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戯れ言 美容師の仕事

美容室の倒産が増加している件について元美容院経営者が戯れ言を語る

 

 

 

本職の美容室ネタ。

美容室の倒産が増加しているという報道があった。

今、美容業界に何が起きているのか。

元美容院経営者がこの件について戯れ言を語る。

参照記事:「美容室」倒産が急増 1‐4月は最多の46件 人件費や美容資材の価格上昇が経営を直撃 東京商工リサーチより

 

美容室の倒産

美容室の倒産が増えたという情報となる。

主の体感としては、特別に潰れている美容室が多いという印象はない。

目に見えない場所でひっそりと倒産しているのかもしれない。

データとしては、個人経営の店というより、会社として運営しているグループの倒産がカウントされている。

複数の従業員を雇い、チェーン展開しているような美容室運営会社の倒産が増えているという話。

美容室は、法人なりしていない個人経営の店もかなり多い。

実際に事業撤退している店は数字以上に多いだろう。

 

美容室の参入障壁

記事にもあるように、美容室の参入障壁は低い。

美容室は美容師じゃなくても開業できるからだ。

現場に管理美容師の資格を持った美容師を配置すれば誰でもオーナーになれる。

大手の美容室チェーンも、社長が美容師じゃないパターンは普通にある。

また理容室(床屋さん)よりも、美容室の方が開業しやすい。

カミソリの消毒設備が不要なので、保健所からの営業許可が降りやすいからである。

なので、1000円カットなどの低価格店もほとんどは美容室。

必要最低限の設備で済むから、美容室で届け出すれば簡単に開業できる。

もし理容室っぽい店だとしても、カット専門店のほとんどは美容室だ。

メニューに顔剃りがなければ美容室の可能性が高い。

また美容室を撤退する時もあっさりと撤退できたりする。

美容室の居抜きなら出たり入ったりも簡単。

美容室は、ラーメン店みたいに入れ替わり立ち代わりが早い業態なのだ。

一方で、参入障壁が低いから、あっさりと潰れる店も普通にある。

 

美容室のビジネス構造

みなみに主も個人経営で美容室を運営していたことがある。

そして、ワケあって廃業した経験もある。

とにかく美容室の運営は、かなり難しい。

美容室は、元々が利益率が低くて、大して儲からないビジネスだ。

カット料金が高額な店だとしても、1日の売上は鼻くそレベル。

大きな利益が入ってこないので、少し業績が傾けばあっという間に倒産もある。

業界的に儲からないので、美容師の給料もかなり安い。

なので美容師は、低賃金で激務。

離職率も高めだ。

そのせいか、最近は若者の美容師志望も減っている。

美容学生も定員割れが発生している学校が多い。

単純に少子化だからという理由もあるけど、選ばれない業界になりつつあるのだ。

でもそれでいい。

若者は衰退産業よりも、儲かっている業界とか成長産業に行った方が良い。

だから美容師になるのはおすすめしない。

そもそも美容室が潰れることは悪いことじゃない。

店が多すぎると業界の価格を押し下げてしまう。

そのせいで価格競争が激しくなりすぎて、低価格店が乱立した。

だから美容室はもっと潰れた方が良いし、美容師も減った方が良い。

業界が適正価格になり、美容師の給料が増えるには、ライバルがどんどん減った方が良いのだ。

とはいえ、業界が健全な方向へ戻ることはない。

もう手遅れで、衰退産業になってしまった。

安い価格に慣れてしまった客が、正常な価格を払うようになるのは無理がある。

 

美容業界の物価高騰

記事では、人件費高騰や物価高騰で値上げするしかない状況にもなったとある。

まさにそのとおり。

社会保険料と光熱費の高騰が非常に大きい。

特に社会保険料がアップすると、会社が支払う人件費も増える。

だから料金を値上げしないと運営が出来ない。

ただし社会保険料が上がって会社の人件費が増えても、従業員の給料は上がらない。

むしろ社会保険料負担が増えただけ手取りが減るから、賃金アップしてやっと美容師も給料が据え置き。

給料そのままなら手取りが減る。

また店舗の電気代やガス代も値上がり傾向なので、かなりキツイ状況。

ただし材料費の高騰は、そこまで大きな負担にならない。

客一人に使用する薬剤の量はごく少量。

美容室の運営で占める材料費は、大した負担にならない。

だけど、カラー専門店などの薬剤を多量に使う低価格店は負担が大きい。

だけど美容室が潰れる原因は、物価高騰よりも儲かりにくいビジネス構造にある。

とにかく集客を頑張らなくてはいけない。

低価格を売りにして集客を頑張ってもジリ貧。

 

美容室の倒産は良いこと

でも業界にとって倒産が増えていることは、ある意味で良いこと。

その分だけ、新たな業者が参入してくるから競争は激しいまま。

生き残れない店は、自然と消えていくしかない。

こうして価格競争が激しくなり、美容室は高価格店と低価格店の二極化が進む。

安売りをして客を集めるか、高い金を払ってでも利用したい客を集められるかの勝負なのだ。

SNSやメディア発信、独自の技術で水商売のように客を集める美容師や人気店が高料金でも生き残っている。

一方で客を呼べない美容師や店が低価格をウリに集客して小銭稼ぎしながら生き残っている。

そして大した魅力もない、中途半端な価格で運営している店が集客に失敗して潰れるわけだ。

いわゆるどこの街にもある普通に美容院。

これらが倒産している店の大部分であると察する。

 

美容室の未来

でも低価格の薄利多売も、いつかは破綻するだろう。

ホットペッパービューティーで宣伝しまくったり、クーポンで割引しまくっている中価格帯のサロンも崖っぷち。

客に高い金を払ってでも選ばれる店や美容師にならなければ業界で生き残れない。

もちろん低価格で売上が低くても、従業員が無理して頑張って働いている街の中華店とかは長く残っていたりする。

1000円カットなどの低価格店もある程度は生き残れると思う。

でも働いている従業員が健康に長く働き続けられるかは別の話。

ボロボロになって壊れる歯車になる未来しかない。

もちろん一般人としては、安く良くやってくれる美容室が良いに決まっている。

それは当然のことだから仕方がない。

でも今は低価格店が増えたため、低価格店でも客の取り合いが発生している。

低価格店のレベルもどんどん上がっている印象だ。

安く良い技術を提供するのが当たり前になりつつあり、美容師に求められるハードルも上がった。

これじゃ若い美容師によって、やりづらい環境だと思う。

理想は、良い技術に対価をしっかりと払われること。

少しでも安く良くやってくれる店が倒産して、良くやってもらうために高い金を払う業界になっていくことを期待する。

 

まとめ

美容室の倒産が増加傾向とのこと。

ただし材料費の高騰は、そこまで影響していないのではと思う。

人材不足も、安くこき使われる美容師が足りていないだけの話だ。

どちらかと言えば、美容室は過剰なほどに多い。

業界のためにも、どんどん倒産して美容室が減った方が良いだろう。

客がお金の節約で美容室離れしている部分もあるけど、高い料金で運営出来ているお店もある。

金を払ってでも利用したいと思われる店になることが美容室は大事だ。

もしくは低料金で集客して小銭稼ぎするだけ。

どちらもできない店が潰れて二極化している。

低価格店を利用する客の求めるレベルも高くなっているのでキツイ。

高料金を貰うためには、これ以上の技術と接客と集客をがんばらなくちゃいけない。

どれだけ美容に人生の時間を捧げられるか、自己犠牲をできるかの世界なのだ。

主は高単価の料金を払ってもらうための努力とか、面倒すぎるからしたくない。

努力をしても、そこまでのレベルにはなれないと諦めて悟っている。

なので主も早く業界から引退できるように、美容師以外の副業で小遣い稼ぎをしている状況である。

主が仕事をしないことで、少しでも他の美容師の取り分が増えることを期待している。

 

本日の記事は以上となります。

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というわけで、今日も最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
最後までお疲れチャンドンゴンでした。
ではまた次の記事でお会いしましょう。

迷える子羊ちゃんに幸あるように。。。

グッドラック!

 

 

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