敷島製パンが炎上した件
今回は昆虫食に触れたお話をしていく。
今年に入ってコオロギブームが到来してるのか、コオロギを粉末にした食品が各社で続々と開発されて話題になっている。
そんな中で敷島製パンがコオロギ製品を巡って炎上騒動が起きたのは記憶に新しい。
不買運動とか迷惑行為が発生してるなんて報道もあった。
敷島製パンのコオロギ商品をめぐった陰謀論も拡散されて、提携企業は法的措置を検討するとのこと。
コオロギパウダー入りの商品を巡った根拠のないデマが広がったのは、昆虫食への強い抵抗感が要因なのかと思う。
敷島製パンは20年12月から昆虫食の大学発スタートアップ企業フューチャーノートと群馬県高崎市と共同でコオロギカフェというシリーズ商品を展開。
このFuturenoteは群馬県の公立大学である高崎経済大学が研究開発に協力したベンチャー企業で、学生たちと一緒に立ち上げたと聞いている。
高崎経済大学の研究チームが昆虫食を研究していて、実際にコオロギを飼育したりと商品開発に動いているそうだ。
コオロギカフェっていうシリーズ商品で、パンやフィナンシェなどにコオロギパウダーを配合して通販限定で販売しているとのこと。
将来の食料不安に備えた取り組みで多くの企業が昆虫食に注目している。
参照記事:コオロギ(昆虫食)を突然政府や企業がゴリ押し始めた理由、誰も説明できない…
コオロギパウダーがブーム
というわけでコオロギを使用した食品製造の商品が話題になった。
たぶん今年の流行語大賞に昆虫食関連のワードがランクインしてくるだろう。
コオロギに限らず、昆虫食は食糧難に向けた解決策として昔から注目はされてきた。
僕が中高生ぐらいの時から将来的な昆虫食を見据えた話題もチラホラあったのを覚えている。
今、このタイミングになって昆虫食がブームになったのは何か理由があるのだろうか?
最近だと各社が昆虫を使用した製品を続々と開発している。
無印良品もコオロギパウダーを使った製品を見かける機会が増えてきたかなと思う。
池袋のサンシャインシティにも昆虫食を販売してる自販機が置かれていて興味が湧いた。
普通のおやつよりも高額だったから、買わなかったけど、気になる商品だった。
昆虫食に賛否両論の意見
有名人を中心に昆虫を食べてはいけないという発信をしている人もいる。
今の日本が昆虫を積極的に食べる社会にならなかったのは、安全性に何か問題があるからじゃないかと問いかけるような話題も出ている。
基本的にはほとんどの人は昆虫を食べたいとは思わないだろう。
実際、日本でも昔からイナゴや蜂の子を食べる文化が今でもあるけど、そこまで大衆食にはならなかった。
食卓にどの家庭でも並ぶような食材にはなり得ていない。
僕も子供の頃はイナゴを捕まえて、それを佃煮にして食べる経験をしたことがある。
でも特別に美味しかった記憶は無い。
昆虫を食べる文化が日本社会に浸透してない状況下で昆虫食が今後どういった形で広まっていくのか気になるポイントである。
昆虫食は危険?
アレルギーの問題についても様々な意見が出ていて、コオロギに関しては甲殻類に似たようなものであるらしい。
要はカニとかエビの甲殻類アレルギーがある人は気をつけてくださいって話。
アレルギーは、基本的に各自で注意して口に入れるものに気をつけていくしかない。
僕は食品パッケージにアレルギーの可能性がある物質として表記されていればそれで良いんじゃないかと思う。
なので過剰なアレルギーに対する意見は気にし過ぎなくて良い。
昆虫が食料品として再注目されてる理由は、繁殖力がすごく強くて短期間でどんどん増える性質にある。
つまり短期間で食料を大量に確保するという考え方で見ると、昆虫はすごく理にかなった食品というわけだ。
しかも高タンパクで、人類が生きていく上でも必要な栄養素を昆虫は蓄えている。
昆虫が今まで食卓にメインになることが少なかったのが不思議なぐらい。
ただし毒があったり、寄生虫や雑菌ウイルスなどの衛生的な理由で、体に何か害があるかもしれない危険性を考慮すると、安全に口にできる食品として昆虫が選択肢に入らなかったのも事実かもしれない。
安全に食べるための飼育管理、製造販売までの加工や調理方法の確立など課題もたくさんある。
日本の食料自給率低すぎ問題
昆虫食が注目されているポイントとして、日本の食料自給率が低すぎる問題が挙げられる。
特に新型コロナウイルスが流行したことによって見えてきた部分でもある。
日本は世界的な災害が起きた時に非常に弱いと改めて感じた。
石油資源もなく、食料やエネルギーの大部分を輸入に頼るしかない小さな島国が日本の姿である。(一応、一部地域で石炭や天然ガスは出るが…。)
いざ食料が不足してしまうかもしれない危機に直面した時に、どんどん物価が高くなってしまうデメリットが今回のコロナ騒動で見えた。
またロシアのウクライナ侵攻の影響も含めて様々な要因が絡んだのも原因である。
食料自給率が低くて資源が出ない日本が生きるために、生活必需品をどれだけ外国から頼っていたのか凄くわかったと思う。
そういったものが海外から頼れなくなってしまうと、それこそ日本人は命の危機になってしまう。
そういったものが見えた3年間だったと凄く感じる。
日本としては、エネルギーの問題や食料自給率の問題を軽視してきたツケがコロナ渦で回ってきた。
今後の課題として食料を100%自前生産することを見直す必要性がある。
本来だったら日本政府が農林水産業に力を入れて支援するべきだった。
これまでは、どっちかというと農林水産業をどんどん切り捨ててきちゃった過去がある。それこそ今はフードロスを無くそうとか言って食べ物を無駄にしないようにアピールしている。
でもこの考え方が間違っていて、実際には大量にフードロスをできるくらい食料自給率を確保するべき。
100%どころか200%から300%以上を生産できるくらい日本が自前で食料を作れるような農業大国にする方が健全である。
そうすれば、少なくとも昆虫を食べる必要は無くなる。
昆虫食よりも食料生産者を優先的に支援すべき
余るほど食料を作り出すことが本当に大事なことであるが、生産者としては作れば作るほど商品が安くなっちゃうデメリットもある。
そういったところは生産者が生産すると損をする仕組を変えるしかない。
農協頼みの仕組みを変えて政府が買い取る形を作ったり、安定して収入を確保できるように生産者を支援できる形にしておくのがベスト。
なんなら就農支援もすべき。
食糧の流通をコントロールする意味でも、政府は昆虫に力を入れるより既存の農業とか酪農とか水産業を支援してほしい。
過去には減反政策を進め、生乳価格を上げることができず酪農家もどんどん離れている。
今こそ大量生産で余った米を飼料米として酪農に活用できないだろうか。
個人的には日本は酪農大国になって、水産業も養殖ビジネスをもっと活発になるようにしてほしい。
肉や魚が気軽にたくさん食べられるように、農林水産業に力を入れて支援してほしいと個人的には思う。
こうした農林水産業を切り捨てるような活動を政府が行ってきた結果、食料自給率はどんどん下がり、海外から食料を頼る形がずっと続いてきた。
もちろん安い商品を求める我々消費者にも責任はあるだろう。
物価の安い国から、安く食糧を仕入れられる先進国ならではの悩みでもある。
小さな生産者は、自主的に廃業したり、仕方なく潰れている状況。
若い生産者も育たなかったり、農業に従事する人がどんどん減っている。
跡取りが少ない生産の現場で働いている人は、どんどん高齢化が進み、地域によっては主力が高齢者と外国人実習生という状況はザラ。
農業組合の中で一番若い生産者が50代みたいなパターンとかもあったりする。
日本の食糧生産で大部分を占める小さな生産者も、その中でやりくりしていくのは厳しいと思う。
もっと農林水産業に力を入れたい大手企業を中心に小さな生産者を支援していって食料生産の現場をもっと拡大して日本の食料自給率を改善してほしい。
昆虫食を広げていくより、我々が普段当たり前に食べている食料の生産に力を入れるべきだろう。
昆虫食の課題はイメージの問題
個人的には、あえて昆虫を食べたいとは思わない。
もちろん昆虫食の開発を進めることそのものは別にありだと思う。
それはそれでやってもらって全然良い。
食べたい人は、ウジ虫だろうとコオロギだろうと食べれば良い。
ただ、どうしても昆虫はビジュアルとイメージが悪いから抵抗がある。
このイメージがくせ者で、イメージをどれだけ払拭できるかにかかっている。
我々の食卓では何気なくビジュアルが悪いモノでも美味しいと食べている食品が多数ある。
例えば海産物で言えば、エビやカニだって巨大な昆虫みたいなもの。
タコも国によってはゲテモノ扱いである。
貝類、シャコ、ウニ、イカ、クラゲ、ウナギ、アナゴ、アンコウ等の深海魚だって考えようによっては食べようとは思えないビジュアルだ。
調理次第で美味な料理へと生まれ変わり、食材に対して良いイメージが定着したから抵抗無く食べることができる。
我々が普段食卓で口にするシラスに関しても同じ。
シラスはイワシ等の稚魚を一括りにした呼び名でもある。
カタクチイワシやマイワシ等の稚魚を中心に、謎の微生物も大量に混ざっている。
謎の微生物は、エビ、カニ、タコ、謎の稚魚。
シラスも口にしてる中にイワシ類、ニシン類の稚魚や謎の生物が大量に混ざっているのだ。
だから知らず知らずに昆虫にも近いような生物を食ってたりする。
結局はイメージの問題。
昆虫を食っているイメージが悪いってだけの話である。
単純に昆虫は、気持ち悪い、汚いってイメージが先行しちゃって、なかなか昆虫食に対して前向きになれないのが大衆心理だと思う。
僕も率先して食べたいと思っていない。
これがイメージの問題。
できれば豚や牛を中心に食べたいと思うし、僕が普段口にしているプロテインも生乳由来で生産されている。
なのでコオロギを改良してコオロギプロテインを作って欲しいと思わない。
だけどコオロギプロテインが効率良く筋肉を作るって言うなら、それはそれでありと思うし、大ヒットするかもしれない。
最終的には昆虫だろうが何だろうが、安心安全な食料が生産できれば別に問題ないと言える。
昆虫を食べないと生きられない未来になったら
人体に無害で安心して口にできるものだったら、別に昆虫だろうが植物だろうが別に何でも良い。
選ぶのは消費者自身だ。
必要なら別口にお金をかけて研究開発をやっていけば良いと思う。
将来的に食糧難が訪れて、昆虫の方が安く食べられる未来が来るのであれば、昆虫食は見直されるだろう。
昆虫を食べないと生きていけない社会になって、個人個人が生死を選ぶ必要が迫られるかもしれない。
どうしても昆虫が食べれませんって人は、じゃあしょうがないから飢え死にしてくださいねって社会になるかもしれない。
そんな時に昆虫を受け入れることができる人が生き延びる社会になるなら大衆はどんな選択をするのかが気になる。
昆虫を食べるくらいなら死を選ぶって人と、生きるために仕方なく昆虫を食べる人どちらが多いのだろうか。
そうならないようにぜひとも食料自給率を解決してほしいものである。
昆虫食を批判する人
僕としては昆虫食は食べたい人が食べれば良いと思っている。
あえて昆虫食を批判したいとは思わないし、外野が批判すべきことでもないかなと思っている。
もちろん昆虫食を食べたくない人の気持ちも理解できるし、無理に食べろというつもりもない。
だからといって昆虫食を作ったり研究開発をしている事業者を批判するのも良くない。
結局こういったところで批判している人は社会でストレスを溜めた暇人である。
そういった人たちがストレスを発散するために昆虫食事業者に迷惑をかけているだけの話だと思う。
YouTubeの批判コメントと同じで、こういった人たち相手に真剣にやり合っても理解してもらえないから無視して放置した方が良い。
ある程度の規模の会社になっちゃうと、消費者の声を無視できない状況にもなるだろう。
だけどホントに企業を応援して、コオロギ商品を購入している消費者は批判を投げかけてこない。
だからコオロギ商品を買うわけでもない、どうでもいい一般人がストレス発散で批判してるだけだと思う。
なので昆虫食企業も本気で向き合わなくても良いと思う。
表示するべきものは表示してるし、必要な情報も公開していればそれで良い。
敷島製パン、高崎経済大学の研究グループ、フューチャーノートにしても必要な情報を出してるので、これまで通り継続して運営していけば良いと思う。
昆虫食は通常の食事より低価格になってからが勝負
今後そんな遠くない未来に食糧難が訪れて、それこそ昆虫を食べないと生きていけない社会が来るかもしれない。
もしそうなった時は、財産次第で口にするものが変わると思う。
お金がある人は今まで通りの食事ができて、お金がない貧乏人が昆虫を食べる社会になるのではと想像している。
もっと昆虫食のコストが下がって、手軽に購入できる状態になってからの話だけど。
今の時点では昆虫食の方が、通常の食材よりも高価だったりする。
結局、昆虫食の方が値段が安くて食費を抑えることができる社会になったら、昆虫を口にする人は増えるかもしれない。
安いなら昆虫食を食べるという人も絶対にいるだろう。
なんなら昆虫食が美容に効果的であるとか、低糖質でダイエットにもピッタリとなれば大ヒットするかもしれない。
そうなるように国全体で味の改良とかイメージの向上を図っていくことが課題である。
昆虫食で金儲けしたいのは誰?
政府は昆虫食のPR活動や研究開発に多額の金を投資しているような状態。
今後もどんどん支援や補助金が増額されていくと思う。
その中で利権が生まれて、昆虫食のビジネスで甘い汁を吸う人達も誕生していくだろう。
すでに潤っている人達もいるかもしれない。
この昆虫食ブームの真実は一部の人間による昆虫ビジネスの金儲け。
これが昆虫食ブームであると言える。
だから表向きは、日本の食糧難に向けて昆虫食を見直してこうみたいなブームを作っていきたいと考えている。
だけど実際には昆虫食を推奨することによってお金儲けをしたい人たちがいるのが本当の理由だと僕は勝手に想像している。
むしろ昆虫食で金儲けをしたいがために農林水産業を弱体化させたのでは?とすら思えてしまう。
だれかの金儲けのために昆虫を食べなくてはいけない社会にはならないでほしいものだ。
フードテック研究会
例えば、農林水産省に何年も前から立ち上がっているフードテック研究会というものがある。
昆虫食を社会に受け入れさせるための取り組みで、農林水産省を中心とした研究チームが発足して取り組んでいる。
そのフードテック研究会が電通やパソナと協力して昆虫食をもっと広く告知して盛り上げていこうと活動もしている。
現在では多数の大手企業から中小零細企業まで参加をして昆虫食を盛り上げていく活動をしている状態である。
参加している様々な食品会社や関連企業の中には、コオロギパウダーで話題になった敷島製パンも含まれている。
こういうのを見ると天下り先を作りたい官僚や、既得権益がほしい企業が結託して政府を中心に昆虫食ブームを作ったというのが本音じゃないかと思っている。
特に電通やパソナが中心になって、政府の予算から中抜き祭で大儲けする未来が簡単に予想できる。
もちろん予算は税金である。
これが昆虫食ブームの真実であると、僕は勝手に想像している。
なお真実は不明だから話半分で聞いておくれ。
むしろ電通とパソナを大儲けさせるために
昆虫食ブームを作ろうとしているのではないだろうか。
一方で今後はSDGsを絡めて、政府からの支援を受けられる昆虫食ビジネスが注目を浴びていくような形になるだろう。
これってチャンスだと思う。
副業を考えてる人は昆虫食関連の事業に乗り出すチャンスかもしれない。
このSDGs関連の取り組みや昆虫食に関しては、これから政府の補助金や支援がたくさん入ってくる可能性がある。
こういったブームに乗っかっていくってのも大事。
まとめ
昆虫食ブームは一部の人々による金儲けをしたい願望によって生み出された結果であると僕は思っている。
こうした昆虫食ブームの裏側っていうのは様々なチャンスが転がってるだろう。
こういった昆虫食ブームを叩いたり、拒否感を強く示してマイナスに考えているよりも、昆虫食を前向きに捉えて何か自分にプラスに活かしていけるようなものを見つけていくと大きなチャンスが転がっているかもしれない。
昆虫食にまつわる何か新しい事業が大きな伸びしろを秘めている。
今後大きな成長を描いてくれるかもしれないので、そういったところに乗り出すのもありなんじゃないだろうか。
とりあえず前向きに昆虫を食べてみるところからスタートしてみてはいかが?
本日の記事は以上となります。
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