に同行していたとすら言える。

全員が本当にやりたくない顧問をやっていたのかは不明だけど、教師の仕事は大変だと思う。

そのなかで生徒と一緒に死にかけて、幸いにも助かったと思ったら、実刑判決で刑務所に入れられそうになっているわけだ。

決行を決めた教員の中には、当日参加しないで宿泊先で過ごしていたという者もいるらしい。

とはいえ、何かあったときのための連絡係とか救護、本部としての待機ができる責任者は必要だ。

だからそこまで問題ないような気もする。

彼らの教師として、公務員としての社会的地位は底に落ちた。

しかも実名報道で犯罪者扱い。

刑事事件として扱われて実刑判決が出たから、一応は犯罪者となるわけだ。

そんな素人同然の部活顧問が子供達の引率で巻き込まれた悲惨な事故。

もちろん雪山を甘くみてはいけないのは当然だけど、教師たちの問題だけにしていいのかは不明。

それこそ山岳部の部員たちだって、危険だと分かっていたはずだし、なんなら親だって当日に行かせたことに変わりない。

ある意味で危険な部活動の参加を認めていた親にも過失がある。

だから遺族が怒りと悲しみをぶつけて、素人顧問の教師たちを責めるのは違うように思う。

特に高校の部活動は全員参加の強制的なモノではなくて、趣味の延長みたいな任意参加。

その活動中での事故であれば、全責任を教諭たちに押し付けるのもどうかと思う。

 

人手不足への懸念

保育、介護、医療の現場でも人為的なミスによって人の命が失われることがある。

安い給料で過酷に働きながら、事故を起こさないように気をつけていても発生する過失事故がある。

こうした過失に関わった専門職従事者を過剰に叩いて裁いてしまうと、これから働きたいという人がいなくなる。

教師も必要な仕事で、ただでさえ人手不足が社会問題化しているのだ。

同じようにサビ残同然の休日出勤で死にかけた教師を叩いて裁くのもどうかと思ったりする。

少なからず過失があったとしても、執行猶予つきで良かったのではないかと思う。

元教諭らは、在宅起訴されていたという。

つまり自宅で普通に生活していた。

刑が確定すれば、ここから刑務所へ収監されることになるわけだ。

ある程度は逃走の心配が無くて、そこまで凶悪な犯人という扱いでもなかった。

判決が出るまでの数年間も問題を起こさないようにひっそりと生活していたはず。

そこからの一発禁固刑は厳しいように感じる。

亡くなった生徒さんや遺族のことを考えると悲しみを抑えろとは言えないけど、過酷な現場で引率同時に死にかけた教師を労っても良いのではと思ったりする。

山岳部は通常の部活動に比べても、大自然の猛威で命の危険に晒される可能性のある部活動だ。

そんな部活に所属していた子どもも、活動を認めていた親にも少なからずの責任はあるのではないかと思う

 

まとめ

亡くなった方々のご冥福を祈ると共に、遺族にお悔やみ申し上げたい。

関係者の気持ちを考えると、偉そうなことを言えないし、言うつもりもない。

でも主は、この件で元教諭らを裁いてしまって良いのかと思ってしまうところがある。

教諭以外にも、雪崩事故関係者には多少なりとも過失があったのではと思う。

もはや教員の部活顧問は限界に達している。

それこそ教員は勉強だけ教えていればいい。

義務教育じゃない高校の部活は、外部顧問に任せるべきだろう。

学級担任やいじめ問題などは、それぞれの専門家を集めて任せた方が良い。

素人教諭に専門知識が必要な部活の引率を任せていることが間違いなのだ。

公立だと、どうしても予算の都合などで教員一人当たりに多くの仕事を押し付けるしか無い状況。

こうした教育現場の負担が、結果的に巻き起こした事故のようにも思う。

今後、教師になりたい人が減ってしまう可能性もあるから、過剰に責任を追及して働きにくい環境を作るのは良くない。

教師に限らず、どの職業でも何かしらの事故や過失はつきもの。

安全対策を徹底していても、発生する可能性をゼロにすることはできない。

もっと働きやすい社会、寛容な社会になっても良いのではないかと思うきっかけになった。

今後の裁判の動向に注目したい。

 

 
本日の記事は以上となります。

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というわけで、今日も最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
最後までお疲れチャンドンゴンでした。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

迷える子羊ちゃんに幸あるように。。。

グッドラック!

 

 

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