昨年発生した痛ましい観光バスの交通事故に進展があった。
主のブログや動画では、当時ネタとして触れなかった。
それは亡くなった被害者の方がいたため。
ただし、バスの運転手というサービス業従事者が業務中の過失を起こしてしまったことは、同じサービス業従事者として他人事にも思えない。
改めて事故を振り返り、改善できることは無かったのかを考えてみよう。
NHKニュースより要約
参照記事:静岡 観光バス横転死傷事故で元運転手に実刑判決 地裁
去年10月、静岡県の富士山の下り道路で、観光バスが横転して29人が死傷した事故。
過失運転致死傷の罪に問われた当時のバスの運転手に対し実刑判決がでた。
静岡地方裁判所沼津支部は、禁錮2年6か月の実刑判決を言い渡した。
去年10月、日帰りツアーの乗客と乗員36人が乗った観光バスが横転し、当時75歳の乗客女性が死亡し、28人が重軽傷を負った。
バスを運転していた被告(27)が、フットブレーキを使いすぎる操作ミスでバスが横転する事故を起こした。
いわゆるブレーキが利かなくなる「フェード現象」が発生し、過失運転致死傷の罪に問われた。
この事故で1名が死亡、さらに複数の人が腕の切断や骨折などの重い傷害を負った。
元運転手は大型バス免許を取得する教習などを通じて「フェード現象」について認識していたものの、めったに起きることのない非常時の出来事だと思い込み、身近なものとは考えていなかった。
当初、検察は禁錮4年6か月を求刑していたが、被告が深く反省し、今後はバスの運転をしないことを述べていることなどから刑期が短くなった模様。
元運転手は、禁錮2年6か月の実刑判決を受け入れて控訴しない意向。
NHKニュースより
事故について
まず亡くなられた被害者のご冥福をお祈りすると共に、被害に遭われた方々が救済されることを期待している。
その前提で、この事件について改めて触れていきたい。
基本的には、当事者の誰かを批判するような内容ではない。
その上で、重大な事故を起こし、被害者を出してしまったことは重大な過失であると言える。
被告や運営会社の肩を持つ発言をするつもりは無い。
だけど被告の認識不足には一定の理解を示す。
主は普段自動車に乗らないペーパードライバーの目線なので、業務として運転をする知識などは無い。
その中で、エンジンブレーキの必要性を再認識する事故だった。
お恥ずかしながら、主はエンジンブレーキの意味を事故までよくわかっていなかった。
わかっていないのに地元の山道を普通に走り抜けていた過去がある。
教習所で「エンジンブレーキ」という言葉を教わったけど、その詳細については覚えていない。
主の認識では詳しく習っていない印象だ。(実際は講習しているはず)
主はエンジンブレーキの意味が分かっていないから、事故を起こした運転手のように4速に入れたまま下りをフットブレーキのみで走行するのを当たり前にやっていた。
ちなみに主の実家では、マニュアル車を運転しているため、主もマニュアル車の運転に慣れている。
エンジンブレーキとは
エンジンブレーキとは、下り道でギアを低速に落として走行すること。
低速ギアの方が下り道で自動的に速度が制限される。
ギアを上げたままだと、下り道でどんどん加速するのでフットブレーキを多用することになる。
大人数を乗せた観光バスの4速なら、相当な加速をするだろう。
エンジンブレーキを使わずに、加速した車体を減速するためにはフットブレーキを多用するしかない。
フットブレーキを多用すると摩擦でブレーキが消耗して高熱になり、最悪ブレーキがきかなくなる。
ブレーキパッドが高熱になると、摩擦が弱くなってブレーキの効果が弱くなる。(フェード現象)
そこでギアを落としてエンジンブレーキを利用すると、フットブレーキの負担を軽減できる。
また大型車よりも普通乗用車の方がフットブレーキ多用の負担は小さい。
重量のある車両の方がブレーキパッドの消耗は激しく、高温にもなりやすいからだ。
下り道ではエンジンブレーキを使うことが重要であると、事故を通して改めて学んだ。
エンジンブレーキの認識不足
実はエンジンブレーキの意味を理解しないで運転しているドライバーは多いのではないだろうか?
事故をきっかけに改めて再確認した人は、主だけじゃないはずだと思う。
本来、下り道でのエンジンブレーキのかけ方は
・マニュアル車の場合はギアを2速など低速ギアに入れる
・オートマ車の場合は「D」から「2」や「L」に切り替える(最近だとMというものもあるとか)
という手順を踏む。
主はマニュアル車がメインのため、オートマ車の「D」以外の「2」「L」ギアの存在の意味を知らなかった。
実際に事故を起こした被告が、エンジンブレーキをどこまで理解していたかは不明。
実はエンジンブレーキを何となく言葉だけ知っているような状態だったのではないか?と察した。
教習所や講習では、講師が当たり前のように知っている前提で「エンジンブレーキ」という言葉を使う。
だけど自動車に興味が無くて知識皆無だった主は、何となく受け流してそのまま来てしまった。
もし主が大型バスの運転士をしていたら、エンジンブレーキを使わずに事故を起こしていたかもしれない。
安全装備
実際に観光バスにはフェード現象の発生を直前で知らせる安全装置を搭載していたとのこと。
装置が作動した場合、すぐに近場へ停車して車両を休ませる必要があった。
しかしながら、ちゃんとエンジンブレーキを理解していないドライバーだと、パニックになってどうしていいか分からなくなるだろう。
根本的な原因
結局のところ、事故の根本的な原因は何なのか議論された。
観光バスの過密なスケジュールや、山道特有の大型バスを停車できる場所の少なさが原因の一つとしても考えられた。
さらに元運転士のキャリアや未経験の土地を走行させたことも問題視された。
ただし、主としては「エンジンブレーキ」の理解と、ドライバーの運転技術や経験年数そのものは無関係な話なのかもしれないと思っている。
もっと「エンジンブレーキ」の意味を、しっかりと理解させる取り組みが必要なのではないか。
実際に主と同じように「エンジンブレーキ」を理解しないまま、今も運転しているドライバーは多いと思う。
厳密に言うと「エンジンブレーキ」という言葉が分かりにくくてダメ。
もっと専門用語を分かりやすい形で伝えるようにした方が良い。
自動車の専門用語がわかりにくいことが原因でもある
「エンジンブレーキ」を使う=ギアを低速に落とす。
という、やるべき行動が連想が出来ない言葉の使い回しが正直悪いと思う。
主は若い時にエンジンブレーキのことを教わった際には、周囲からフットブレーキを使わずアクセルも踏むなと言われた。
4速に入ったままだと加速するから、フットブレーキを最小限にするなんて無理じゃね?と思っていた。
特にマニュアル車初心者は、ギアを低速にしたままアクセルを離して走行するテクニックがピンと来ない。
マニュアル車の場合、低速ギアの走行だと車両の揺れが激しくなり、エンストや故障に繋がりそうで怖いと感じる。
最初から、もっと分かりやすく単純明快に「下り道ではギアを低速にして加速しないようにするんだよ」と教えてほしかった。
運転未経験の無知な18歳に、いきなり「エンジンブレーキを使え」なんて言われても理解出来るわけがない。
主の場合、実際にエンジンブレーキの意味を詳しく教えてもらっていたのかもしれないけど、ちゃんと理解できていない時点で運転適性は無いと言える。
まとめ
結局のところ「エンジンブレーキ」という言葉は分かりにくいので見直した方が良い。
これから発生するかもしれない事故を防ぐためにも、もっと分かりやすい言葉を使った講習を行っていくべきである。
むしろ「エンジンブレーキ」なんて言葉をやめて、「下り道は低速ギア(ローギアブレーキ)」と刷り込むような意味を連想できる言葉を定着させるべきだ。
二度と起こしては行けない事故の教訓として、被害に遭われた方々の体験が無駄にならない世の中になってほしいと思う。
主の動画からも、改めてエンジンブレーキの仕組みを確認して未来の事故を防ぐ取り組みになったら嬉しいなと思う。
本日の記事は以上となります。
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最後までお疲れチャンドンゴンでした。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
迷える子羊ちゃんに幸あるように。。。
グッドラック!
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