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戯れ言 生活

消費税減税をしても、トリガー条項を発動しても物価は安くならない理由について元自営業者が戯れ言を語る

 

 

 

本日は消費税とガソリン価格について戯れ言を語る。

多くの国民が希望している2つの減税案を野党も主張しているが、逆行して与党・自民党は増税祭り。

こうした社会に絶望している人もいると思う。

少しでも消費税やガソリン税が下がったらモノが安くなるのに…と思っている人には残念な話をしよう。

実は消費税とガソリン税を減税しても物価は安くならない。

国民にとっては残念だけど減税案は愚策である。

元美容院経営者で課税事業者だった経験から実態をお伝えしたい。

日本経済新聞社より要約

参照記事:国民民主党・玉木代表、減税を提案 経済対策巡り

国民民主党の玉木雄一郎代表が減税を提案した。

所得税減税を提起し、消費税減税も主張した。

国民民主はガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」の凍結解除も求める。

玉木代表「抜本的に暫定税率と二重課税の廃止という意味で、ガソリンの減税をしてほしい」

玉木氏「税収増を国民に還元すべきだと提案するなど率直に評価すべき点が多い」と話した。

日本経済新聞社より

 

若者ほど苦しい経済格差

国民の生活が苦しくなっているという現状は主にも当てはまっている。

物価高騰など生活費の圧迫と給料の伸び悩みも実感している。

だけど高齢者になりつつある主の親世代は若い世代の現実にピンと来ていない。

またアラフォーの主が思っている以上に20代前半の若者はもっと苦しいはず。

こうした経済的な苦しみは世代間にもよってかなり違う。

年々経済格差は広がり、若い世代ほど希望が持てなくなっているだろう。

そういう意味では消費税を始めとして各種減税を行ってほしいと願う。

多くの国民も消費税減税やガソリン価格を下げるトリガー条項の発動を期待している。

 

国民の思考

多くの国民の思考はこうだろう。

・消費税が減税、もしくは廃止されれば、その分だけ物やサービスの値段が安くなる

・トリガー条項発動でガソリンが安くなる

※トリガー条項とはガソリン税の減税

上記のように減税されると物価は安くなる…と思っている人はたくさんいるだろう。

でも実は間違いである。

残念ながら消費税とガソリン税を減税しても生活はすぐに楽にならない。

むしろ減税をきっかけに物価が上がってしまう可能性すらある。

減税策は、長期的に見れば物価上昇を緩やかにする効果があるが、短期的に物価を下げることは不可能である。

 

結論→減税をしても物やサービスの値段は安くならない

そもそも消費税は減税をしたからと言って減税分がきっちり安くなるわけではない。

トリガー条項を発動したからといってガソリンが安く手に入るようになるわけでもない。

その理由は、消費税と関係なく、多くの事業者は切り詰めながら価格競争をして商品やサービスを提供しているからだ。

これまで多くの事業者は、消費者にお願いをしながら値上げをしつつもギリギリまで安く提供してきた。

これ以上は、安く提供する余裕が無いレベルで消費者優位に商売をしているのだ。

いわばお客様は神様。

生殺与奪もお客様次第でどうにでもなってしまう。

そんな状況下では、減税をするからと言って一度上げた値段を下げるメリットがない。

多くの事業者は消費税が減税されても、商品の本体価格を値上げして現状維持で提供するだけである。

また日本には免税事業者が多く、消費税が減税されたからと言っても無関係な事業者も多い。

10月から少しでも免税事業者を駆逐するためにインボイス制度を導入するが、消費税を収めていない事業者が多数いるので彼らは減税策に応じる必要がない。

 

むしろ減税で物価が高くなる悪循環

では、もし減税を行うとどうなるのか?

その結論は、多くの事業者が廃業のピンチになる。

そもそも減税を発表した翌日に新制度が開始されるというものでもない。

少なからず減税策発表から開始までタイムラグが発生する。

そして多くの国民は減税適用日まで買い控えをする。

なので政府が心配する「買い控え」は、実は凄く正しいのだ。

家や車など高額な買い物ほど、買い控えの影響を受ける。

みんな大きな買い物を安く買えるなら、少し待ってでも安い方を選ぶだろう。

だから各地で物が売れずに経済が冷え込む。

また多くの事業者は売上金から次の仕入れをするため、減税で物が売れなくなると在庫処分がむずかしくなる。

特に小規模事業者ほど買い控えが起きると次の仕入れに影響する。

現金で仕入れをしている場合は、目先の売上がなければ手持ちの現金もないまま次の仕入れができない。

仕入れができない事業者は潰れるしか無いわけだ。

結果的に減税の影響で多くの中小零細事業者は廃業ピンチになる。

事業者が減ると価格競争が起きなくなるので、安売りそのものが減る。

結局、物価は安くならないという理論の出来上がり。

これは需要と供給の原理である。

 

トリガー条項発動で小さな給油スタンドは潰れる。

実は消費税は物価を上げるための制度であり、一度上げた物価は原則下がらない。

そんな消費税の税率を一気に下げると、廃業する事業者が続出する。

なので減税するなら、時間をかけて長期的に減税をしなくてはいけない。

そもそも期間限定で消費税を減税するという案を出す人は商売の仕組みをわかっていない。

同じ理論で考えると、ガソリン価格も一気に下げると小さな給油スタンドが潰れる。

ガソリン税を下げるためにトリガー条項発動を期待する声もあるが超危険である。

基本的に給油スタンド側の利益はかなり少ない。(1リットルあたり10円程度と言われている。)

まず減税策を発表してトリガー条項を発動するとなれば、価格が安くなるまで国民が給油を最小限に控える。

そうすると給油所の在庫処分に影響する。

小さな給油所ほど、次の仕入れに影響するため、買い控えが発生すると廃業のピンチになるのだ。

結果的に売上が下がると次の仕入れができない。

だから安くなった燃料を仕入れるために、原価割れをしてでも減税価格で今ある在庫を処分しなくてはいけなくなる。

まさに後に引けない状況だ。

なのでガソリン価格を一気に下げると、小さな給油スタンドから続々と潰れる。

すると地方の給油スタンドが少ないエリアほど、価格競争の相手が減って強気の値段設定ができるようになる。

生き残った給油スタンドは、減税分を値上げして利益を確保する手段に出るだろう。

となれば結果的にガソリン価格はそこまで安くならない。

 

ガソリンを安くするには供給元に補助金を出すしか無い

しかもガソリンは鬼の4重課税で4割程度が税金。

二種類のガソリン税、石油税、消費税が含まれる。

1リットル180円なら70円くらいは税金なのだ。

何かしらの税金を減税するだけで給油スタンドは仕入れに影響が出る。

消費税の減税ですら、小さな給油スタンドは確実に廃業のピンチ。

一方で原油の輸入に携わる大手商社や、給油スタンドを展開するENEOS等は政府からの補助金で大儲けしている。

大手に加盟するフランチャイズ給油スタンドなどはジリ貧。

東日本大震災の時みたいに供給バランスが崩れたらトリガー条項を発動しても問題ないだろう。

でも現状では、ある程度の供給量が確保できているのでトリガー条項発動は危険である。

というわけで、ガソリン価格の値下げは現実的には期待しない方が良い。

やるとしたら政府が税金を投入して石油の輸入元に安く提供できるように働きかけるだけ。

なので消費税の減税もトリガー条項発動も物価を安くする手段にはなり得ない。

 

政府が心配する買い控えは正しい

岸田総理や経団連の言うような、減税による「買い控え」や「消費が減る」という主張は、ある意味では正しい。

政治によって利権で大儲けしている人も現実的に存在するが、国民の生活に影響するというのもまた正しい。

増税で一度上がった物価は下がらないので、収入を増やしていく事が大事である。

そもそも増税と給料が増えないことは別問題で考えるべきである。

政府は国民の所得が増えるための政策を頑張ってほしい。

 

まとめ

消費税減税やトリガー条項発動では、国民の生活はすぐに豊かにならない。

勘違いしている国民が多いので確認してほしい。

もし減税を行うとしても、時間をかけて緩やかに下げていかないと倒産する事業者が多発するので危険。

一気に減税することは全く無意味である。

大事なこととして、減税は長期的には国民の負担を軽くするが、今すぐ物価を下げる手段にはなり得ない。

手っ取り早く生活を楽にするなら消費税よりも社会保険料の減税である。

個人の手取りも増えるし、企業の負担も減る。(大企業ほど利益が増えるが)

大事なのは現状のルールを維持しながら、どうやって国民の生活を維持していくかである。

どうせ減税しても物価は下がらないから、物価高騰に対して低所得者に現金給付(バラマキ)をするという政府の対応は正しい。

高くなって買えないモノを買えるようにするという意味ならば、実は減税よりも税金による現金バラマキが正しいのである。

我々は少しでも所得を増やせるように節約や副業を頑張ろう!

 

本日の記事は以上となります。

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というわけで、今日も最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
最後までお疲れチャンドンゴンでした。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

迷える子羊ちゃんに幸あるように。。。

グッドラック!

 

 

 

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