今回はMr.Childrenについて語りたいなと思う。
Mr.Childrenといえば日本の音楽業界の先端を走る国民的バンド。
そんなMr.Childrenが今年で結成30周年を迎える。
Mr.Childrenについて熱い気持ちを語ると日が暮れるほど話題には困らない。
4月からは全国のドームとスタジアムを巡るコンサートツアーも約4年ぶりに開催される。
僕もコンサートチケットを幸いにも購入することができたので、5月10日のメジャーデビュー日には東京ドームで30周年をメンバーと共に祝いたいなと思う。
僕はMr.Childrenのコンサートを観たくて高校を卒業後に上京したと言っても過言ではない。
僕は幼い頃からMr.Childrenが好きで大きな影響を受けてきた。
僕の人生には、いつだってMr.Childrenの音楽が寄り添ってきた。
もちろんそれは僕だけじゃなく、多くの人にとってそうだろう。
誰もが今までの様々な場面で、それぞれ思い出の楽曲が人生に彩りをもたらして来たんじゃないだろうか。
そんなMr.Childrenへの愛を語ると共に、僕の視点でMr.Childrenのこれまでとこれからについて考察してみた。
僕は音楽の知識とか演奏の技術も無いから、Mr.Childrenの音楽について偉そうなことを語るつもりは無い。
けどMr.Childrenの音楽界にもたらしたことを振り返りながら、自分が生きていく上で大きな原動力にしていきたい。
Mr.Children
Mr.Childrenといえば、ボーカルの桜井和寿さん、ギターの田原健一さん、ベースの中川敬輔さん、ドラムの鈴木英哉さんから構成される国民的バンド。
また彼らに寄り添うように元プロデューサーとして小林武史さん。
Sunnyさんなどのサポートメンバー、多くの関係者が長年支えてきた。
Mr.Childrenの最新曲には再び小林武史さんがプロデューサーとして関わっているそうだ。
こうして築き上げた1つのプロジェクトがMr.Childrenとも言えるだろう。
Mr.Childrenの凄さ
とはいえMr.Childrenの凄さをあえて僕が語る必要はないだろう。
だって僕が語るまでもなく、総てが凄いバンドなのだから。
実績、売上だけみても紛れもなく凄いことには変わりない。
時代の流れに上手に波乗りしながら、上手に最先端の技術やサービス等を食わず嫌いせず取り入れてきた活動の結果だと思う。
このあたりは人によって意見が割れるけど間違いなく凄いことだ。
それでも強いて彼らの「何が特に優れていて凄いのか?」といえばバンドの調和性だろうか。
Mr.Childrenは、ボーカルの桜井さんがほとんどの楽曲を作詞作曲して、多くのヒット曲を生み出してきた。
よくMr.Childrenは桜井和寿さんのワンマンバンドなんて揶揄されたりするし、昔は「ソロデビューしないか?」なんてお誘いもあったそうだ。
もちろんMr.Childrenは桜井さんの圧倒的かつ天才的な曲作りや独特な歌声は誰もが認めるところ。
だけど、他のメンバーが桜井さんの個性と楽曲を「誰よりも理解した上でベストな音を奏でている」ことで最高の楽曲を生み出し続けている。
Mr.Childrenの圧倒的な凄さはこれだと思う。
メンバーには様々なタイプの楽曲を演奏できる技術とバリエーション、つまり幅の広さがある。
そしてメンバーが桜井さんより前に出ようとしない役者ぶりが凄い。
Mr.Childrenのメンバーは圧倒的天才の桜井さんと、桜井さんの才能を認め尊重するメンバーによって長年活動してきた。
桜井さんが天才であることを尊重し受け入れた上で、桜井さんが作った骨組みの楽曲に肉をつけていくメンバーとの調和こそがMr.Childrenの最大の凄さだろう。
こうして多くの人に共感しやすい歌詞と馴染みやすいメロディーで多くの人に愛されている。
桜井さん本人もメンバーのことを尊敬し、メンバーのことを深く理解したうえで音楽を奏でていると思う。
ファン目線からみても、メンバー全員が仲良く楽しそうに演奏をしているように見える。
それがMr.Childrenの最大の強みなんじゃないかなと思う。
☑全部の楽曲が名作
Mr.Childrenはシングル曲だけじゃなくアルバム曲の評価も高い。
アルバム曲を聞いてこそミスチルの良さがわかるなんて話もある。
実際に聴いてみるとわかるけど、全ての楽曲がシングル曲でも通用しそうな完成度の高さだ。
メディアのタイアップもシングル曲として発売されない楽曲が多くて、アルバム曲として収録されることも多い。
とにかく捨て曲が無いのだ。
それゆえにファンの間でも楽曲の好みが割れる。
時にはファン同士でミスチルの楽曲を巡った意見の対立があったりするけど、それも全ての楽曲の完成度が高さゆえである。
僕はどの楽曲も時代ごとの思い入れがあるから一番は決められない。
昔も今もそれぞれの良さがある。
桜井さんの作詞は文学的
桜井さんの作詞は文学的な凄さがある。
音符に対して字余り的な詩の乗せ方、表現力や韻を踏む言葉遊びは素晴らしいの一言。
なのでMr.Childrenの楽曲はメロディだけでなく、曲の季節感や詩の内容にも注目してほしい。
またMr.Childrenの楽曲には明確に季節を限定するタイトルの曲が少ない。
曲ごとに季語が入っていて世界観を察することはできる。
でもバンドとしての季節感はない。
例えば、夏と言えばTUBEとか、冬なら広瀬香美みたいな季節感あるイメージがMr.Childrenにはないってことだ。
強いて言えば、Mr.Childrenは初夏から秋を象徴する歌詞が含まれた楽曲が中心かもしれないが、だいたいはオールシーズン通用する。
一年中聴き続けられる楽曲が多いからこそ、メディアで取り上げられているのもあるだろう。
なかでも桜井さんは1年の内で秋が好きとのこと。
それゆえ世界観として初夏から秋の世界観を表現する曲は多いんだけど、それでも秋がタイトルに付く曲は「秋がくれた切符」くらいだ。
ちなみに最新楽曲「永遠」では歌詞に「桜」のフレーズが入っているため、世界観は春であることが想像できる。
タイアップした映画の世界観に合わせた作詞だと思うけど、Mr.Childrenの楽曲に「桜」というワードが入っている「春」を象徴する曲が発表されたのは非常に珍しいなと感じた。
他にも季節イベントを象徴する楽曲も少なく、実はミスチルオリジナルのクリスマスソングもないのだ。
曲調的には「ひびき」「いつでも微笑みを」「Melody」がクリスマスっぽいけど、「ひびき」に関してはPVが完全に春。
そういう意味ではドラえもん映画のタイアップソングになった「birthday」というタイトルの曲も誕生日イベントに使えるような楽曲だから珍しいかもしれない。
春→「ハル」「永遠」等
夏→「君がいた夏」「夏が終わる」等
秋→「秋がくれた切符」「花言葉」
冬→「12月のセントラルパークブルース」「安らげる場所」
どちらかと言えばMr.Childrenは秋を象徴するバンドであると個人的には思っているけど、歌詞の内容にも注目してほしい。
方向性
とはいえ、どうしても生身の人間が集まるバンドでは、個々が自分の奏でたい音を追求すると意見が食い違って対立が起きる。
いわゆる音楽性の違いとか方向性の違いってやつで、こじれるとメンバー脱退とか解散って問題が起こりうる。(もちろん円満に行われるケースもあるんだけど。)
自己主張とか個性が強い人間が集まるほど、バンド活動の継続は難しいのだ。
アマチュアバンドですら活動方針でぶつかることはよくある話で、僕にもそんな寂しい経験が何度もある。
Mr.Childrenは桜井さんが楽曲制作の中心にはいるけど、メンバーそれぞれが意見を出し合ったり、活動方針を提案したりもしているようだ。
メンバーもハッキリとした自己主張をするし、桜井さんもメンバーの意見を尊重して方向性が決まることもあるそうだ。
むしろ桜井さんの意思とは別にメンバーの意見で決まることの方が多いとか。
実は世間のイメージほど、桜井さんのワンマンバンドではないといえる。
逆にL'Arc-en-CielやSEKAINOOWARIは楽曲ごとに作詞作曲の担当が違うから、メンバー間で曲作りも上手いことやっているように見える。
まして男女が混ざると色恋沙汰や価値観の違いでバンドの継続が困難だったりする。
普通は楽曲ごとに個々の色を出そうとすると方向性で揉めたりとかする。
基本的にはメンバーの誰かが中心となって楽曲制作する方が世界観も統一しやすいのだ。
みんな才能の塊だから、それぞれがソロデビューしたり他のバンドを組んで活動していたりもする。
ラルクはラルクとして、セカオワもセカオワとして、ひとつのプロジェクトとしてメンバーそれぞれが割り切って活動しているんだろうなと思う。
編曲
どのバンドでも歌手でも、各楽曲には誰が作詞・作曲・編曲を担当したのかわかるような表示がされている。
関わった人が多いほど多くの文字が並ぶけど、大きな違いがわかるだろうか?
作詞は歌詞をつけることで、作曲は楽曲のおおまかなメロディーラインを作ること。
そんでもって編曲が楽器演奏の構成を作ることとなる。
いわば楽曲の完成形を作る作業だ。
特にオリジナルの楽曲を作るときの大きな壁は編曲となる。
この編曲作業をバンドメンバーで楽器パートごとに担当したり、編曲の専門家に依頼して楽曲を完成させる。
多くのバンドの場合、メンバーの誰かが作詞・作曲を担当して編曲をメンバー全員で行う。
Mr.Childrenの場合は作詞・作曲が桜井さん。
編曲はMr.Childrenのメンバー全員と編曲の専門家が合同で行うパターンが多い。
桜井さんがMr.Children以外でも活動する理由
この編曲という作業が、楽曲を制作する人間にとって大きくイメージを変える。
編曲を他人に委ねる行為は、作曲家にとって当初の楽曲制作のイメージと大きく引き離されるのだ。
つまり編曲次第では自信作として浮かんだ楽曲イメージが名作にも駄作にもなる。
またメンバーの演奏する技術力やバリエーションの豊富さが足りないと、編曲が毎回同じようなものになることもある。
つまり製作者の楽曲イメージを汲み取ったとしても、演奏でそれを表現できるのかは別の話である。
以前は編曲に元プロデューサーの小林武史さんが加わったり、楽曲によって寺岡呼人さん等が関わってきた。
楽曲制作や活動方針で多くを追求するほど、バンド活動を継続する足枷にもなる。
演奏力を追求した結果、メンバーの入れ替えや脱退を繰り返して、別物バンドに変わり果てた姿になるバンドもある。
別物となったバンドを見て、古参ファンが失望して愛想をつかして解散に至ったバンドも知り合いにいる。
桜井さんが多忙な中でBank Bandやウカスカジーなど、Mr.Children以外にも様々な音楽活動を行っているのは、違った刺激を受けたい目的があるのかもしれない。
おそらく桜井さんの楽曲イメージと異なった編曲に仕上がった曲もMr.Childrenには多数あるんだろうと察する。
Mr.Childrenとは違った環境で楽曲制作をしたり、プロの演奏家達の高度な技術力に別の刺激も受けていると思う。
専門家の高度な演奏でご満悦になったり、思い描いたイメージに近い楽曲制作ができる楽しみも感じていると思う。
でもMr.Childrenとしての活動をメインで続けているのは、自分が制作した楽曲を一番理解してくれるメンバーが演奏し編曲を手伝ってくれる心地良さ・安心感があるからかもしれない。
実際に大ヒットしたイノセントワールドの特徴的なイントロはギターの田原さんによって生み出されたという。
Mr.Childrenはメンバーの存在あってこそ成り立っているのである。
実はMr.Childrenの楽器隊は珍しい配置である
意外と話題にならないんだけど、Mr.Childrenの楽器演奏隊は配置が珍しい。
基本的に音楽バンドがコンサートで演奏する場合、客席からみてボーカルを先頭に左側がベースギター、右側がギター、後部にドラムやキーボードという配置が多い。
この配置は多くのバンドで採用されていて、よく目にするバンドの配置だろう。
かつてはビートルズがこの配置だったために、主流な配置になったのではないかとも言われている。
また演奏者の利き腕が関係するとか、ライブハウスで楽器が設置されているデフォルトの位置だからなどの説もある。
ただし特に演奏の配置については明確な決まりが無くて自由である。
でもMr.Childrenの配置に関してはギターとベースの配置が逆なのだ。
ちなみにBOØWYもMr.Childrenも同じ配置だったけど、現在も活動している国内バンドで、この配置を見ることができるのはMr.Childrenだけかもしれない。
配置が逆である理由は不明だけど、デビュー間もない頃までのMr.Childrenは今と逆で一般的な形だったとの情報もある。
途中でBOØWYの影響を強く受けたわけでもなさそう。
というわけでMr.Childrenの場合は昔からこの配置だ。
ワンマンバンドとして大きなコンサートをできるようになったから、自由に配置を決めて演奏しているのかもしれない。
それくらいに珍しい配置で演奏をしている。
他にMr.Childrenと同じ配置のバンドがあれば教えてほしい。
Mr.Childrenの演奏を現地や映像で楽しむときは、こうしたポイントにも注目するとより楽しめるかもしれない。
Mr.Children以外では見られない配置だから、ある意味では絶滅寸前な形である。
僕が再びバンド活動をするなら、Mr.Childrenと同じポジションにする。
まとめ
Mr.Childrenの凄さは強いて言うなら調和性。
天才型の桜井さんと、桜井さんのイメージする世界観や文学的な詞と曲を誰よりも理解した上で音を奏でるメンバーの存在が最大の強みだと思う。
むしろ最高のメンバーによって制作されていることが奇跡的なレベル。
またMr.Childrenの演奏を楽しむときは、ギターとベースギターの配置にも注目してほしい。
実はかなり珍しい配置での演奏が行われているのだ。
いつまで観ることができるのかわからないだけに、Mr.Children独自の大きな特徴でもあるから注目してほしい。
今後も彼らの活躍を応援したいと思う。
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というわけで、今日も最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
迷える子羊ちゃんに幸あるように。。。
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