先日、人気声優・水瀬いのり氏のコンサートに参加した。
「heart bookmarkツアー2024」の千葉県の新しい大型会場での千秋楽だった。
ライブの感想と考察、反省を改めて語る。
席ガチャ成功
主はバンド活動をしたり、ギターを演奏した経験から、いのりバンドにもかなり注目している。
プロミュージシャンの演奏に目が行き、ギタリストの演奏についての考察が多め。
もちろん相変わらず、いのりちゃんにキュンキュン。
今回は、ステージに超近いサイドスタンドに当選した。
2階席サイドスタンドだが、ステージまでアリーナ前方5列目と同じ距離感。
なんならスタンドは傾斜があるから、平面のアリーナ後方より見えやすくて楽。
昨年はアリーナの15列目くらいだったけど、前方に背の高い人がいると、かなり見えにくいなと感じた。
憧れのアリーナ席は、相当前方じゃない限り、実はそこまで良い席じゃない。
ずっと背伸びしたまま、筋肉痛で疲れる地獄の席である。
今回は近距離かつ傾斜があるため、肉眼でメンバーの顔がしっかり見え、舞台の小さい文字もしっかり見えるほどの近さ。
いのり氏が「かわいい!」「かっこいい!」「美しい!」と改めて再確認した。
毎年コンサート前にはセットリストの事前予想をしていたが、今年も大きく外れた。
ただしリボン噴射演出でも、リボンが届かない位置だったのは残念。
というわけで、以前のライブ感想記事も閲覧してもらえると嬉しい。
会場によって日替わり曲があり、今回のセットリストは以下の通りだった。
当日のセットリスト
2024年11月3日(日)@LaLa arena TOKYO-BAY(千葉県)
1:We Are The Music
2:Sweet Melody(ピュアフレーム)
MC
3:Ring of Smile
4:ほしとね。
5:ソライロ
メンバー紹介(Catch the Rainbow!)
6:フラーグム
7:Kitty Cat Adventure
MC
8:グラデーション
9:夏夢(水彩メモリー)
ロングムービー
10:クラップアート
11:アイオライト
MC
12:八月のスーベニア
13:三月と群青(星屑のコントレイル)
14:Starry With
15:灯籠光柱
16:My Graffiti(心つかまえて)
17:glow
MC
18:heart bookmark
アンコール
19:Step up!(僕らだけの鼓動)
20:笑顔が似合う日
MC
21:MELODY FLAG
ダブルアンコール
22:Ready Steady Go!(ラスト会場のみ)
セトリ考察と映像化への期待
今年のステージセットや演出を振り返ると、大型のスクリーンセットは無く、舞台セット中心のシンプルな構成だった。
映像演出は少なめで、演奏そのものを聴かせることに特化した演出が中心。
派手な照明演出も控えめで、花道も無し。
ステージ移動は最小限で、ダンス振付も必要最低限にとどめ、歌そのものに集中する構成だった。
花道を作ると客席数が減るため、収益の観点から無くしたのではないかと推測している。
コロナ禍のHHツアーでは空席が多かったため、花道を設置した可能性があるが、今思えばそれはコロナ禍ならではのステージセットだったのだと感じる。
またツアー最終日の当日は、映像化の収録が入っていた様子だった。
今までよりも多数のカメラが配置され、演奏中にドローンも飛んでいた。
今年の円盤は、今までにない映像演出が楽しめそうで期待している。
映像化は、過去一番期待できるだろう。
セットリストは予想外の構成で驚きの連続だった。
多くのファンの期待を良い意味で裏切るライブだったと感じた。
これまでのセオリーを無視した構成で、特にアルバム「glow」の楽曲が多めだったことに驚いた。
そもそも1曲目の選曲が読めた人はいないと思う。
主はアンコールで、この曲が来ると予想していた。
なので、アルバムの新曲を1曲目に持ってこないのは予想外すぎ。
2曲目終了時点でMCが入るのも意外な構成。
今までのセオリーと違うため、セットリスト構成を記憶するのも大変だった。
そしてMC後の3曲目に待望の初映像化「Ring of Smile」で絶頂。
じっじー氏の疾走感あるアコースティックギターが最高だった。
その他、新アルバムの楽曲全曲を初披露してくれた。
有観客で初披露の「笑顔が似合う日」も素晴らしかった。
結果的に、新曲と未発表曲を9曲楽しめるファンにとって満足の構成だった。
ただし新規のファンに取ってはシングル発表曲少な目であり、コアなファン向けだった気がする。
いのりバンドの演奏
主はいのりバンドの演奏をかなり楽しみにしてライブに参加している。
経験上、ギタリストの演奏に目が行き、いのりバンドの演奏を改めて考察した。
今回はFCのアコースティックライブのメンバーでツアーが開催された。
バイオリンとパーカッションのメンバーを加えた編成だった。
もちろんマニピュレーターのアラちゃんも健在。
スマリ氏はバイオリン演奏だけでなく、演出や顔芸、全身動作でも楽しませてくれた。
顔で演奏するMr.Childrenのドラム・鈴木英哉氏のような存在感。
アコースティックライブならではのバイオリンアレンジとパーカッションで原曲と違った雰囲気の演奏が楽しめた。
ドラちゃんとスマリ氏のギターバトルも新しい試みでグッド。
アコースティックメンバーは今回だけの限定的な参加とみられるが、またいつかアコースティック演奏はあると思う。
次回はまたゴリゴリのバンドスタイルになると予想している。
今回は全体的にアコースティックライブの延長のような温かい楽曲演奏が中心だった。
今までと違うイレギュラーな構成になったといえる。
主の座席はサイドスタンドで、ステージを横から見下ろす位置だった。
円盤で確認できないオバちゃんのピアノ演奏やふっふー氏のドラムがよく見える場所に座れたことで、どのように演奏しているのかが間近で見られ、とても楽しかった。
また、みっちー氏のポジションにはキーボード型のベースが置かれていた。
「クリスタライズ」の演奏があるのかと思ったが、実際には「ほしとね。」の演奏だった。みっちー氏のキーボードベース演奏が見られるのもライブならではの醍醐味。
ステージには木製のベンチやカフェのテーブルセット、ポストといった演出に使いそうなセットが配置されていた。
ベンチに座って「melty night」を演奏するのではないか、テーブルに座ってポストに手紙を投函する「風色letter」を歌うのではないかと予想した。
だが、実際にはベンチに座って「ソライロ」、テーブルでは「ほしとね。」を歌っていた。ファーストアルバムの選曲が多いと予想していたがハズレ。
でも「glow」が聴けたのは嬉しい予想外だった。
ギタリストの編成
今回のツアーはアコースティックギターの演奏が多めで、ギタリストのじっじー氏はエレキギターよりもアコギ演奏が中心だった。
エレキギター二人体制の楽曲は全22曲中9曲で、半数以上がアコギ楽曲となっていた。
じっじー氏のアコギ演奏を存分に楽しめる構成だったことが印象的。
久しぶりに演奏された「MELODY FLAG」も激アツ。
この曲でじっじー氏がアコギではなくエレキギターを使用していたのが意外だった。
「MELODY FLAG」をエレキギター二人体制の演奏に痺れた。
一方で「heart bookmark」では原曲とは異なるアコギ演奏。
いのりちゃんの楽曲では、原曲と異なるアレンジや演奏編成が楽しめるのも魅力のひとつだ。
「Million Futures」も、原曲はアコギ使用楽曲だが、近年では、エレキギター二人体制で演奏される。
今回のツアーではドラちゃんが復帰して全公演に皆勤賞だった。
じっじー氏が福岡と北海道公演で不在の際には田口氏が代役を務め、スマリ氏が北海道公演で不在の際は音源で対応された。
また、ベースの島本氏が愛知公演で不在の際にはウッディー氏が代役を務めていた。
主要メンバーが不在の際には他のメンバーが応援で参加しており、それが見事にカバーされている。
本来であれば伊平氏が代役を務めていたイメージがあるが、今回完全不参加だったのは別件で忙しかったのかもしれない。
千秋楽では、お馴染みのメンバーが揃っており、いのりバンドファンとして非常に嬉しい公演だった。
リードギターのポジション
昨年、ドラちゃんがバンドを抜けたのではと心配していたが、それが杞憂に終わったのは喜ばしい。
やはりいのりバンドのリードギターはドラちゃんだと改めて感じた。
昨年のコンサートではドラちゃんが不在で、リードギターをじっじー氏と伊平氏が兼任していた。
特に驚いたのは、「アイオライト」の演奏。
昨年は、同曲でじっじー氏がエレキギターのリードを担当していた。
なので今回の「アイオライト」は、ドラちゃんがアコギ演奏をするのではないかと予想していた。
普通に考えれば、ドラちゃんがアコギを演奏することで、じっじー氏が新たにアコギパートを覚え直す手間を省けるからだ。
しかし実際には、ドラちゃんが「アイオライト」のエレキパートを演奏。
やはりドラちゃんがリードギターとして確立されているんだなと感じた。
それがバンドリーダーの島本氏の考えなのかもしれない。
今後もドラちゃんが不動のリードギターとして、アコギ楽曲のエレキギターパートを中心に演奏しそうだと予想される。
しかし、「アイマイモコ」と「Morning Prism」だけは、ドラちゃんがアコギを演奏し、じっじー氏がリードギターを担当。
どういう意図で二人の役割が分けられているのかは不明。
昨年演奏された「運命の赤い糸」「くらりのうた」「Well, We Walk」等の楽曲が、次に演奏される時のドラちゃんの役割も気になる。
じっじー氏がアコースティックギターを率先して弾きたいという意思があるのかもしれない。
ギタリストのタイプ
改めて感じたのは、伊平氏が非常に器用に代役をこなしていることだ。
ドラちゃんと組む時は、じっじー氏のパートを担当し、じっじー氏と組む時はドラちゃんのパートを二人で兼任している。
特にじっじー氏がドラちゃんのエレキパートを覚え直さなくて良いようにする工夫が徹底されていた。
また、伊平氏は非常に器用なギタリストで、「僕らは今」「Catch The Rainbow!」「Ready Steady Go!」「僕らだけの鼓動」「星屑のコントレイル」などの楽曲で両方のエレキギターパートを演奏している。
「Million Futures」ではアコギとエレキの両パートを演奏した過去がある。
さすがプロミュージシャンだと感じた。
伊平氏のプレイスタイルは、声優のコンサートで超ゴリゴリのメタルサウンドを演奏する、いわば変態的なテクニシャンだ。
ワウを駆使して、高難度のミュート演奏やピッキングハーモニクスをいとも簡単に奏でる。
主が好きなタイプのハードメタル系ギタリストだと言える。
かなりクセのあるゴリゴリの演奏をするギタリストだろう。
ドラちゃんはギブソンやグレッチのギター愛用者ならではの、ロック演奏と泣きのギターを奏でるギタリスト。
一方で、じっじー氏はフェンダー愛用者ならではの美しいクリアな音色をしっかりと奏でるギタリスト。
かつてリードギターを担当していたタケちゃんもゴリゴリのロック演奏が得意なギタリスト。
昨年に主が参加した公演では、伊平氏によるハードロック寄りの演奏というイメージだった。
ギタリストを誰が担当するかによって、バンドの音色が全く違うのが非常に興味深い。
例えば、伊平氏が演奏する「ピュアフレーム」の前奏と、ドラちゃんが演奏する前奏では雰囲気が全く異なる。
「CTR」のギターソロも伊平氏が演奏するとゴリゴリのメタル演奏になる。
今年はHHツアーのようなクリアなサウンドが楽しめる、ドラちゃん&じっじー氏のペアによる新鮮な演奏が味わえた。
LaLaアリーナの音響は微妙?
今回のツアーは、いのりバンドの演奏が好きな人にとっては最高の内容だったと思う。
しかし、ララアリーナの音響には少し課題を感じた。
音響が良いと聞いていたが、実際にはそうでもないと思った。
主の座席はステージに近いサイドスタンドだったため、スピーカーの正面に位置していたことも影響しているのかもしれない。
バリバリとした音が響き、お世辞にも音響が良いとは言えなかった。
ライブを観る座席の位置によって音の聴こえ方は異なるが、イントロが聞き取れなかったり、いのりちゃんの高音ボイスが音割れして聞き取りづらかった。
オープニングでは、何の曲が始まったのかもわからなかったほどだ。
音響班がどこまで頑張るか、またスピーカーの性能にも依存するのだろう。
ただ、ララアリーナはコンサート向けの音楽ホールではなく、バスケットボール用の体育館であるため、仕方ない面もある。
音の反響が会場のタイプによってもだいぶ違う。
もちろん音楽ホールの方が音の響き方が良い。
なので、前回のぴあアリーナMMの方が音響が良かったと感じた。
特に横浜アリーナが今までで最高の音響だったと思う。
またぴあアリーナやララアリーナでは、スタンドの傾斜が急で、座席の引き当て次第では天空から見下ろす形になってしまう。
一方で横浜アリーナでは、一番後ろでも距離感が遠く感じづらく、傾斜も緩やかでステージとの距離が近く感じる。
音響面でも横浜アリーナが最も優れていたと思う。
南船橋という立地
アクセス面でもララアリーナはやや不便だった。
南船橋駅から会場までの道が狭く、客足がスムーズに流れなかった。
会場前の交差点が大渋滞し、男子トイレが行列するほど設備も少なく、不安を感じた。
コンサート参加には大人用おむつが必要だと実感した。
一方で、ららぽーとなど大型商業施設が近隣にあるため、時間を潰せるメリットも。
地方参加者の会場へのアクセスを考えたら、空港から遠くてアクセスが複雑な南船橋は微妙。
主観としては、横浜アリーナや東京ドームのように広い道や複数路線のアクセスが便利な会場が理想だと思う。
それでも今回、席ガチャで良い席が当たったことには感謝したい。
また来年も参加する。
まとめ
今回のいのりちゃんのコンサートでは幸せな時間を過ごせたことに感謝している。
来年は歌手デビュー10周年を迎える記念すべき年で、2025年にはファンクラブイベントなどの盛り上がる企画が既に発表されている。
また、まだ告知されていない重大ニュースもあるとのことで、おそらくベストアルバムの発売や、それに伴うコンサート開催も予想される。
今後の活躍にますます注目していきたい。
本日の記事は以上となります。
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というわけで、今日も最後までご覧いただき本当にありがとうございます。
最後までお疲れチャンドンゴンでした。
ではまた次の記事でお会いしましょう。
迷える子羊ちゃんに幸あるように。。。
グッドラック!
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