NHKが日本IBMを訴えたというニュースが話題になっている。日本IBMといえば、超大手のIT企業であり、ソフトウェアやシステム開発の分野で長年、日本のテクノロジー発展に貢献してきた会社だ。そんな日本IBM相手にNHKが裁判を起こしたということで、何があったのか気になるところだ。
朝日新聞デジタルより
参照記事:NHKが特別損失30億円計上 システム開発中止原因、IBMを提訴
NHKは受信料関連のシステム開発が中止となったとして、日本IBMを相手取り、約54億7千万円の返還や損害賠償を求める訴訟を起こした。
NHKは2022年12月に日本IBMと「営業基幹システム」のクラウド化に関する契約を結び、納期を2027年3月に設定していた。しかし、日本IBM側は2023年3月に開発方式の見直しを求め、5月には納期の1年6カ月以上の延長を要望した。NHKは「事業継続に甚大な支障が生じる」と判断し、2023年8月に契約を解除した。
NHKはすでに日本IBMに約31億円を支払っていたが、契約解除後に返還を求めたものの、日本IBMが応じなかったため、今回の訴訟に至った。NHKはこの案件に関連し、2024年度中間財務諸表で約30億円の特別損失を計上している。日本IBMは「協議を重ねたが、このような事態になったことは残念」とし、訴状が届いていないため詳細なコメントは控えている。
NHKと日本IBM、どちらが悪いのか?
NHKは、日本IBMに受信料徴収のためのシステム開発を依頼し、2027年納期で契約を結んだ。しかし、日本IBM側が開発方式を変更したいと申し出た上、納期の大幅延長を求めたため、NHKが契約を解除したという構図だ。
一見すると、納期を守れなかった日本IBM側に非があるように見える。開発遅延が発生した理由は不明だが、人手不足なのか、見積もりが甘かったのか、それともNHK側の要求が過剰だったのか、詳細は明らかになっていない。
NHKは「新システムの導入が遅れたせいで、受信料関連業務に支障が出る」と主張し、システム開発費として支払った約31億円の返還に加え、得られるはずだった利益分まで含めて損害賠償を請求している。
一方、日本IBM側の言い分としては、「納期を延ばせば完成できた」「開発のために自社のリソースを投入しており、NHKから受け取った金はすでに費用として消化している」ため、返金と賠償を求められるのは不当、という立場だろう。
結局のところ、契約内容がどうなっていたのかが争点になる。もし契約に「納期遅延=契約解除&返金」と明記されていたら、日本IBMは返金せざるを得ない。しかし、「合理的な理由による納期変更は認める」となっていたら、日本IBMの言い分も通る可能性がある。
NHKが日本IBMに賠償を求める背景
この訴訟でNHKが主張しているのは、単なる契約解除の話ではない。NHKとしては、「システムが予定通り稼働していれば、もっと効率的に受信料を徴収できた」という点を問題にしている。つまり、新システムを使えていたら稼げたはずの金額まで賠償しろという話だ。
NHKの計画では、約80億円をかけて受信料徴収システムを刷新し、その一部として日本IBMに約30億円を投じた。しかし、システムが完成しなかったため、仕方なく古いシステムを使い続けることになり、結果的に受信料収入の向上が見込めなくなったと主張している。
ただ、この理屈がどこまで通るのかは疑問だ。あくまで「想定されていた利益」が損害として認められるかどうかは、契約内容や過去の判例による。
美容室に例えてみると
NHKが日本IBMに求めていることを美容室のカットに例えると、こんな感じになる。
NHK「カットしてほしいんだけど、どれくらいで終わる?」
日本IBM「60分くらいかな。料金は前払いね。」
NHK「了解。このあと大事な仕事があるから時間厳守で頼むよ。」
日本IBM「そんでどんなふうに切ればいいの?(チョキチョキ)」
NHK「ここをこうして、ここはこんな感じで……あとこれとこれも……。」
…60分経過…
日本IBM「あ、ごめん。お客さんの要望聞いてたら60分で終わんないわ。90分に延長していい?」
NHK「ふぁ!?オメー60分で終わるって言ったじゃん!どうすんだよ!次の仕事間に合わねーじゃん!!」
日本IBM「そういわれても無理っすね。こっちも間に合わないし。」
NHK「しゃーねーな。もういいわ。帰る。金返せ。」
日本IBM「あ、貰った金は返せないよ。店長にそう言われてるからさ。」
NHK「は??ふざけんな!お前のせいで次の仕事はキャンセルじゃねーか!」
日本IBM「だって無理なもんは無理なんだもん。」
NHK「依頼に失敗して返金もできないとか馬鹿にしてんのか!訴えてやる!」
日本IBM「ちょ…っ、待てよ!無理だっつーの!」
NHK「うるせー!返金!損害賠償!!慰謝料!!!」
日本IBM「ふぁああああああああああああwwwwwwwwwww」
まとめ
NHKと日本IBMのトラブルは、受信料徴収システムの納期遅延をめぐる契約トラブルだ。形式上は、日本IBMが納期を守れなかったため、NHK側が契約を解除し、支払った金を返せと主張している。しかし、日本IBM側も開発費として使った金を簡単に返せるわけではない。
どちらが悪いのかは、裁判での判断次第。NHKとしては「受信料徴収システムの強化」という目的があったため、国民の視点からすると、日本IBMがNHKを足止めしてくれたともいえる。
この裁判の行方によっては、今後のシステム開発案件にも影響が出る可能性がある。果たして、この訴訟はどう決着するのか、今後の展開に注目したい。
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